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■夏11日目 白鵬にスキなし

2016/5/18    

全勝の横綱白鵬が、大関琴奨菊を一蹴した。前日あれほど稀勢の里を苦しめた琴奨菊をまったく問題にしなかった。強さにおいては稀勢の里より一枚上という強烈な印象を与えた。ただし、白鵬対稀勢の里戦は一番勝負 で ...

■夏10日目 危機をしのいだ稀勢の里

2016/5/17    

稀勢の里が連日の大関戦を迎えている。白鵬との決戦ま では負けられない稀勢の里。この日は馬力相撲で対戦成 績上負け越している琴奨菊である。それだけに取りいい 対戦相手ではない。先場所は琴奨菊の当たりをか ...

■夏9日目 横綱・大関の休場をめぐるエピソード

2016/5/16    

照ノ富士が鶴竜に敗れ、ついに7連敗になった。悪くい えば白星配給王的存在に成り下がっている。このあと、 横綱白鵬、大関との対戦が控えているが、誰とやっても 勝てそうもない雰囲気である。しかし、現時点で ...

■夏8日目 稀勢の里優勝の条件

2016/5/15    

この日、稀勢の里は動きの速い嘉風相手にあわてること なく、離れて相撲を取っても、落ち着いてさばき押し出した。白鵬は、復調した琴勇輝相手に省エネ相撲で、相手の勢いをそいで、押し出した。中日を終え、白鵬と ...

■夏7日目 横綱昇進責任制度

2016/5/14  

横綱鶴竜が琴勇輝の突き押しに防戦一方に追い込まれ、 土俵を回りながら後退するも、反撃の暇なく、土俵を割った。これで早くも2敗目である。どうも鶴竜は離れて取るパワー相撲にひ弱さを感じる。うまさはあっても ...

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■夏6日目 相撲人気の陰に問題あり

2016/5/13    ,

三月場所は、白鵬の優勝で幕を閉じた。特に新鮮味はな い。それどころか千秋楽結びの一番は、白鵬が変わり身 で勝負がつくという、しまらない終わり方となった。それでも五月場所の人気は下がることはない。6日目 ...

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■夏5日目 豪栄道の変身

2016/5/12    ,

豪栄道は先場所12勝をあげ、大関になって初めて優勝争 いをした。その勢いは今場所の序盤戦まで続いている。 5日目、新鋭の正代を寄せ付けず、強さを発揮した。ここまで危ない相撲は一番もない。これまでの豪栄 ...

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■夏4日目 稀勢の里の相撲論

2016/5/11    

大関稀勢の里が、隠岐の海相手にやや苦戦した。隠岐の 海の下手投げに体がうきかけたが、落ち着いて最後はじりじりと寄り切った。稀勢の里の相撲は出足、鋭さ、技の切れ味、腰で取る相撲とは違う。一言でいうと左四 ...

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■夏3日目 高齢化へつき進む横綱・大関陣

2016/5/10    ,

横綱日馬富士が、ここ数場所弱くなったといわれる逸ノ 城に敗れた。予想外の結果である。逸ノ城の復活の兆し か。それとも日馬富士の衰えのあらわれか。そういえば、 30歳を越えた横綱・大関陣が目立ってきてい ...

■夏2日目 「ホウッ」とともに消えた精彩

2016/5/10    

三月場所、1横綱2大関を倒して関脇以下で最も活躍したのが琴勇輝である。五月場所は関脇に昇進していっそうの活躍が期待される注目力士だった。琴勇輝といえば制限時間後「ホウッ」と叫ぶルーティンが特徴の力士だ ...

■夏初日 明暗を分けた注目の力士

2016/5/8  

今日、大相撲は初日を迎えた。三月場所が終わってから 5週間と通常より、1週間短い。3横綱・4大関は危なげなく勝利した。注目は、先場所13勝をあげた稀勢の里である。優勝待望の機運があり、期待が高まってい ...

白鵬の壁に挑む稀勢の里

2016/5/7    

先場所(三月場所)のメインエベントは、横綱白鵬対大関稀勢の里戦だった。結局この一番、白鵬が速攻で稀勢の里を圧倒した。その後の展開の結果、勝者白鵬が14勝1敗で優勝し、敗れた稀勢の里は1差で及ばなかった ...

