1敗貴景勝がどこまで突っ走れるか。まった
く予想がつかない。それは2敗の高安も同様
であった。未知の領域のなかで後半戦に突入
した。
栃ノ心戦では貴景勝の破壊力をみせつける
結果となった。貴景勝は立ち合い当たって
栃ノ心を後退させると追撃。そのまま栃ノ心
は腰からくずれ落ちてしまった。
突き押しのパワー相撲という同タイプの対戦
となった。北勝富士立ち合いに精彩なく、
貴景勝の一方的な相撲になった。
中日まで2敗、大関・関脇戦を終えている
栃煌山であったが、ここ2日連敗して4敗で
貴景勝と対戦した。もはや誰の目にも勢いが
違ってみえた。
玉鷲は油断できない要注意力士である。突き
合い、押し合いとなったが、貴景勝うまく
いなして突き落とした。
1敗小結貴景勝と2敗大関高安の直接対決に
優勝の行方が左右する。貴景勝が勝てば優勝、
負ければ2敗で並んで千秋楽をむかえる注目
の一番である。立ち合いを制したのは貴景勝
であった。高安を後退させ、勝負あったかと
思った。だが貴景勝は高安を追い込んだとき、
バランスをくずした。高安は腰が伸び、後ろ
向きになりながら勝負を拾った。
千秋楽2敗で高安に並ばれた貴景勝の対戦
相手は、錦木である。錦木は初上位で勝ち
越しの大健闘。立ち合い押し込んだのは錦木。
だが、引きが出たところを貴景勝が攻め立て
堂々の13勝の成績をあげた。
結びで高安が御嶽海と長い相撲になった。
高安は土俵際まで追い込まれ、食い下がられ
体勢が不利のままの戦いになった。そのなか
で高安は体勢を挽回しつつあった。そこで
勝負に出たが、御嶽海のすくい投げに正面
土俵仰向けにされた。高安無念の敗退であっ
た。この結果貴景勝の初優勝が決定した。
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