大相撲

2020年架空年間三賞

2020年は新型コロナウイルスの影響で大相撲
は1場所中止になった。そのため、5場所で
終了した。年間を通した賞には最優秀力士賞、
新人賞がある。いまはないが、かつて日刊
スポーツは年間三賞を制定していた。殊勲・
敢闘・技能の年間三賞にふさわし力士を選出
していた。この賞は大関への登竜門と位置
づけられていた。いまはなき年間三賞を独自
に考察し、選出してみることにした。

まず、今年の各場所の三賞をみていこう。
一月場所 
殊勲賞 遠藤・徳勝龍 
敢闘賞 正代・霧馬山・徳勝龍
技能賞 北勝富士

三月場所
殊勲賞 阿武咲
敢闘賞 隆の勝
技能賞 碧山

七月場所
殊勲賞 御嶽海・大栄翔・照ノ富士
敢闘賞 正代
技能賞 照ノ富士

九月場所
殊勲賞 正代
敢闘賞 正代・翔猿
技能賞 該当者なし

十一月場所
殊勲賞 該当者なし
敢闘賞 千代の国・志摩ノ海
技能賞 照ノ富士

まず、年間殊勲賞だが、関脇以下で場所を
盛りあげた殊勲者という基準がまかり通って
いる。だが、優勝力士あるいは優勝候補の
横綱・大関を倒した者が基準の原点である。
そうなると三月場所で優勝した白鵬を倒した
阿武咲、正代。次点で12勝の鶴竜を倒した
北勝富士、徳勝龍。七月場所で10連勝した
白鵬に勝利した大栄翔、その後勝った御嶽海。
十一月場所で優勝した貴景勝に勝った照ノ
富士が候補になる。

<正代>

これでは決め手にかける。だが、今年の横綱
戦、大関戦に勝ち越している正代が適切では
ないだろうか。正代の関脇以下の年間成績は
45勝15敗、横綱戦2勝1敗、大関戦4勝2敗
である。正代を年間殊勲賞とする。

敢闘賞は年間40勝以上をあげた力士を候補と
した。隆の勝45勝30敗、御嶽海43勝32敗、
大栄翔41勝34敗、北勝富士41勝34敗である。
数字的には隆の勝だが、隆の勝が上位にいた
のは3場所である。御嶽海は素質、素材から
いうとまことに物足りない。とっくに大関に
なっていてもおかしくないのだが、もたつい
ている。ここは年間上位で健闘した北勝富士
としたい。

<北勝富士>

技能賞候補は大栄翔41勝34敗、照ノ富士34勝
9敗2休である。照ノ富士は実際2回技能賞
を受賞している。四つ身は腕の返し、上手は
浅く、下手ては深くと型ができている。朝乃
山を粉砕したのは、まさに四つ身の体勢が
朝乃山を上まわったことである。大栄翔は
本格的突き押しの相撲だが、その威力が増し
ている。上位にとっては危険な存在となって
きた。ここは年5場所上位で活躍した大栄翔
を年間技能賞とした。

<大栄翔>

あなたなりの年間三賞はあると思う。土俵の
目撃者では独断と偏見で、年間三賞は殊勲賞
正代、敢闘賞北勝富士、技能賞大栄翔とさせ
ていただいた。

一月場所の先行予約が始まりました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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