照ノ富士 今が分岐点

2016/5/5  

1年前の五月場所、照ノ富士は関脇で優勝して大関昇進を決めた。そんな話題も今は遠い昔になりつつある。照ノ富士はここのところ9勝、3勝、8勝と低空飛行を通 り越して飛行すらしていない状態である。こうした照 ...

五月場所、気になるやつら

2016/5/3  

初めて横綱・大関全員と対戦する地位に上がってきたの が、時津風部屋の正代である。正代は序ノ口から先場所 まで12場所連続勝ち越しで上がってきた。負け越し知らずである。この間序ノ口優勝、幕下優勝、十両優 ...

大相撲その立ち合い

2016/5/1  

大相撲でしらけること、それは制限時間後の立ち合いが 合わないことである。4月28日の力士会に審判部がのり 込んで、故意の待ったをした者は厳重注意すると各力士 に伝えたとのことである。アマチュアでは行司 ...

稽古のあり方

2016/4/29    ,

29日は昭和の日である。大型連休の初日は、年に1回の 横審の稽古総見の一般公開日でもある。筆者も朝早くか ら並んだ。相撲人気を反映してか、1階のマス席は満席 である。ただし、4人ではいっている所は少な ...

審判の安全を保つ突飛な案

2016/4/27    

26日は力士会が開催された日である。しかし、今回は異 例なことにニ所ノ関審判部長(元若嶋津)、友綱審判副 部長(元魁輝)、藤島審判副部長(元武双山)が力士会 にのり込み、立ち合いとダメ押しに関して正常 ...

新番付に異議あり

2016/4/25  

五月場所の番付が発表された。関脇・小結は、東関脇琴 勇輝・西関脇勢・東小結魁聖・西小結隠岐の海となった。 しかし、横綱・大関全員と対戦することはいかに大変な ことか考慮されていない。先場所横綱・大関全 ...

大相撲事始 月給制

2016/4/23  

これまで、横綱、優勝の始まりについては触れてきた。 しかし、大相撲の始まりは、まだまだある。時津風(元 双葉山)が理事長になったのは、昭和32年5月のことで ある。それまで理事長だった出羽海(元常ノ花 ...

あらためて問う大関とは何か

2016/4/21    ,

先場所は、大関稀勢の里・豪栄道が優勝争いに加わり、 活躍した。そのため、大関はよくやった、という印象が 強い。だが、大関は彼らだけではない。琴奨菊と照ノ富 士も大関である。そしてわずか8勝の成績であっ ...

かみ合わない相撲論争

2016/4/19    

18日は靖国神社で大相撲巡業があった。ご老公的存在の年配の相撲愛好家といっしょに観戦した。靖国神社の巡業は、軽い稽古、それも上位は参加しない稽古のあと、 序二段から幕内まで延々と取組が続く。巡業の取組 ...

矛盾を抱えた東西団体競技始まる

2016/4/17  

明治42年夏場所、国技館の開設とともに変わったことが ある。ひとつはこれまで千秋楽は、幕内力士は出場しな かったが、出場するようになった。もうひとつが東西対抗団体戦を始めたことだった。江戸財代から同じ ...

国技館誕生は団体戦の始まり

2016/4/16  

今、大相撲の興味の1つに優勝争いがある。この優勝はもちろん個人優勝である。○○場所がどんな場所だったか。そういう場合××が△△と優勝を争い、優勝した場所として記憶されることがある。また、優勝争いは、数 ...

重い横綱の責務

2016/4/15    

三月場所、琴奨菊の横綱昇進は8勝7敗で振り出しに戻 った。琴奨菊に関してはあることを想像してしまう。仮に琴奨菊が横綱に昇進したら、横綱としての責任を果たしていけただろうか。あっさり、引退に追い込まれる ...

43年前の相撲教習所の卒業試験

2016/4/14    

国技館の敷地の一角に相撲教習所がある。新弟子が半年 間、相撲の基本など実技と一般教養を学ぶ場である。相撲の基本には四股、テッポウ、仕切り、転がり方などがある。特に転がり方はケガをしないためであるが、へ ...

