1敗貴景勝がどこまで突っ走れるか。まった
く予想がつかない。それは2敗の高安も同様
であった。未知の領域のなかで後半戦に突入
した。

9日目 ○貴景勝(押し倒し)栃ノ心
栃ノ心戦では貴景勝の破壊力をみせつける
結果となった。貴景勝は立ち合い当たって
栃ノ心を後退させると追撃。そのまま栃ノ心
は腰からくずれ落ちてしまった。

10日目 ○貴景勝(押し出し)北勝富士
突き押しのパワー相撲という同タイプの対戦
となった。北勝富士立ち合いに精彩なく、
貴景勝の一方的な相撲になった。

11日目 ○貴景勝(はたき込み)栃煌山
中日まで2敗、大関・関脇戦を終えている
栃煌山であったが、ここ2日連敗して4敗で
貴景勝と対戦した。もはや誰の目にも勢いが
違ってみえた。

12日目 ○貴景勝(突き落とし)玉鷲
玉鷲は油断できない要注意力士である。突き
合い、押し合いとなったが、貴景勝うまく
いなして突き落とした。

13日目 ○貴景勝(押し倒し)碧山
1敗小結貴景勝と2敗大関高安の直接対決に
優勝の行方が左右する。貴景勝が勝てば優勝、
負ければ2敗で並んで千秋楽をむかえる注目
の一番である。立ち合いを制したのは貴景勝
であった。高安を後退させ、勝負あったかと
思った。だが貴景勝は高安を追い込んだとき、
バランスをくずした。高安は腰が伸び、後ろ
向きになりながら勝負を拾った。

千秋楽 ○貴景勝(はたき込み)錦木
千秋楽2敗で高安に並ばれた貴景勝の対戦
相手は、錦木である。錦木は初上位で勝ち
越しの大健闘。立ち合い押し込んだのは錦木。
だが、引きが出たところを貴景勝が攻め立て
堂々の13勝の成績をあげた。
結びで高安が御嶽海と長い相撲になった。
高安は土俵際まで追い込まれ、食い下がられ
体勢が不利のままの戦いになった。そのなか
で高安は体勢を挽回しつつあった。そこで
勝負に出たが、御嶽海のすくい投げに正面
土俵仰向けにされた。高安無念の敗退であっ
た。この結果貴景勝の初優勝が決定した。
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