denkouriki

no image

■秋5日目 相撲の安定度ナンバー1は誰

2016/9/15    ,

序盤戦5日目にして、横綱大関陣は初めて安泰だった。稀勢の里は横綱・大関戦が初の貴ノ岩相手に落ち着いて相撲を取った。突き押しから左四つ、上手も取り、万全の体勢で寄り切った。初日から要注意の対戦相手が続い ...

no image

■秋4日目 隠岐の海の横綱・大関総なめはあるか

2016/9/14    

波乱は4日目にして収束に向かいつつある。 稀勢の里は連日厭な対戦相手が続く。今日は、 動きの速い嘉風で要注意な対戦相手である。 稀勢の里は相手に合わせて動かず、土俵際で 一蹴した。張り詰めた緊張感は感 ...

no image

■秋3日目 2敗稀勢の里に残された道

2016/9/13    

波乱の幕開けの九月場所の波乱は止まらない。 3日目にして、大関以上で全勝はカド番の豪栄道ひとり。土俵がどうにもしまらない。白鵬のような絶対的王者が不在になると、安定度は確実に落ちる。思えば昨年の九月、 ...

no image

■秋2日目 明暗分けた注目の3番

2016/9/12    

○稀勢の里対栃煌山 前日1敗した稀勢の里の対戦相手は、先場所 負けている栃煌山である。厭な相手である。 先場所は動いての攻防のなかで負けただけに、 今日はつかまえにいくのではと予想した。しかし、稀勢の ...

■秋初日 稀勢の里の惨敗は当然だった

2016/9/11    

初日は波乱の幕開けになった。照ノ富士の 敗戦は驚くほどのことはないが、横綱鶴竜が 苦手栃煌山に完敗。なかでも横綱候補の稀勢の里が初日早々隠岐の海に敗れ、黒星スタートとなった。重苦しい雰囲気が国技館内を ...

話題の中心稀勢の里に7つの疑問

2016/9/10    

1.稀勢の里は優勝できるか 白鵬が休場した今、チャンスは広がっている。 優勝を争う実力の持ち主は日馬富士である。 両者の優勝争いになるが、安定度は高いとは いいきれない。取りこぼしが多いほうが脱落 す ...

白鵬の今後

2016/9/9    

白鵬が休場した。しかも今度は重症である。 稽古らしい稽古ができなかったのだから、万全の体調に戻すのは時間がかかりそうである。白鵬といえば休場が少ない横綱であった。それが、37回最高優勝及び横綱最多勝、 ...

横綱出身力士の30歳以降の優勝

2016/9/8    

九月場所、稀勢の里は引き続き優勝と横綱を 目指す。以前「初優勝だけの横綱昇進、その 結末」を書いた。これはもちろん稀勢の里を 取りまく現状から綴ったものである。お忘れ の方は下記をクリックして、ご覧い ...

若き横綱候補がいない現代大相撲

2016/9/7    

大相撲人気とは逆に新弟子はなかなか増えない。新弟子が増えないから有望な若手がおいそれと出てこない。今の横綱・大関は照ノ富士を除いて30代である。若くて強い横綱候補が欲しいところである。大関止まりの大関 ...

ミスター横審舟橋聖一

2016/9/6    

横綱審議委員といわれて顔を思い浮かべる方 がいるだろうか。顔といってもfaceではなく、 相撲哲学・相撲理念のことである。横綱審議 委員はいまや稀勢の里の1場所優勝即横綱を 認めるかのごとく発言をして ...

九月場所チケットネット事情

2016/9/5    

大相撲のチケットはついに3日目のマス席C のみを残し、完売状態である。その3日目の マス席Cは残りわずかの30マスある(9月5日16時45分現在)。ではほかの日は完全に購入できないかというとそんなこと ...

年間最多勝に激変?

2016/9/4    ,

白鵬の休場の可能性が伝えられている。これ が現実となると単に興行の柱を失うとか、通算1000勝が遠のくとか、稀勢の里あるいは日馬富士に優勝のチャンスが出てくる。という 話に留まらない。もっと大きなデメ ...