鶴竜メモにみる予見

2016/4/12    ,

平成24年一月場所、鶴竜は関脇だった。平成23年九月場 所後琴奨菊は大関昇進を決め、十一月場所後は稀勢の里 が大関昇進を果たしていた。鶴竜は両力士に遅れをとっていた。今や立場は逆転しているが、一月場所 ...

琴勇輝をめぐる三賞のあり方

2016/4/11    

三月場所は、意外にも琴勇輝の殊勲賞一賞のみであった。 これまでたびたび三賞は実質二賞と言ってきたが、ついに三賞は一賞にまでなり下がってしまった。三月場所の琴勇輝は殊勲賞と敢闘賞、殊勲賞と技能賞、敢闘賞 ...

五月場所チケット事情

2016/4/9    

昨日8日は朝7時の段階で230人ほどが、整理券を求めて 並んだ。南門を曲がり、数メートルの列をなしていた。正門脇にある掲示板あたりに並んだ方は、前日から泊まったと言っていた。国技館窓口は12時発売開始 ...

相撲のバイブル「これが大相撲だ」玉の海梅吉著

2016/4/8  

玉の海梅吉。NHKの解説者として、明快神風、重厚玉 の海として人気を二分した方である。あるいは報知新聞 (現スポーツ報知)に本場書中掲載された「切り捨てご 免」の執筆者でもある。その玉の海さんからは数 ...

照ノ富士の今後

2016/4/7    

三月場所の大関は、久しぶりに稀勢の里・豪栄道の両力 士が優勝争いをした。それに比べ、照ノ富士は、まるで存在感を示せなかった。照ノ富士は横綱戦1勝1敗、大関戦 1勝2敗、関脇以下に対しては、6勝4敗だっ ...

琴勇輝、あの日あの時

2016/4/6  

三月場所、一躍時の人となり、飛躍的に成長し、大活躍 をしたのは琴勇輝である。横綱・大関とのフル対戦は初 めてである。それにも関らず、横綱・大関戦は3勝3敗、 関脇以下には9戦全勝と予想をはるかに超える ...

横綱昇進内規改造論

2016/4/5    

一月場所優勝した琴奨菊が、三月場所は綱挑戦場所になり、今度は三月場所13勝ををあげた稀勢の里が、五月場所は綱挑戦場所になるという見方をする方がいる。この 点に関してはこれまで、耐えられない横綱の軽さと ...

大相撲テレビ放送のあり方

2016/4/3  

大相撲の初日は原則奇数月の第2日曜である。今年の三月場所はカレンダー上、例年より遅く13日に初日を迎えた。そのため8日目以降は高校野球大会と放送が重なることが、多くなった。重なった結果、総合放送の大相 ...

写真で見る変幻自在の宇良7番勝負

2016/4/1  

序ノ口以来1年間で幕下西2枚目まで番付を上げてきた 宇良。三月場所は、十両昇進をかけての7番勝負だった。 その中には元関取、十両力士、序ノ口以来のライバル戦 があった。宇良の7番勝負を写真でふりかえっ ...

五月場所のチケット模様

2016/3/31    

五月場所のチケット発売初日は、すでにご承知のように 国技館窓口は12時から16時までである。そのせいか、かつてはあったテント村の光景はすでにない。国技館窓口でしか購入できない自由席通し券を求める方が、 ...

対戦相手が信頼してぶつかれる相撲

2016/3/30    ,

三月場所千秋楽、白鵬の立ち合い手を出し左への変わり 身は、大阪の大相撲フアンの怒りをかった。思い起こせ ば、白鵬は一月場所の栃煌山戦でも似たような取り口で あった。この取り口について白鵬は「8ヶ月ぶり ...

総評

2016/3/28    , ,

★相撲人気 チケットは前売りですべて完売。大阪場所は15日間満員 札止めという、これ以上ない人気だった。人気の要因は、 琴奨菊の横綱をかけての戦いである。日本人横綱誕生と なれば、3代目若乃花以来とな ...

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■春千秋楽 終わりよければとはいかない千秋楽

2016/3/27    ,

終わりよければすべてよし、とはいかなかったのが三月場所であった。1敗白鵬の優勝は動かない。間違っても優勝決定戦にはならない。大方の観客もそうみていたのではないだろうか。 その2番前に行われた2敗同士の ...

