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決まり手新分類4

足の裏以外を土俵につける技10分類のうち
足技に目をむけていこう。
■投げ技
■足技
外掛け
内掛け
蹴返し
二枚蹴り
裾払い
ちょん掛け
河津掛け
■足取り技
■捻り技
■後ろからの技
■落とす技
■腕攻め
■反り技
■複合技
■ほか
足を外側から刈るように、あるいはからむ
ようにして倒すのが外掛けである。戦前の
新海の外掛けは、かかったらはずれないこと
からたこ足と異名をとった。昭和45年一月
場所の大関北の富士と大関玉乃島の優勝決定
戦は、北の富士が速攻からの外掛けで3回目
の優勝を成し遂げた。北の富士は連続優勝で
横綱に昇進。優勝同点の玉乃島も同日横綱
昇進が決定した。
191110初日十両 166
<2019年11月 豊昇龍(内掛け)明瀬山>

足を内側から刈るように、あるいはからむ
ようにして倒すのが内掛けである。内掛け
は琴ヶ濱の十八番だった。琴ヶ濱に内掛けで
負けた栃錦は「内掛けは掛けるものだとばか
り思っていたが、食うこともあるんだな」
とあきれ顔だった。
蹴返しは右(左)足で相手の右(左)足の
内側を蹴って倒す技。
二枚蹴りは上手から吊るようにして、右四つ
なら右足を相手の左足首を蹴って右へ捻り
倒す技。昭和27年秋場所、関脇栃錦は13日目
を終えて1敗。大関5場所目の吉葉山も同じ
く1敗。この両者が14日目直接ぶつかるクラ
イマックスを迎えようとしていた。
110519十二日目幕内 369
<2011年技量審査 時天空(二枚蹴り)翔天狼>

ところが栃錦は前夜から扁桃腺炎で40度を
越す高熱に臥せていた。師匠も医者も出場は
無理と判断していた。しかし、栃錦は「今日
の一番を見にお客さんが来てくれるのだ」と
絶対休まない決意で土俵に臨んだ。この大一
番、高熱に苦しむ栃錦がはなった一撃こそ
二枚蹴りであった。栃錦は初優勝し、大関に
昇進した。
裾払いは両力士が同じ向きになったとき、
相手の足首を後ろから払い倒す技。
ちょん掛けは自分の右(左)足を相手の
右(左)足に掛けて体勢を捻って倒す技。
20120510五日目幕内 141
<2012年5月 朝赤龍(ちょん掛け)若の里>
河津掛けは両力士が同じ方向を向いた体勢で
右(左)足を相手の左(右)足にからめて
はねあげ、うしろに倒れていく技。平成8年
一月場所の横綱貴乃花対大関貴ノ浪の同部屋
優勝決定戦で登場。貴ノ浪の河津掛けに貴乃
花が土俵に倒れこんだ。また、力道山がルー・
テーズのバックドロップ破りに河津掛けを
使ったことがあった。
(この項目続く) 

年末の忘年会は遠出になります。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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