稀勢の里に求められるここ一番の勝負強さ

2016/9/3  

稀勢の里…13勝4回、12勝関脇時代を含める と2回。大関在位今度で29場所。 豊山(前名内田)13勝関脇時代を含めると4 回、12勝前頭上位、関脇時代を含めると3回。 大関在位33場所。 好成績だけ ...

稀勢の里をめぐる横綱問題

2016/9/2  

以下の力士の共通点は何か、おわかりだろうか。 鳳 2代西ノ海 宮城山 3代西ノ海 武蔵山 男女ノ川 安芸ノ海 前田山 東富士 吉葉山 朝潮 柏戸 栃ノ海 2代若乃花 双羽黒 北勝海 大乃国 鶴竜 横綱 ...

驚愕の優勝

2016/8/31  

協会設定の優勝制度ができて今年で約90年半 経った。大正15年にスタートして、442場所が経過した(中止になった平成23年三月場所を含まない)。優勝は横綱275場所(62.2%)、 大関109場所(2 ...

九月場所番付 地位と実力の不一致

2016/8/29    ,

九月場所の番付が発表された。違和感が横綱・ 大関にある。まず、先場所休場した鶴竜である。本当に横綱の力があるのだろうか。横綱在位14場所。横綱としての優勝は1回しかない。13勝以上の成績となると、ただ ...

優勝番外余話

2016/8/27    

大相撲の最大の焦点は優勝にある。来る九月 場所で稀勢の里は優勝できるか。白鵬が通算 1000勝とともに奪回するか。興味はつきない。 そんな優勝に関する番外余話を紹介してみる。 優勝力士への協会表彰は賜 ...

玉の海梅吉氏が残した言葉

2016/8/25    

今、相撲は若貴当時に準じる人気である。今年に入って、すべての場所で満員御礼が続いている。九月場所のチケットの売れ行きも好調過ぎるほどである。この人気の要因がなんともつかみにくいが、人気がある事実は事実 ...

検証!4横綱の時代総括

2016/8/23  

ここまで4横綱の時代を検証してきた。それ ぞれの4横綱はどんな成績を残し、どれだけ 休場したか、一覧表にまとめてみた。時代に よって取組制度は異なるので単純に数字を比較することはできない。また、1場所 ...

検証!4横綱の時代9

2016/8/22  

昭和から平成にかけて、旭富士が12勝-12勝-14勝-13勝-13勝の成績をあげながら、横 綱に昇進できなかった。その旭富士がようやく連続優勝を達成して横綱に昇進したことで 平成2年九月場所、4横綱が ...

高安、あの日あの時

2016/8/20    

七月場所の高安は、琴奨菊・豪栄道・照ノ富士の3大関を撃破し、11勝4敗の好成績で技能賞を受賞した。横綱・大関全員と対戦する地位で好成績をあげたことは実力者の仲間いりを果たしたといっていい。来場所は関脇 ...

検証!4横綱の時代8

2016/8/18  

次の4横綱時代は苦労人三重ノ海の横綱昇進 によって昭和54年九月場所に生まれた。輪島、 北の湖、2代目若乃花に加わった。三重ノ海 は昭和23年生まれで、世代的には輪島と一緒 であった。遅れてきた横綱で ...

稀勢の里メモにみる「打倒白鵬」

2016/8/17    

稀勢の里はかつて大関候補であった。平成22年九月場所の稀勢の里メモをみてみよう。 この場所、白鵬が全勝で優勝し、連勝を62までのばしたときである。メモは次のように書かれている。 稀勢の里の大関への条件 ...

九月場所チケット事情その後

2016/8/16    

九月場所のチケットの売れ行きは快調である。 実は発売初日の翌日である8月7日、一刻も 早く売れ行きを見るために、暑い中国技館へ 出かけてみた。7日間ある土日、祝日は完売 であった、13日目の平日もない ...

検証!4横綱の時代7

2016/8/15  

新旧入り混じっての4横綱となったのが、昭和36年十一月場所である。大鵬・柏戸が同日横綱に昇進して実現した。ただし、朝潮が引退したため1場所限りとなった。時代は新しい力大鵬、柏戸の時代へと移っていった。 ...

