1日の臨時理事会で三月場所が無観客開催に
決定した。他のスポーツ、イベント、レジャ
ー施設など世の流れから通常開催はないと
いう予感はあった。無観客開催か中止しか
あり得なかった。延期しても見通しが立た
ないから選択肢は狭かったといえる。どちら
にしても苦渋の選択だったと思う。興行収入
がゼロになるのだから、プロとして成り立た
ないことになる。
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それにしても病につながる新型コロナウイル
スで、大相撲がピンチに陥るとは誰が想像
できただろうか。それでもまだ予断は許さ
ない。プロ野球のオープン戦と違い、 大相撲
は 大所帯 である。誰かが感染したときは中止
もありえるのからまだまだ問題はつきない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/03/180318風景-011-e1583059619578.jpg)
無観客場所は、昭和20年6月場所以来である。
当時は戦時中であり、空襲がいつくるかわか
らない時代であった。そのため、観客を一箇
所に集めることは大変危険な行為であった。
事実、ほかのスポーツはすべて禁止されて
いた。協会が開催に踏み切った理由は、番付
を残し、国技の伝統を守りたかったことが
あげられる。
ただ、実情は惨憺たるものであった。旧両国
国技館の天井は穴だらけ、会場は、焼けた
残骸があった。両国周辺の相撲部屋はこと
ごとく焼失していた。食糧事情の悪さは、
力士にも影響した。照国は41キロやせていた。
日程は短期間の7日間。十両以上の力士が
出場。幕下以下は春日野部屋で5日間取る
ことになった。優勝は備州山であった。幸い
空襲はなく、ぶじ無観客場所は終了した経緯
があった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/03/びしゅう-e1583059676333.jpg)
無観客開催にともなって異変が出てきた。
あるチケット専門サイトは、大相撲のチケッ
トを96枚売り出していた。別のチケット専門
サイトは109枚売り出し中であった。無観客
開催になって、三月場所のチケットはもう
売れることはなくなった、こんなことも初の
ケースであろう。
無観客だと協会挨拶、場内放送はどうなる
のだろうか。また、発表されたのは三月場所
だけだが、巡業、五月場所はどうなるのだ
ろうか。大相撲と新型コロナウイルスをめぐ
る対応はまだまだ続くことになる。
府立体育館の売店で働く方が気になります。
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