幕内の定員は42人である。そのうちヤング
といわれる24歳以下はそれほど多いわけでは
ない。25歳に広げても同様である。今から
約5年半前の2015年七月場所では悲観的な
材用しかなかった。
当時、横綱の年齢は白鵬30歳、鶴竜30歳、
日馬富士31歳と若くてこれからまだまだ成長
し、強くなる域を超えていた。問題は大関
候補である。当時の大関の年齢は稀勢の里
29歳、豪栄道29歳、琴奨菊31歳とこちらも
高齢化?が進んでいた。大関照ノ富士だけが
23歳であった。勢いのある大関がほしいとこ
ろであった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/150516七日目南門-133.jpg)
当時幕内に25歳以下の若手は逸ノ城、高安、
大砂嵐、遠藤、琴勇輝、千代鳳、千代丸、
今度入幕が予想される大栄翔がいた。意外と
少ない。この中で大関が期待できる力士が
いたのか。
遠藤は、人気はあるが、いまだに横綱・大関
と対戦する上位で勝ち越せないでいた。大砂
嵐にしても上位戦はこれまでたった1回しか
ない。琴勇輝は横綱・大関戦さえまだなかっ
た。これでは期待のしようがない。大関候補
は逸ノ城の後退によってゼロの状態であった。
高安が大関に昇進したのは2年後であった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/170125定国ホテル-025-e1607213056191.jpg)
2020年も似た状態が続いていないだろうか。
白鵬・鶴竜の横綱は風前の灯。大関はどうか。
正代は29歳。ただ、朝乃山は26歳だが、来年
3月には27歳になる。その中で貴景勝だけが
24歳と若かった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/201108初日十両-890.jpg)
十一月場所を終えた時点で大関候補は見えて
こない。2020年12月31日時点の年齢でいうと
21歳琴勝峰・豊昇龍、23歳琴ノ若、24歳、
既に大関の貴景勝を別にすれば阿武咲、霧馬
山、今度入幕が予想される翠富士である。
25歳は照強である。貴景勝以外では6人で
ある。照強は一月場所中に26歳になる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/201109二日目幕内-182.jpg)
このうち上位と対戦したのは阿武咲、霧馬山、
琴勝峰、照強である。といっても阿武咲以外
は、まだ場数を踏んでいない。大関の見通し
は現段階では見えてこない。高安が大関に
昇進したのは2年後であった。同様に、ヤン
グ幕内からの大関昇進も2年かかるかもしれ
ない。
一月場所のチケットはまだ購入できます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。