検証!4横綱の時代6

2016/8/14  

昭和29年の夏場所、秋場所で大関栃錦が14勝 1敗で連続優勝を達成した。栃錦の連続優勝 で、横綱昇進は決定的だった。そうなると、 東富士、千代の山、鏡里、吉葉山と史上初の 5横綱が誕生することになる。 ...

検証! 4横綱の時代5

2016/8/13  

「検証!4横綱の時代」はタイムリーな話題や七月場所で間遠になっていたテーマである。たいへん申し訳なかったが、忘れている方のために以下をクリックすると、これまでの内容がご覧いただけるようにした。 検証! ...

横綱、その昇進と引退年齢

2016/8/12    

横綱を目指す稀勢の里は7月で30歳を超えた。 30歳を超えると懸念されることが2つある。 1つは成長の伸びしろである。30歳からどこ まで強くなれるか。もう1つは横綱に昇進し たら、寿命はどれくらいあ ...

稀勢の里改造論

2016/8/10    

七月場所12勝をあげたことで、稀勢の里の横 綱昇進チャンスは続いている、という見方が ある。一方で横綱は1度優勝してからが起点 である、という意見がある。相撲協会が前記 の見方をしているため、一人歩き ...

七月場所の宇良

2016/8/9  

七月場所、十両2場所目の宇良は11勝と好成 績をあげた。研究されて苦戦するかと思った が、五月場所より1勝多かった。勝因は正攻 法の相撲が多かったことである。五月場所は 相手をかわしたり、逆転の相撲が ...

現代四股名事情

2016/8/7  

<宇良> 今年といっても、まだ4場所だが自分の名前 を四股名にする関取が増えてきた。相撲ファ ンなら全員あげたいところだが、いかがだろ うか。遠藤、正代、高安このへんはまだなん とかなる。ベテラン里山 ...

続九月場所チケット事情

2016/8/6    

チケット発売の当日、いつもと違った場所を 訪れてみた。相当がんばれば東京への通勤圏になる所である。チケットぴあは駅から十分 (じゅうぶん)という距離にある。歩けば30分だが、なれない道の分だけ余分に時 ...

九月場所チケット事情

2016/8/5    

本日は整理券配布の日である。国技館窓口は 今回も12時発売開始である。にも関わらず、 6時40分時点で並んでいる列は、南門を通り 越して数メートル伸びたところまで来ていた。 自由席通し券は50セットで ...

出羽海の系統 九重部屋誕生直後のドラマ

2016/8/4  

「九重部屋、それは時代に翻弄された部屋」 は、その経緯を字数の関係で、かなりはしょ っている。もっと詳しく知りたい方のために、 出羽海の系統をご覧いただきたい。 出羽海の系統で一番書きたかったことは破 ...

九重部屋、それは時代に翻弄された部屋

2016/8/3  

主を失った九重部屋は寂しい。後継者は元千 代大海だが、どういう形で引き継ぐのか。名 跡と弟子だけの場合がある。部屋ごと継ぐ場 合もあるが、部屋は賃貸の場合がある。 千代の富士が、横綱として活躍していた ...

千代の富士の陰に隠れた男達

2016/8/2  

優勝30回超えは3人しかいない。その一人が、 61歳の若さで亡くなった千代の富士である。 当初は千代の富士の優勝回数が、30回を超え ることを予想できなかった。達成できた要因は力士生命の長さであった。 ...

千代の富士、その栄光と死

2016/8/1    

7月31日は暑い日であった、夜、なにげなく 娯楽番組を見ていたら、まさかのニュースが 飛び込んできた。元横綱千代の富士の九重親 方の突然の訃報であった。すぐに知り合いの 相撲記者にメールした。亡くなら ...

37年前の横綱昇進基準アンケート

2016/7/31    

稀勢の里の横綱昇進をめぐる昇進基準は激変している。七月場所千秋楽、稀勢の里が12勝3敗で逆転優勝した場合、審判部は理事会の召集をお願いするとの情報がテレビで流れた。さすがにこれは無理筋だと思った方が多 ...

