大相撲

苦悩続く大相撲

2020年12月12日

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。
東京は595人、大阪は357人と少し前までは
考えられない数字になっている。経済を優先
している限り、数字が減ることはなさそうに
みえるが、異論もある。問題はこれが医療
崩壊につながることである。すでに自衛隊に
看護師が要請されているほどである。

<立浪親方>

そして新型コロナウイルスはまたも相撲部屋
を直撃した。立浪(元旭豊)部屋から7人、
以前の3人を含め、計10人が感染するという
ショッキングなニュースが流れた。1人が
入院中で、2人はホテルで隔離中という。
新たな感染者7人もホテル隔離になるという。
相撲部屋のクラスターは高田川(元安芸乃島)
部屋、玉ノ井(元栃東)部屋に続いて3部屋
目である。

こうした状況で本当に地方場所は実現できる
のだろうか。協会員の団体滞在期間をどんな
に短くしても17日間かかる。半月以上である。
また、地方場所は経費がかかる。最大の固定
費は人件費である。相撲部屋の移動は引越し
とかわらない。生活用品だけでなく、自転車
まで運搬する。交通費、滞在費も発生する。
体育館はマス席を骨組みし、終われば解体
しなくてはならない。

<大阪場所の風景>

観客を半分入場させても4000人弱である。
満席になるとは限らない。これで興行として
大丈夫なのだろうか。何より感染拡大地域の
東京から集団でいくことが相撲ファン以外に
歓迎されるのか、疑問である。

また、引退大相撲が停滞し続けている。現役
名では安美錦、嘉風、豪栄道、豊ノ島、栃煌
山、琴奨菊などがいる。引退力士は今後も
出そうだが、断髪できずに滞っている。引退
相撲はお客さん半分というわけにはいかない
事情がある。

<豪風以降引退相撲は行われていない>

世界ではすでにワクチン接種が始まっている
国がある。日本ではいつどのような形で始ま
り、いきわたるのか。新型コロナウイルスを
めぐる大相撲の正常化はまだ時間がかかり
そうである。

今週、寒波が日本列島を覆うようです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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