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■春14日目 琴奨菊の惨敗を読む

2016/3/26    

琴奨菊対白鵬戦は、白鵬の強さだけが浮き彫りになった一番であった。琴奨菊はこれで6敗目となり、綱取り場所は明日千秋楽を待たずして、惨敗に終わった。 負けたのは隠岐の海とまだ対戦のない鶴竜を除いた大関3人 ...

■春13日目 活発化が求められる十両幕下の入れかえ戦

2016/3/25    ,

連日の速攻が冴え渡る白鵬は、鶴竜を一方的に退けて、1敗を守った。千秋楽までゆるがず、突っ走りそうな勢いである。 稀勢の里・豪栄道ともに2敗を守ったが、優勝は苦しい。明日14日目稀勢の里・豪栄 ...

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■春12日目 速攻白鵬トップに浮上

2016/3/24    ,

この日の決戦は、1敗同士の白鵬と豪栄道の対戦である。大関に昇進してから、勝てず苦しい場所の連続だった豪栄道がここまで1敗できたのは、突然変異としか思えなかった。先場所は4勝11敗 と惨敗。優勝争いトッ ...

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■春11日目 三者1敗で併走!真価問われる白鵬

2016/3/24    ,

毎日決戦が展開される大阪場所。 こんな場所は珍しい。この日は全勝 稀勢の里対1敗白鵬の対戦である。稀勢の里が勝てば、優勝へ大きく前進することになる。その場合、白鵬は2敗で後退し、横 ...

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■春10日目 底力を見せた稀勢の里

2016/3/23    ,

この日から稀勢の里の横綱戦が始まった。妥協なきがちんこ力士を貫いてきただけに、横綱もかなり、大事なところで負けたり、苦しんできた。最初の対戦は鶴竜である。 津流前日の琴奨菊戦とは異なり、激し ...

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■春9日目 大一番に名勝負なし

2016/3/22  

琴鎌谷が初めて負け、小柳が5連勝をあげ、宇良が十両を決められず、敗れる。そんな流れを経て、大相撲はクライマックスへと向かった。場所は後半戦、いよいよ、大関対大関、横綱対大関が始まった。 この日の観客の ...

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■8日目 全勝決戦に館内は燃えた

2016/3/21  

この日最大の注目の一番は、7戦全勝同士の稀勢の里対勢の一番である。両力士が全勝で対戦するとは、誰が予想できただろうか。館内の正面イス席には、勢を応援する方が観客をまきこんで、大道具・小道具を使用しての ...

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■春7日目 力強さをみせた二番

2016/3/21  

勢は横綱・大関とフル対戦して、まだ勝ち越したことはない。しかし、着実に力をつけてきている。この日、妙義龍に攻められ、後退しばがら一蹴した力強さは、今までとは違う勢だった。 勢はこれで7戦全勝。この中に ...

白鵬の63連勝10 連勝記録は時代を超えたロマン

2016/3/19    

白鵬の敗因は、十分に組み止められず、稀勢の里の張り手に 熱くなった。稀勢の里の寄りに内掛けも白鵬らしくなかった。 負けるときはこんなものかもしれない。しかし、63連勝は りっぱな記録だ。殊勲の稀勢の里 ...

白鵬の63連勝9 連勝記録が途絶えた瞬間

2016/3/19    

十一月場所の見どころは白鵬の連勝記録が、双葉山の69 連勝を超えるかである。新記録達成は、白鵬の心理状態 しだいである。打倒白鵬の可能性が高いのは鶴竜、稀勢の里。 この二人が最も白鵬に抵抗した。豊ノ島 ...

白鵬の63連勝8 白鵬、千代の富士超えの62連勝

2016/3/19    

平成22年九月場所初日。小結鶴竜がまきかえで突破口を ひらこうとしたが、最後はまき変えたとき白鵬に出られて 寄り切られた。 7日目、横綱の土俵入りが終わり、取組開始までの休憩 時間、観客が集まってきた ...