稀勢の里の相撲内容を採点する

2016/7/30    ,

このところ大相撲の注目を常に集めているの が、稀勢の里である。稀勢の里の優勝と横綱 は、簡単ではない。6場所制最強の王者白鵬 が、君臨している。この壁は高くて厚い。その白鵬が崩れた七月場所は、稀勢の里 ...

稀勢の里は貴乃花の不撓不屈の精神を学ぶべき

2016/7/29  

七月場所の稀勢の里の優勝と横綱昇進は九月 場所に持ち越しすることになった。五月場所-七月場所-九月場所と3場所連続でチャレンジすることになる。さすがにもう横綱にしてもいい、あるいは優勝にこだわらず、来 ...

総評

2016/7/28    

★七月場所の横綱・大関陣について 横綱が25勝9敗、大関が28勝24敗。関脇以下 には全員で24敗。とにかくよく負けた。横綱・ 大関が7人いながら、合格点は日馬富士と稀勢の里のわずか2人だけである。 ...

■名古屋千秋楽 初優勝だけの横綱昇進、その結末

2016/7/27    ,

千秋楽の見どころは、2敗日馬富士対白鵬戦 ではない。最大の焦点は稀勢の里が豪栄道相 手に12勝をあげることができるか否かである。 12勝なら横綱問題は継続する可能性が出てく る。11勝なら振り出しに戻 ...

■名古屋14日目 首の皮1枚の大関陣

2016/7/27    ,

この日注目の一番は、3敗同士の対戦白鵬対 稀勢の里戦である。出足で圧倒した白鵬は一 気に稀勢の里を西土俵に追い込んだが、体が 伸びきって自滅的敗北。稀勢の里はかろうじ て勝利を拾った。 <白鵬の速攻を ...

■名古屋13日目 戦う前から負けていた稀勢の里

2016/7/26    

稀勢の里対日馬富士の2敗同士の対戦は、優 勝へ大きく浮上する一番になる。この結果単独2敗となるだけに今場所最大の注目を集める取組である。場所前正直この展開を読めなかった。 <写真1稀勢の里対日馬富士> ...

■名古屋12日目 白鵬にいやな予感

2016/7/26    

カド番照ノ富士は今日まで6勝5敗。けして 調子がいいときの勝ち方ではない。対戦相手 の2敗でトップの白鵬のほうが実力は上。通 常なら照ノ富士は6勝6敗で残り3番に大関 の地位をかけることになる。制限時 ...

■名古屋11日目 稀勢の里の横綱昇進ムードに待った

2016/7/26    

この日、思いがけない相手に負ける波乱は、おさまった。白鵬は魁聖を寄せつけない相撲を取った。上手を切ったところで勝負あった。 日馬富士は一瞬で上手を取り、逸ノ城をぶん 投げて、今場所一の快勝。稀勢の里は ...

■名古屋10日目 稀勢の里、細くなった道

2016/7/25    

9日目白鵬、日馬富士が敗れて2敗に後退 した。これで、1敗稀勢の里の流れが出てき た。と誰しもが思った。しかし、負けがこんでいる、下位相手の松鳳山の立ち合いの奇襲 突き落としに敗れるとは誰が想像しただ ...

■名古屋9日目 白鵬に逆転優勝への執念はあるか

2016/7/25    

白鵬は星のあがらない、今まで負けたことが ない勢に意外な負け方をした。勢が何かをし たというより、白鵬がバランスを失った感が ある。ニュースで確認しても白鵬の右足に体 勢をくずした要因があった。 <白 ...

■名古屋8日目 再びかちあげについて

2016/7/25    ,

今場所初の大関戦が組まれた。豪栄道対照ノ 富士戦だが、もう一つ盛り上がらない。優勝を争えない大関は、こんなものかもしれない。豪栄道は白鵬のかちあげによって眼底骨折で 稽古開始が遅れたのだから、気の毒と ...

横綱の通信簿 平成編

2016/7/17    

平成で横綱に昇進したのは9人。20回以上優 勝した横綱が3人もいる。貴乃花、朝青龍、白 鵬である。横綱の通信簿をみていこう。 黄:勝率8割以上 12勝以上率4割8分以上 休場率13%以下 紫:勝率7割 ...

