五月場所の中止が決定的になった。新型コロ
ナウイルスの猛威は収束する気配がなく、
非常事態宣言が5月31日まで延期されること
になった。プロ野球、Jリーグは開幕できる
状態ではない。インターハイは中止になった。
こうしたなか、大相撲だけが開催できる要素
は限りなくゼロに近かった。
それでも五月場所のウルトラCがなかった
わけではない。短期間無観客開催もあり得る
のでは、と情報通から聞いていた。可能性を
探る一つではあった。なにしろプロ集団が
興行料ゼロでは穏やかではない。重なると
苦しくなる。せめて放送料だけでもと思って
も責められない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/05/日刊スポA-e1588557170864.jpg)
三月場所は無観客開催でのり切った。だが、
状況は3月より、はるかに深刻である。人
との接触8割減目標、お店への自粛・休業
要請。人々にはスティホーム要請など国民
生活に深刻な打撃を与えている。相撲部屋は
共同生活だけにリスクは大きく、現に感染者
を複数出していた。三月場所では力士に感染
者を出したら、即中止すると決めていただけ
に中止の判断はしょうがなかった。
また、出稽古禁止、申し合い、ぶつかり稽古
の自粛では、ケガの心配、不十分な相撲に
つながりかねなかった。症状が出なくても
陽性があり得るのでは、本場所感染の危険性
は否定できなかった。五月場所の初日を2週
間延期したが、どうにもならなかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/05/スポーツニッポンA-e1588557196271.jpg)
非常事態宣言がなくなったとしても、即開催
できるわけではない。五月場所がなくなるの
なら七月場所の日程を2週間延期にこだわら
なくてもという見方が出ている。また、集団
の長期移住を防ぐため、東京開催の検討が
あり得るという。
新型コロナウイルスは大相撲を苦境へ、苦境
へと追い込んでいる。
本場所通常開催の夢をみました。
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