白鵬の63連勝7 表彰なし!特性カップを白鵬に進呈せよ

2016/3/19    

平成22年七月場所のプラスは、白鵬の3場所連続全勝 優勝の達成。阿覧、鶴竜、豊真将の活躍。マイナスは 白鵬以外に優勝を争える力士がいない点、多くの謹慎 力士・親方を出した点である。全体を通して熱戦が少 ...

白鵬の63連勝6 開催があやぶまれた七月場所

2016/3/19    

平成22年七月場所は暴力団がらみの野球賭博に関わった 力士・親方が多く、開催があやぶまれた。朝青龍が引退 させられたときは、大相撲を支えている力士の層は厚い、 ということを言っていた方がいたが、さすが ...

白鵬の63連勝5 白鵬、連続全勝優勝を達成

2016/3/19    

平成22年五月場所の優勝争いは13日目で決まり、千秋楽は 魁皇の通算勝利1000勝が見られるかが見所になってしまった。 しかし、把瑠都(10勝5敗)がくずれればこうなることは わかっていた。三月場所の ...

白鵬の63連勝4 磐石からスキなしへ白鵬が無敵相撲

2016/3/18    

東京場所は年3回あるだけに、朝青龍不在の影響が出た ようである。初日は空席が目立ったし、平日、特に前半は ガラガラだった。友人の中には、朝青龍がいないなら、 もう本場所へいくことはない、と宣言していた ...

白鵬の63連勝3 白鵬、全勝で13回目の優勝

2016/3/18    

平成22年三月場所は朝青龍の引退後初の場所になった。 だが、満員御礼が8度出たということで観客動員に大きな 影響は少なかったといえるのではないだろうか。千秋楽、 協会挨拶のとき、朝青龍がいないことに対 ...

白鵬の63連勝2 把瑠都と全勝決戦

2016/3/18    

平成22年三月場所、関脇把瑠都は長足の進歩をみせた。 3日目、把瑠都が稀勢の里を突き立て一方的に突き倒し た。それは今まで見たこともない把瑠都の相撲である。 以前の把瑠都の突っ張りは、どことなくすきが ...

白鵬の63連勝1 連勝は優勝なき場所から始まった

2016/3/18    

連勝。それは強豪力士のなかでも、ほんの一握りの選ばれた 力士にしかなしえない至難の業。その一人に白鵬がいた。 平成22年一月場所、横綱白鵬は12勝3敗で優勝を逃して いる。優勝したのは、横綱朝青龍であ ...

◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ

2016/3/18    

土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとう ございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届け するため三月場所の7日目から千秋楽は場所後に掲載いた します。暫くお待ち願います。その間「白鵬の ...

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■春6日目 場所のゆくえ

2016/3/18    ,

この日、日馬富士が嘉風に照ノ富士が琴勇輝に負けて2敗に後退した、ほかの横綱・大関は安泰だった。6日目 が終わっての現時点の上位の成績は以下になる。 全勝 稀勢の里  1敗 白鵬 鶴竜 琴奨菊 豪栄道 ...

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■春5日目 勝ち方・負け方、問題提起の三番

2016/3/17    

琴奨菊対隠岐の海戦で波乱がおきた。ここまで完璧な相 撲を取ってきた琴奨菊に土がついた。といっても、琴奨菊は相撲に勝って勝負に負けたのである。相撲は琴奨菊ががぶり寄りで出たが、隠岐の海が左へ回り込んで片 ...

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■春4日目 すごみを増したがぶり寄り

2016/3/16    

琴奨菊は好調である。場所と場所の間は、イベントが多 すぎて稽古に集中できない環境を心配する方々がけっこういた。しかし、そんな見方は的外れとばかりに、かぶ り寄りで自分の相撲を取っている。この日は初日白 ...

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■春3日目 右四つでも強かった琴奨菊

2016/3/15    

琴奨菊の得意の体勢は、左ざしから右上手あるいは、はさみつけてのがぶり寄りである。そうした体勢になれないときの琴奨菊はどういう相撲を取るか興味深かった。 今日の対戦相手栃ノ心に対して、琴奨菊は今場所初め ...

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■春2日目 3大関の全盛期

2016/3/14    

2日目、横綱・大関は全員白星で波乱はおさまった。琴 奨菊が快調で、先場所の相撲がそのまま続いている。ところで、琴奨菊は先場所優勝し、今場所は横綱を狙う立場から、今が一番強いと思っている方が多いと思う。 ...

