2008年、琴奨菊は2007年に続き6場所上位に
在位した。関脇3場所、小結1場所であった。
出場停止2場所の朝青龍が一月場所から復帰
した。一月場所は白鵬と朝青龍の両横綱が
千秋楽1敗で激突する相星決戦になった。
白鵬が上手投げで制して6回目の優勝を達成
した。三月場所、琴奨菊は朝青龍に真っ向
から寄り切って勝利した。優勝朝青龍からと
いうことで殊勲賞を受賞した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/080320十二日目幕内後半-462琴奨菊対朝青龍-e1607823619757.jpg)
2008年、琴奨菊は46勝42敗2休と勝ち越した。
横綱には1勝9敗、大関に5勝6敗であった。
横綱にはまだまだ通用しなかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/琴奨菊3A-1024x326.jpg)
2009年一月場所、日馬富士は大関としてデビ
ューした。琴奨菊の大関戦は3番となった。
2009年は上位には5場所在位であった。関脇・
小結各1場所と前年よりダウンした。三賞も
なかった。上位5場所に限定すると、36勝
39敗と負け越している。横綱には10敗と歯が
たたなかった。大関には5勝9敗であった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/090722十一日目幕内-839-e1607823649203.jpg)
2010年、一月場所横綱朝青龍が事件をおこし、
この場所限りで引退した。また千代大海が
大関から降格していた。把瑠都が五月場所
から大関になった。また、大関琴光喜が野球
賭博で解雇になり、五月場所限りとなった。
そんななか、琴奨菊は上位に6場所在位した。
小結2場所、関脇1場所でまだ三役に定着
できなかった。年間48勝42敗、横綱戦0勝
7敗と1勝もできなかった。大関戦は10勝
6敗と初めて勝ち越した。
2011年、この年は八百長発覚により、三月
場所が中止になった。翌場所は技量審査場所
として、無料で開催された。ただし、チケッ
トは必要であった。技量審査場所については
2014年7月に7回にわたり検証している。
詳細を知りたい方はそちらをご覧ください。
七月場所は大関魁皇が引退した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/白ことA-1.jpg)
2011年は琴奨菊にとって三役定着の年であっ
た。一月場所関脇で11勝4敗、久々に三賞の
技能賞を受賞した。続く技量審査場所、同じ
く関脇で10勝5敗。迎えた七月場所11日目、
全勝できた白鵬と対戦した。この相撲で琴奨
菊は左四つから赤房下で寄り切ったのである。
久々の横綱戦勝利であった。この場所11勝
4敗で殊勲賞を受賞した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/琴奨菊白鵬A-e1607824813151.jpg)
3場所32勝となった琴奨菊だが、大関昇進の
声はなかった。12勝ならあり得たが、翌場所
大関をかけることになった。九月場所、琴奨
菊は初日から7連勝。13日目白鵬と対戦した。
白鵬1敗、琴奨菊2敗での対戦だった。白鵬
はなすすべなく、またも琴奨菊に屈した。
これで両者2敗で並んだ。だが千秋楽、琴奨
菊は大関把瑠都に敗れて、3敗で優勝を逃し
た。だが、3場所33勝で見事大関昇進を決め
た。
(この項目続く)
ある相撲メールがなかなか届きません。
興味深いテーマをこれからもお届けします。