横綱の通信簿 昭和部屋別総当たり編

2016/7/17  

昭和40年、元双葉山の時津風理事長の英断で、 部屋別総当たり制がスタートした。この時期 横綱で迎えているのが、下記の横綱である。 当然、東西制や系統別総当たり制より数字は あげにくくなっている。 黄: ...

横綱の通信簿 昭和戦後・30年代編

2016/7/17  

戦後の変化は優勝決定戦の制度の誕生、系統 別総当たり制復活、15日制の定着、年6場所制スタートがあげられる。 これまで最高成績が同じ場合、番付上位が優 勝者であった。戦後の混乱期、なんとか相撲 人気の ...

横綱の通信簿 昭和戦前編

2016/7/17  

黄:勝率8割2分以上 優勝次点率4割以上 休場率13%以下 紫:勝率7割2分未満 優勝次点率2割7分未満 休場李35%以上 休場率は下記をクリックして最下段を参照し ていただきたい、現役は発表時点での ...

横綱の通信簿 昭和戦前編その前に

2016/7/17  

大正14年摂政宮殿下(後の昭和天皇)からの 下賜金によって天皇賜杯がつくられ、大正15 年から最高成績者に授与されるようになった。 これを機に協会が優勝を認定、表彰するよう になった。 <賜杯> 優勝 ...

横綱の通信簿 明治・大正編

2016/7/17  

横綱が実質上地位化したのは、明治の常陸山 以降である。この時代、取組は東西別、国技 館の開設とともに東西で団体優勝を争う東西 制である。同じ方屋同士は対戦しなかった。 勝った方屋が次の場所東にまわる。 ...

横綱の通信簿 前文

2016/7/17    

七月場所は、稀勢の里の横綱昇進に話題が集 まっている。若乃花以来の日本人という意味も大きい。七日目まで6勝1敗で後半勝負をかけることになる。 昭和以降、玉錦から鶴竜まで82年半で40人の 横綱が誕生し ...

◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ

2016/7/17  

土俵の目撃者をいつもご愛読いただきまこと にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするため七月場所 の8日目から千秋楽は場所後に掲載いたしま す。暫くお待ち願います。その間「横 ...

土俵の目撃者版 横綱の休場率

2016/7/16    

<白鵬> 横綱は地位が下がらない不思議な概念である。 それだけに休場も目立つ。横綱になったとたん休場が増えた力士さえいる。横綱勝利数より横綱休場数のほうが多い横綱もいる。休場を少なくし、記録を残した横 ...

no image

■名古屋7日目 しぼむ?七月場所

2016/7/16  

今日の稀勢の里 稀勢の里は栃ノ心相手に左おっつけで左ざし。 そのまま西土俵へ寄って快勝した。しかし、 まだ安心はできない。横綱を目指す者は際立 った強さや勢いがあるのだが。 人気上々の七月場所は、3横 ...

no image

■名古屋6日目 稀勢の里の試練

2016/7/15    

稀勢の里は白鵬と1敗で並んでいるが、同じ 並んでいても無敗で並んでいた先場所と明ら かに心理状態が違う。優勝だけを狙うのなら 並んでいるのは悪くない。しかし、横綱昇進が伴うとなれば、もう負けられないと ...

土俵の目撃者版 横綱昇進 その成績

2016/7/15  

思いがけない稀勢の里の1敗で横綱昇進はどうなるのか。栃錦は初日に負けて3度優勝した。栃錦の相撲にかける執念はすさまじく、最後の最後まで勝負を捨てなかった。先人に学べるか。稀勢の里の真価は今後の10日間 ...

no image

■名古屋5日目 両雄敗北の日 真価問われる稀勢の里

2016/7/14    

5日目は波乱の日であった。 まず、稀勢の里対栃煌山戦。栃煌山は稀勢の 里の十分を嫌って、突き合い押し合いに持ち 込んだ。それでも稀勢の里は一度栃煌山を正 面土俵まで追い込んだが、栃煌山はゆさぶり をか ...