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■春初日 2つの敗因

2016/3/13    

白鵬が初日、これまで10勝無敗の宝富士にあっけなく、 雑な取り口で敗れた。宝富士がどこからいっても、負ける要素がなかっただけに予想外であった。白鵬の敗因は 何か。白鵬はここ2場所最終盤で、まったく勝つ ...

大阪場所 相撲通の予想・注目点

2016/3/12    , ,

明日から待望の三月場所が始まる。一月場所で10年ぶり に日本出身の日本人が、優勝した盛り上がりをそのまま 大阪に移行した人気である。チケットは土日祝日どころか、平日もほとんどない状況である。盛り上がっ ...

幕内上位陣の出世レース

2016/3/11    ,

幕内には2つある。横綱・大関と対戦する幕内とそうで ない幕内である。三月場所の番付でいうと、前頭東3枚 目の碧山までが横綱・大関とフルに対戦する。日馬富士・ 照ノ富士・宝富士は同部屋のため、前頭東西4 ...

大相撲 不祥事で失われるもの

2016/3/10  

プロ野球が騒がしい。昨年秋、3人が野球賭博に関与したということで解雇になった。しかし、膿は完全に出し 切っていなかったため、新たに関与した投手が現れた。 なかなか正直に言い出せなかったようだが、無理か ...

稀勢の里最強大関の証明

2016/3/9    

一月場所初優勝した琴奨菊の話題が、尽きない。横綱昇 進は仮に13勝で優勝しても、直近5場所は8勝ー11勝ー 8勝-14勝-13勝で5場所54勝で、とても安定感のある 横綱は望めない。また、琴奨菊の大関 ...

史上初 それは大阪場所でおきた

2016/3/8  

千秋楽結びの一番、横綱同士による全勝対決が実現。この史上初の優勝争いの舞台となったのが、大阪場所であった。昭和35年三月場所、栃錦と若乃花の両雄の間で行われた。協会が個人優勝を制定した大正15年から1 ...

連続写真で見る琴奨菊の3横綱撃破

2016/3/7    

一月場所初優勝した琴奨菊の圧巻は、3横綱からかぶり 寄りで勝利したことである。これまで3横綱全員との対戦は5度あるが、1勝が2度、3敗が3度であった。2横綱在位のときに白鵬・日馬富士から2勝したことは ...

大阪場所事件簿 千代ノ山の横綱返上問題

2016/3/6  

大阪でおきた最悪の事件は、大鵬の連勝記録誤審でスト ップであろう。これまで積み重ねた連勝記録45が、審判 の誤審で止まるという相撲史上最悪の汚点となる事件だ った。この事件はこれまで触れてきたので、こ ...

休場大関の横綱昇進

2016/3/5    

横綱を期待できる逸材、照ノ富士が一月場所休場して、 一転カド番に陥った。大関になってから4場所目のこと である。これで照ノ富士の横綱昇進はすぐにはないな、 と思うファンもいたにちがいない。照ノ富士は復 ...

十両をうかがう宇良

2016/3/4    

宇良が幕下西2枚目まで番付を上げてきた。成績次第で は十両昇進が可能になる。1年前は前相撲だったのだか ら、超スピードで駆け上がってきたことになる。成績は通算32勝3敗である。 序ノ口7勝優勝 序二段 ...

白鵬の復活は白鵬次第

2016/3/2    

横綱昇進以降、白鵬は2度目の3場所連続優勝なしとな った。三月場所優勝がなければ4場所連続となり、不名誉な新記録となる。もっとも白鵬の場合は、惜しくも優勝を逃したとはいいがたい。途中休場した九月場所を ...

琴奨菊に対する2つの不安

2016/3/1  

三月場所の注目度が高いのは、琴奨菊になるのはやむを 得ない。好むと好まざるとに関らず、琴奨菊がどんな相撲を取るか、それが焦点になる。 琴奨菊に対して2つの不安がある。1つは稽古に集中で きる環境でなか ...

