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白鵬の対戦50回以上

無観客開催となった三月場所千秋楽、優勝を
かけた相星決戦の白鵬対鶴竜戦は、本割50回
対戦となった。50回対戦するということは、
最短でも8年2場所かかる。両力士が、力士
生命が長く、地位が近くないとできないこと
である。さらに一方あるいは両方が、休場が
多過ぎても、難しくなる。白鵬の50回以上
対戦は鶴竜で4人目である。白鵬の50回以上
対戦をふり返ってみよう。

その前に述べておきたい点がある。優勝決定
戦は番外という扱いについてである。幕内
勝利や通算勝利に数えられることはない。
さらに言えば、優勝決定戦で負けても、連勝
はストップされない。これはこれでいい。
ただ、両力士の対戦成績だけには、加えても
さしつかえないのではないだろうか。そう
いう趣旨で、ここでは優勝決定戦の対戦成績
を含めることにした。

<2019年3月 白鵬、鶴竜50回目の対戦>

白鵬の対戦50回以上は4力士いる。稀勢の里、
琴奨菊戦は60回以上対戦している。
稀勢の里 44勝16敗
日馬富士 37勝22敗
琴奨菊  56勝7敗(1不戦敗含む)
鶴竜   44勝8敗

<2008年の安馬>

最初に白鵬と対戦したのは、日馬富士前名で
ある安馬だ。2006年三月場所、白鵬が最後の
関脇のときである。白鵬は13勝2敗で場所後、
大関に昇進した。翌場所新大関のとき、稀勢
の里、琴奨菊と初対戦している。この場所
白鵬は初優勝している。初対戦は3力士とも
負けている。このとき、鶴竜はまだ十両で
あった。

最初に白鵬に勝ったのは稀勢の里である。
3回目の対戦となる2006年九月場所初日の
ことである。それだけで終わらず、このあと
連勝している。3勝目は白鵬が13勝2敗で
優勝している。安馬は7回目の対戦で初勝利
した。白鵬が4回目の優勝をした2007年九月
場所のことだった。それを含めて3連勝して
いるがいずれも白鵬が優勝した場所だった。
琴奨菊の白鵬戦初勝利は、2006年十一場所の
ことである。白鵬5回目の優勝場所であった。

<2006年の稀勢の里>

鶴竜が白鵬と初対戦した2007年九月場所の
とき、白鵬は横綱であった。横綱だから勝て
ないのは当然とはいえ、鶴竜は初対戦から
実に20連敗している。鶴竜の白鵬戦初勝利は
2012年一月場所まで待たなければならなかっ
た。ちなみに白鵬は稀勢の里に11連勝、日馬
富士に5連勝、琴奨菊に19連勝している。
白鵬の50回以上の対戦で千秋楽の本割対戦が
最も多い力士が日馬富士で、24回に及んで
いる。次が鶴竜で12回である。

<2015年11月 白鵬、琴奨菊50回目の対戦>

なお、白鵬からみた4力士の地位別対戦成績
が以下である。

50回対戦以上力士で最も白鵬に肉薄したのは
日馬富士である。次が稀勢の里である。鶴竜
と琴奨菊は歯がたたなかったといえる。鶴竜
と琴奨菊は現役だが、今後数字が大きく変わ
ることはないと思われる。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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