no image

■名古屋4日目 白鵬最強の証明

2016/7/13    

今日の稀勢の里 稀勢の里の対戦相手は、昨日日馬富士から金 星を獲得した隠岐の海である。しかし、稀勢の里は立ち合い当たってすばやく右上手を取って寄り切った。今場所最高の相撲であった。 鶴竜休場で鶴竜戦が ...

no image

■名古屋3日目 黒星相次ぐ横綱大関陣

2016/7/12    

今日の稀勢の里 稀勢の里、宝富士両者当たり合って左四つ。 両者上手取れないが、稀勢の里万全の体勢を つくる。右上手取ってすぐに寄り切る。宝富士には工夫がみられない。逆に稀勢の里はがむしゃらにいかず、後 ...

no image

■名古屋2日目 照ノ富士がみせた粘り相撲

2016/7/11    

今日の稀勢の里 稀勢の里は新関脇魁聖相手に左四つ、上手は 取れないがあわてることはない。魁聖も上手が取れず、動きが止まった。次の瞬間、稀勢の里が上手を取って勝負あった。パワー相撲だけでは下位力士はなか ...

no image

■名古屋初日 快勝稀勢の里の明日以降を予想

2016/7/10    

稀勢の里はいっそう自信をつけて名古屋にの り込んできた。初日は、どの力士も緊張する という。しかし、稀勢の里は先場所同様きわめて落ちついている。初日の対戦相手は、注 目の若手の御嶽海。御嶽海は正攻法で ...

土俵の目撃者がみた大関稀勢の里

2016/7/10    

大関に昇進した稀勢の里については、折に触 れこれまで何度となく記載してきました。改めてふり返ってみたい方、新しい相撲ファンのために、主な稀勢の里の記載を読めるよう 一覧にまとめました。大関稀勢の里を知 ...

稀勢の里の変遷 8

2016/7/8    

平成23年九月場所、稀勢の里は関脇で初めて 12勝をあげ、大関の足固めをした。稀勢の里 は意外な相手に負けることが多かった。九月 場所はそれがなかった。以前から稀勢の里は 優勝を目指すつもりで取り組ん ...

稀勢の里の変遷 7

2016/7/7  

平成23年の一月場所後、大相撲の屋台骨をゆ るがす八百長問題が発覚した。これまで八百長の疑惑はあったが、証拠がなかった。相撲 協会もあくまでないと言ってきた。しかし、初めて物的証拠が出てきた。それは携 ...

稀勢の里の変遷 6

2016/7/6    ,

平成21年五月場所、番付を東4枚目まで下げ た稀勢の里の横綱・大関戦は、日馬富士、魁 皇戦のみであった。ここで13勝2敗と大きく勝ち越した。この場所は端境期で、翌場所から関脇を中心とした第2次三役定着 ...

稀勢の里の変遷 5

2016/7/5    

稀勢の里は復活朝青龍を倒して、東筆頭で10勝をあげな がら小結止まりだった。関脇安馬(後の日馬富士)、小結琴奨菊が勝ち越したためである。しかし、これだけではなかった。稀勢の里は勝ち越しながら、小結据え ...

稀勢の里の変遷 4

2016/7/4    

稀勢の里が3場所連続負け越しで、幕内中位に後退した が、11勝で小結に復帰した。平成19年九月場所のことで ある。この間白鵬は横綱に、琴光喜は大関に昇進してい た。ここからは小結中心の第1次三役定着期 ...

稀勢の里の変遷 3

2016/7/3    

稀勢の里は横綱・大関全員と対戦し、初めて勝ち越した。 入幕10場所目の平成18年の五月場所のことである。主に 平幕で横綱・大関戦がなかった時期を第1期とすると、上位で始めて勝ち越した平成18年五月場所 ...

稀勢の里の変遷 2

2016/7/2    

平成18年十一月場所、稀勢の里は幕内まで2年半で入幕 した。18歳という若さである。このとき入幕した安馬(後の日馬富士)は20歳、1場所早く入幕した琴欧洲は21歳、1場所送れて入幕した琴奨菊は21歳で ...