番付御免

2016/2/29    

三月場所の番付が発表された。琴勇輝が前頭東筆頭に上がってきた。初めて横綱・大関とフル対戦する地位まで きた。新入幕以来20場所目である。力士会で「犬みたい に吼えるな」と釘を刺した白鵬に対し、「フォー ...

この10年の優勝物語5

2016/2/27    ,

旭天鵬・照ノ富士・琴奨菊の初優勝には共通点がある。 それは場所前、優勝予想にあげられなかった点と絶対王者・第一人者の白鵬の崩れである。白鵬が横綱になって優勝を逃した場所は18場所ある。そのうち11勝以 ...

平成23年メモに見る琴奨菊の今後

2016/2/26  

琴奨菊の初優勝は日本出身の日本人としては10年ぶりで あることはよく知られている。それとともに、大関26場所目の優勝であった。琴奨菊が大関に昇進したのは平成23年九月場所後のことである。今から4年余り ...

この10年の優勝物語4

2016/2/25    

表彰なき優勝。こんなさびしい、むなしい優勝があった だろうか。本来優勝は栄光に彩られ、各表彰・賞金・商 品とともにその名を永遠に歴史に刻む栄誉に包まれるものであるはずだ。渡されたのは優勝旗のみである。 ...

稀勢の里の使命

2016/2/24  

初代若乃花、北の富士、貴ノ花、稀勢の里には、ある共 通点がある。それは大関昇進直前の成績が、15日制で10勝であることだ。厳密には初代若乃花は10勝4敗1分だが、大関昇進に十分な成績とはいえなかった。 ...

この10年の優勝物語3

2016/2/23    

日馬富士と鶴竜は、白鵬時代の陰に隠れた感がしなくも ない。ともに共通点がある。最初の優勝のチャンスは関 脇時代で、優勝決定戦で白鵬に敗れていることである。 それから3場所後に日馬富士は初優勝し、鶴竜は ...

学生出身唯一の横綱輪島の源

2016/2/22  

現代の大相撲は、大学相撲出身が花盛りである。しかし、 横綱を狙える逸材はいるか、と聞かれると躊躇する。今 のところ、学生出身で横綱になったのは輪島ただ1人で ある。2年連続学生横綱を取った輪島が、横綱 ...

この10年の優勝物語2

2016/2/21    

琴欧洲と把瑠都はともに優勝1回である。本来ならもっ と優勝してもおかしくない逸材である。ケガが彼らの実 力を思うように発揮させなかった。たった1度の優勝は、 実にかけがえのない、貴重な瞬間であったに違 ...

この10年の優勝物語1

2016/2/20    

琴奨菊の初優勝は、栃東以来の10年ぶりの日本出身の日本人力士の優勝だった。この10年の優勝の内訳は以下である。  朝青龍16回から25回 白鵬1回から35回 琴欧洲1回 日馬富士1回から7回 ...

豊ノ島が最も輝いた場所

2016/2/19    

一月場所では豊ノ島が場所を面白くした。豊ノ島は大関・ 横綱戦は琴奨菊戦のみであったが、優勝力士を倒したことで殊勲賞を受賞した。12勝と好成績も残した。個人的には敢闘賞も受賞してもよかったのではと思う。 ...

若き琴奨菊にわいた日

2016/2/18  

琴奨菊初優勝の余波はいまだ続いている。この後も佐渡 ヶ嶽部屋のある松戸と出身地福岡柳川で優勝パレードを 予定しているという。一月場所千秋楽はまさに琴奨菊に わいた日だった。 だが、その日とは別な日、若 ...

現代相撲部屋事情

2016/2/17  

かつて、元常陸山の出羽ノ海のもとには約100人の弟子がいた。玉錦は名門出羽海(この当時は「ノ」の字はない)のように小部屋を一大勢力の部屋にしようと、二枚鑑札(現役と師匠を兼任することで、現在は禁止され ...

幕下以下の年齢考

2016/2/16  

前回、力士志願者の減少に触れたが、今回は現役の幕下 以下の力士の現状について年齢面から書いてみる。幕下 以下の力士は安定した収入源をもたない。従って、多くの幕下以下の力士は十両目指して切磋琢磨するわけ ...

