昭和の時代、ある相撲担当アナウンサーが、
まず覚えたことは決まり手であった。決まり
手を知らなくては、話にならないというわけ
である。それに相撲はいつなんどき奇手が
出るかわからないだけになおさらである。
決まり手は勝負がついたときの最終技である。
例えば上手投げで相手を崩して寄り切ると、
決まり手は寄り切りになる。しかし、決め手
は上手投げなのである。
相撲ファンはどれくらい決まり手をご存じ
なのだろうか。なにしろ、大相撲を観戦して
いても出される技は、かなり限定的である。
なかなか耳にしない決まり手のほうが多い
かもしれない。
相撲協会は決まり手を、非技を含め7つに
分類している。かなりの大分類である。同時
によくわからない箇所も少なくない。例えば
基本技に
突き出し
突き倒し
押し出し
押し倒し
寄り切り
寄り倒し
に加え、浴びせ倒しが入っているのだ。どう
して浴びせ倒しが、と思う。稽古場で浴びせ
倒しの稽古を特別にやっているところを見た
ことがない。本当に基本技なのだろうか。
このように分類によっては、かえって技を
わかりにくくしている。
<2019年9月 東龍(浴びせ倒し)炎鵬>
これを少しでもわかりやすく分類して、決ま
り手を改めて見直してみようと考えた。そし
て大相撲ファンの方に決まり手をぜひ知って
いただきたい、と思う。
忘年会シーズンです。
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よしなに
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