稀勢の里の変遷 1

2016/6/30    

七月場所はいやおうなしに注目が集まるのが、優勝・横 綱を目指す稀勢の里である。新十両は貴乃花に次ぐ史上 2番目の17歳9ヶ月の最年少記録で昇進した稀勢の里は、 すでに30歳にならんとしている。ここまで ...

検証!4横綱の時代 4

2016/6/29  

横綱格下げ論、それは前田山引退の翌場所におきた。昭 和25年春場所(一月)は蔵前仮設国技館で初めて開催さ れた記念の場所であったはずだ。ところがふたをあけて みると、東富士が3日目から休場、照國が4日 ...

大鵬の陰に隠れた男達

2016/6/28    

大鵬は、入幕した年から引退する年まですべての年で優 勝があるという記録の持ち主である。これは白鵬にも、 今後も誰にも簡単に破られない記録の可能性がある。6 連覇2回、32回優勝は当時の新記録であった。 ...

新番付の注目点

2016/6/27  

五月場所後目だったニュースが少ないまま、新番付発表 の日を迎えた。焦点は再び稀勢の里に集まる。優勝して 横綱になるか。3場所続けて好成績を残せるか。これは、 稀勢の里にとって未踏の域になる。本来、横綱 ...

組み合わせ写真館

2016/6/26    ,

土俵の目撃者は写真にこだわってきた。その理由は次の ような事情からである。かつてスポーツ雑誌の会社が傾き、優秀な社員がリストラにあった。そのなかから有志が集まって新しい出版社をつくった。そこで、競合誌 ...

検証!4横綱の時代 3

2016/6/25  

戦後の横綱には2つの特徴がある。一つは横綱の権威が 揺らいだこと。もう一つは横綱量産の時代であった。大関でちょっといい成績をあげると横綱に上がれた時代であった。  終戦直後4横綱継続の時代は ...

白鵬の陰に隠れた男達

2016/6/24    

五月場所、白鵬は37回目の優勝を全勝で達成した。優勝回数は40回 を狙える勢いである。まさに優勝を独占してきた大横綱だけのことはある。その反面、白鵬優勝の陰で次点に甘んじざるを得なかった男が、数多くい ...

検証!4横綱の時代 2

2016/6/22  

昭和の初期、実質昭和6年3月場所から昭和7年10月場 所まで横綱が不在だった時期がある。この間15場所横綱 の土俵入りは見られなかったわけである。横綱不在にも 関らず、大関玉錦は3連覇しても横綱に昇進 ...

検証! 4横綱の時代1

2016/6/21  

横綱に一番近い大関稀勢の里は、七月場所に横綱をかけ る。稀勢の里が、横綱に昇進した場合、4横綱になる。4横綱というと華やかで、4人いるのだから優勝は独占しているのでは、と思いがちである。「賢者は歴史に ...

重量級大相撲の限界

2016/6/19    

七月場所のチケットの売れ行きは好調である。土日祝日 は早い段階で完売。現在、イス席はなく、平日のマス席 が前半と9日目、10日目にある程度である。相撲人気は、 ひところの薬物問題、新弟子暴行死事件、野 ...

白鵬が驚異的なスピードで迫る通算勝利数その後

2016/6/17    

「白鵬が驚異的なスピードで迫る通算勝利数」と題して 綴ったのは平成27年5月(皐月)7日である。あれから 1年、その後どうなったか改めて検証してみたい。その 前に魁皇の通算勝利数を白鵬が破ると最初に思 ...

相撲技 決め手(勝負手)編2

2016/6/16  

決め手は土俵から出す技と足の裏以外を付ける技に分類 できる。土俵から出す技はさらに以下のように分類できる。 四つ身で土俵の外に出す技の代表的な技は寄りである。 相撲は相手を倒すより、圧力をかけることが ...

30歳以降の優勝

2016/6/14    

<五月場所全勝優勝した白鵬> 五月場所、白鵬は15戦全勝で37回目の優勝を達成した。 現在、29連勝中である。今年さらに優勝回数を増やしそ うな勢いである。白鵬は今年31歳を迎えた。過去の大横 ...