引退力士数と入門者数

2016/2/15  

2月にNHKで放送された「週刊ニュース深読み」で大相撲が特集された。番組では、大相撲の人気の秘密を多 角的に分析する一方、悲観的な材料として力士のなり手 が減っていることを指摘していた。昨年の2015 ...

半世紀を経過した部屋別総当たり制2

2016/2/14  

昭和39年9月、時津風(元双葉山)理事長は取締会で高 砂(元前田山)、出羽海(元出羽ノ花)、ニ所ノ関(元佐賀ノ花)に部屋別総当たりについて諮った。なお、立浪(元羽黒山)は欠席した。その上で場所の14日 ...

半世紀を経過した部屋別総当たり制1

2016/2/13  

現在の取組編成は部屋別総当たり制であり、相撲ファン はそれが当たり前のこととして受け入れている。部屋別総当たり制が始まったのは、昭和40年の一月場所だから、 すでに半世紀を経過したことになる。始まった ...

初優勝の翌場所の成績4

2016/2/12    

昭和40年時の理事長、時津風(元横綱双葉山)の断行に よって部屋別総当り制が実現した。現在の優勝制度に近 づいたといえる。また、昭和46年七月場所より、平幕で も勝ちこんできた者は上位にあてる規定がで ...

47年前の大相撲の長所短所

2016/2/11    

北の湖理事長以前に理事長現職で亡くなった方に元横綱 双葉山の時津風理事長がいる。時津風理事長の後は元出 羽ノ花の武蔵川が理事長に就いた。専門誌「大相撲」(読売新聞社刊)1969年3月号では「武蔵川内閣 ...

三月場所チケット事情

2016/2/9    

「瞬時」。これは何を意味するか。それは、三月場所の 千秋楽チケットの完売時間である。千秋楽のイス席・マス席を問わず、全席が瞬時でなくなったのである。発売日は2月7日であった。かつて七月場所千秋楽で瞬時 ...

初優勝の翌場所の成績3

2016/2/8  

これまでの優勝はすべて東西制によるものだが、相撲史 上の大事件が歴史をぬり変えた。昭和7年1月におきた 春秋園事件である。出羽海部屋の力士を中心に幕内力士 42人中29人が脱退、十両は22人中19人が ...

写真で見る日本大相撲トーナメント第40回大会

2016/2/8    ,

2月7日は今年一番の忙しい日だった。この日は大阪場 所のチケットの発売日と日本大相撲トーナメント第40回 大会が重なった日だった。いつもは白鵬杯と重なるのだ が、今回は珍しく?日本大相撲トーナメント大 ...

初優勝の翌場所の成績2

2016/2/6  

初優勝の翌場所の成績はどうか。大正末から昭和にはい って優勝制度は大きな変革を迎えた。 新聞社制定の優勝から協会認定の優勝に変わるきっかけ が、大正14年におこった。摂政宮殿下(後の昭和天皇)からの下 ...

初優勝の翌場所の成績1

2016/2/5  

琴奨菊初優勝の余韻とその話題がつきないが、琴奨菊に とって大切なのは、三月場所である。相撲博物館が優勝 力士100人の企画を展示したのは、鶴竜がちょうど100人 目であったからである。その後照ノ富士、 ...

佐渡ヶ嶽部屋の謎?

2016/2/4  

琴奨菊が先代師匠琴桜の如く、予期せぬ連続優勝で横綱 に昇進したら、佐渡ヶ嶽部屋では何人目の横綱になるか ご存知だろうか。この部屋からは琴桜しか横綱はでてい ないのでは、と思うかもしれない。横綱をつぶさ ...

琴奨菊は第2の琴桜になれるか

2016/2/2  

琴奨菊が31歳で初優勝したことは、大きな話題として報道された。自分を支え、応援してくれた多くの方に感謝 する発言も好感をもって受け入れられた。何より日本出 身の日本人優勝が相撲ファンにとって大きな喜び ...

白鵬、3場所連続優勝なしという現状

2016/1/31    

一月場所、13日目に全勝の琴奨菊に土がつき、白鵬が並んだ。それ にも関らず、白鵬は14日目・千秋楽と覇気のない相撲を取った。まるで優勝決定戦を避けるかのようにさえ見えた。思い起こせば白鵬は、先場所の1 ...

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