大相撲

20歳以下の新入幕力士2

引き続き昭和戦前をみていこう。

■双葉山
双葉山の場合、春秋園事件による力士大量
離脱が影響している。本来なら十両6枚目で
あるはずが、幕内40人中29人が脱退したの
だから、番付を編成し直してもいかにも人が
少なかった。そのため、双葉山は急遽繰り
上げられて入幕したのである。昭和7年春
場所(2月)のことである。20歳と若かった。
大関になったのは24歳のとき。横綱昇進は
25歳のときであった。いずれも69連勝中で
あった。引退したのは33歳のときであった。

<双葉山のブロマイド>

■九州山
九州山は複数いる。この場合、昭和9年春
場所、20歳で新入幕した九州山義男を指す。
出羽海(元両国=前名国岩)部屋所属である。
25歳のときから5場所兵役の影響でブランク
がある。当時は年2場所制であった。復帰は
昭和16年夏場所であった。このとき27歳だっ
た。最高位は小結。横綱羽黒山にけたぐりで
勝って金星を獲得したことがある。昭和20年
夏場所、31歳で引退した。引退後はプロレス
に転向し、レフェリーとしてリングでみかけ
た記憶が強く残っている。

<九州山のブロマイド>

■富ノ山
昭和10年春場所、20歳で新入幕を果した。
入幕4場所目に4枚目まで上がったが、それ
が最高位になった。悪性の病気にかかり、
その場所は11戦全敗。その後十両、幕下まで
番付を下げた。ようやく十両、幕内まで復帰
したが、再び十両、幕下に落ちた。昭和20年
夏場所、最後は幕下で引退(廃業)した。
31歳であった。色黒く巨漢の容姿からキング
コングがあだ名であった。

<富ノ山のブロマイド>

■照國
双葉山に3勝2敗と勝ち越しているご存知の
横綱である。昭和14年夏場所、20歳で新入幕。
23歳で大関、24歳で横綱に昇進している。
横綱は当時の最年少記録である。将来、大鵬
に抜かれることになる。色白でリズミカルな
取口は桜色の音楽といわれた。ただ、優勝は
遠く、横綱17場所後であった。神様幡瀬川の
娘をもらって養子になった。引退は34歳で
あった。

<照國のブロマイド>

■神風
神風さんというとNHKの解説でおなじみで
ある。明解神風といわれ、わかりやすい解説
と滑らかな舌の回転で聞きやすい声だった。
名調子で、打てば響くというのが、神風さん
の解説だった。その神風は現役時代20歳で
新入幕していた。昭和17年春場所のことで
あった。颯爽の上手投げ、足技、突っ張りで
小結5場所、関脇4場所務めている。対戦
した横綱安芸ノ海、照國(2勝)、前田山
(3勝)、東富士、羽黒山にすべて勝って
いる。昭和25年夏場所、番付編成の不満から
28歳という若さで突如引退している。

<神風のブロマイド>

■輝昇
俳優片岡千恵蔵級、あるいはそれ以上の美男
子であった。激しい突っ張り、機を見てはた
くという相撲ぶりで人気があった。神風と
同じ昭和17年春場所に新入幕を果した。20歳
であった。吉葉山、三根山と並び高島3羽
ガラスと言われた。小結4場所、小結格1場
所、関脇2場所務めている。昭和31年三月
場所十両、34歳で引退している。

<輝昇のブロマイド>

■不動岩
猛牛鏡岩が全弟子を盟友双葉山に託した。
その一人が不動岩である。214センチと巨人
でジャイアント馬場よりでかかった。吊り
出し、上手投げを得意とした。昭和19年秋場
所、20歳で新入幕を果した。小結1場所、
関脇1場所勤めている。昭和26年夏場所3日
目、栃錦との対戦でたすき反りの奇手で敗れ
ている。昭和29年初場所十両、29歳で引退
している。

(この項目続く)

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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