宇良以前に土俵をわかした新十両

2016/6/12  

<隆の山の雄姿> 新十両の宇良の人気と注目度と逆転技はある力士を思い 起こさせた。その力士は宇良以前に技の相撲とスリリン グな相撲を展開した。彼の名は鳴戸部屋(元横綱隆の里)の隆の山である。七つの必殺 ...

稀勢の里の大関時代を読み解く

2016/6/11    

七月場所の最大の注目は、稀勢の里が横綱昇進がなるか である。横綱昇進には優勝は不可欠である。佐田の山が 13勝-13勝-13勝優勝で横綱に昇進した。稀勢の里は第2の佐田の山になれるのか。まず、大関稀勢 ...

成績からみた今年の前半

2016/6/10    ,

本場所の経過とともに時間の流れと季節を感じるのは、 毎年変わらぬことである。今年もすでに半分の3場所が 終了した。途中経過として各力士の成績はどのようにな っているかみてみよう。今回、単純に数字を比較 ...

相撲技 決め手(勝負手)編1

2016/6/7  

相撲技については昨年(2015年=平成27年)10月31日で 触れてきたので、以下をクリックして参照していただきたい。 相撲技 まとめると次の図式になる。 補足すると、立ち合いはほかに八艘飛びがある。 ...

宇良技御免

2016/6/5  

土俵の目撃者が、前相撲から追いかけてきた新十両の宇 良の人気と注目度は凄まじかった。それに応える技の相撲、逆転と観客を魅了した。木瀬部屋(元肥後ノ海)の宇良は宇良技を繰り出し、わずか1年で十両昇進を果 ...

問題点を探る 白鵬のかちあげ

2016/6/2    ,

五月場所、白鵬が37回目の優勝を全勝で飾った。白鵬の 強さは、全盛期は過ぎ去ったが、まだまだ他の追随を許さない。特にここ一番の稀勢の里戦でみせた強さは、稀勢の里より何枚も上だった。そんな白鵬が、繰り出 ...

七月場所チケット事情

2016/5/31    

七月場所のチケットの売れ行きが快調である。土日・祝日は完売。平日では13日目が売り切れである。椅子席は 3日目・4日目・5日目以外はない状態である。千秋楽の椅子席を購入した方の話によると、発売初日の1 ...

元旭天鵬引退相撲の一部始終

2016/5/29    

昨日の若の里引退相撲は遅れをとったが、今日は気合を 入れて10時20分に両国に着いた。時間があるのでそばを 食べることにした。国技館に着いたのは10時40分である。 45分に開場となった。一門の関取衆 ...

元若の里の引退相撲レポート

2016/5/28    

5月28日土曜、元若の里の引退相撲興行が行われた。プ ログラムによると正確な表現は「若の里引退西岩襲披露 大相撲」である。既に西岩親方であるが、ここでは便宜上 若の里で通させていただく。開場は11時だ ...

稀勢の里の横綱をめぐる視点

2016/5/27    ,

写真は稀勢の里13勝の足跡 初日妙義龍       2日目琴勇輝 ★意外と少ない優勝争い 稀勢の里が初めて連続13勝の成績をあげた。五月場所3 横綱を倒して優勝なら、横綱 ...

連続写真で見る白鵬対稀勢の里戦

2016/5/25    

スキなし白鵬か。落ち着いた取り口の稀勢の里か。五月 場所最大の大一番となった横綱白鵬対大関稀勢の里戦。 ともに12戦全勝で、この一番の勝者が優勝に大きく前進 することは間違いなかった。全国の大相撲ファ ...

五月場所総評

2016/5/23    ,

★優勝争いについて 白鵬と稀勢の里のマッチレースとなり、最高に盛り上が った。予想以上に盛り上がったのは、稀勢の里の健闘が 大きい。12日目まで無傷で突っ走るとは考えられなかっ た。稀勢の里の技術面よ ...

■夏千秋楽 最終日の見どころ3つ

2016/5/23    

優勝が決まった千秋楽はやや緊張感に欠ける。それでも いくつか見どころはある。まず、幕下の優勝決定戦である。阿武咲対小柳戦。阿武咲は先場所まで十両だった実力者である。一方の小柳は先場所がデビュー戦。三段 ...

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.