大相撲

2020年力士数の変遷

今年2020年、大相撲は新型コロナウイルスに
振りまわされた。三月場所は無観客開催、
五月場所は中止。七月場所・九月場所は2500
人限定観客、十一月場所は5000人限定観客と
なった。入場料収入激減の1年であった。
そんななか、人口減少社会、労働人口減少
社会となった日本で、力士数はどのように
変遷していったのだろうか。

ここでいう力士数は番付に掲載された力士数
である。付出しや番付外はカウントしていな
い。
一月場所 661人
三月場所 656人
五月七月 695人
九月場所 683人
十一月場所670人

<引退した栃煌山>

番付は五月場所発表され、七月場所にその
まま使用された。今年は関取経験者の引退が
目立った。豪栄道、荒鷲、蒼国来、豊ノ島、
栃煌山、希善龍、青狼、徳真鵬、木崎海、
琴奨菊、臥牙丸、飛天龍と2ケタになった。
新型コロナウイルスの影響で引退相撲(断髪
式)が停滞している。昨年(2019年)引退
した安美錦、嘉風さえ待ちの状態である。
ちょんまげ親方は増え続けていきそうで
ある。

2020年の力士数をどう読むか。2019年、2018
年と比較してみよう。左が2019年、右が2018
年である。
一月場所 658人 650人
三月場所 653人 647人
五月場所 682人 685人
七月場所 681人 683人
九月場所 683人 673人
十一月場所667人 664人
2020年は新型コロナウイルスの影響下でも
力士数は微増傾向にあるといえる。就職場所
と言われる三月場所後の五月場所がピークと
なり、徐々に減少していく傾向は変わらない。

<新序出世秘湯>

やめていく者がいれば、入門してくる者が
いる。新型コロナウイルスの影響下で午後
1時入場である。そのため、新序出世披露が
まったく見られない。せめてその日は入場
時刻を20分早めて頂くわけにはいかないだ
ろうか。付出し以外は今の横綱もここを通過
している。

力士数は微増でも中身は千差万別である。
平成2年以前に生まれた幕下以下の力士は
今年30歳以上になる。将棋の世界は26歳まで
にプロである四段にならなければ奨励会を
退会させられる。この規定を幕下以下の力士
にあてはめると力士は激減する。26歳が適切
であるかはともかく、関取は70人である。
十一月場所の力士数をあてはめると全力士数
の10.5%に過ぎない。十両が見込めない力士
が、第二の人生を見誤らない決断はいつの
時代にも必要になる。

王鵬の記事が掲載されています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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