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苦悩続く大相撲

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。
東京は595人、大阪は357人と少し前までは
考えられない数字になっている。経済を優先
している限り、数字が減ることはなさそうに
みえるが、異論もある。問題はこれが医療
崩壊につながることである。すでに自衛隊に
看護師が要請されているほどである。

<立浪親方>

そして新型コロナウイルスはまたも相撲部屋
を直撃した。立浪(元旭豊)部屋から7人、
以前の3人を含め、計10人が感染するという
ショッキングなニュースが流れた。1人が
入院中で、2人はホテルで隔離中という。
新たな感染者7人もホテル隔離になるという。
相撲部屋のクラスターは高田川(元安芸乃島)
部屋、玉ノ井(元栃東)部屋に続いて3部屋
目である。

こうした状況で本当に地方場所は実現できる
のだろうか。協会員の団体滞在期間をどんな
に短くしても17日間かかる。半月以上である。
また、地方場所は経費がかかる。最大の固定
費は人件費である。相撲部屋の移動は引越し
とかわらない。生活用品だけでなく、自転車
まで運搬する。交通費、滞在費も発生する。
体育館はマス席を骨組みし、終われば解体
しなくてはならない。

<大阪場所の風景>

観客を半分入場させても4000人弱である。
満席になるとは限らない。これで興行として
大丈夫なのだろうか。何より感染拡大地域の
東京から集団でいくことが相撲ファン以外に
歓迎されるのか、疑問である。

また、引退大相撲が停滞し続けている。現役
名では安美錦、嘉風、豪栄道、豊ノ島、栃煌
山、琴奨菊などがいる。引退力士は今後も
出そうだが、断髪できずに滞っている。引退
相撲はお客さん半分というわけにはいかない
事情がある。

<豪風以降引退相撲は行われていない>

世界ではすでにワクチン接種が始まっている
国がある。日本ではいつどのような形で始ま
り、いきわたるのか。新型コロナウイルスを
めぐる大相撲の正常化はまだ時間がかかり
そうである。

今週、寒波が日本列島を覆うようです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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