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大相撲
今年はどうなる 今までと違う稀勢の里を示せるか
稀勢の里は昨年、13勝2回、12勝2回、10勝、9勝で年間69勝をあげた。これは平成25年の68勝を超える自己新記録であった。25歳から26歳にかけての記録を29歳から30歳で更新したのである。今年はどうなるか。昨年並みなら実力的にはまだやれそうである。た... -
大相撲
今年はどうなる 白鵬復活優勝のキーポイント
明けましておめでとうございます。今年はどうなる白鵬編をお届けします。白鵬といえば魁皇の最高通算勝利1047勝超えの話題もありますが、これは時間の問題であり、数字の積み重ねで減ることはないため、ここではふれません。本編は遠ざかっている優勝をメ... -
大相撲
今年1年ご愛読ありがとうございました
今年(平成28年)1年ご愛読誠にありがとうございました。昨年(平成27年)よりPVが約2.5倍という結果を得られたのもご愛読いただいた皆様のおかげです。場所のある奇数月では11月が最高のPVで、場所のない偶数月は12月が最高のPVでした。つまり、後になる... -
大相撲
続 平成28年の土俵の目撃者を振り返って
今年、相撲の技をテーマに連載していました。決まり手ではなく、決め手を中心にわかりやすい分類にと思っていました。相撲の技は相手に圧力をかけることから始まります。そういう意味で反り技というのは相撲の理にかなっていません。また、あびせ倒しを基... -
大相撲
平成28年の土俵の目撃者を振り返って
今年も早いもので残すところ2日強となりました。今年の土俵の目撃者は346のテーマに取り組んできました。1年間を通すと以下になります(12月は31日まで綴ったとして)。1月 292月 253月 404月 195月 256月 187月 408月 229月 2910月 3111月 ... -
大相撲
春日山論争
新番付の発表とともに知らされたことがある。それは元濱錦の春日山が年寄名跡証書を示せなかったことである。来年の1月16日までに株の保持者元春日富士との和解協議が成立しなければ退職するというのである。一審では元濱錦が元春日富士に1億7160万円支... -
大相撲
貴景勝の出世街道
一月場所新入幕を果たした力士に佐藤改め貴景勝がいる。本名佐藤貴信、兵庫県芦屋市出身、貴乃花部屋、173センチ、160キロ。突き押しのパワー相撲である。両親が貴信と名づけたことからもわかる通り貴乃花ファン。佐藤少年が貴乃花部屋に入門するのは運命... -
大相撲
一月場所の番付上位クラスと注目点
年の瀬に新番付が発表された。横綱・大関に休場がなければ、横綱・大関の対戦範囲は前頭東3枚目隠岐の海までである。ここまでが幕内上位クラスである。同部屋のため、日馬富士、照ノ富士、稀勢の里は西3枚目の勢まで対戦する。横綱・大関とフル対戦する... -
大相撲
力士数の推移と下位力士考
観客数は増えているが、力士志願者は増えないといわれている。相撲100年の大系を考えると憂慮すべき状況である。ここ2年の力士数の推移は以下である。これは番付に載った力士数である。付け出しや番付外は含んでいない。今年は、前年より微増である。就職... -
大相撲
立浪-時津風のいきさつ
元大翔山の追手風が伊勢ヶ濱一門を脱退して、時津風一門に移籍するとのニュースが報道された。考え方に相違があるという理由だが、具体的なことには触れていない。そもそも一門は政党ではないのだから、同じ考え方をもった者の集まりではない。会社におけ... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績5
優勝31回、53連勝の大横綱千代の富士は、意外と数字が伸び悩む一面があった。それは1年間の成績である。72勝以上の成績は、15場所で輪島以下である。連続72勝以上はわずか4場所で並み以下である。1年間80勝以上の成績も4回と極めて少ない。その原因は... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績4
輪島の相撲が安定してきたのは昭和47年九月場所の関脇からである。そこから1年間の関脇1場所、大関4場所、横綱1場所で、74勝16敗の成績をあげた。さらに8場所連続72勝以上の成績を続けた。昭和47年九月場所から昭和49年九月場所までのことである。強... -
大相撲
平成28年大相撲10大ニュース2位・1位
■2位 琴奨菊10年ぶりの日本出身力士の優勝一月場所、日本出身力士琴奨菊の優勝は、栃東以来実に10年ぶりになる。大いに盛り上がった琴奨菊の優勝は、スポーツニュースだけでなく一般のニュースでも大きく報道され一躍時の人となった。3横綱を倒しての堂... -
大相撲
平成28年大相撲10大ニュース4位・3位
■4位 稀勢の里優勝なしで年間最多勝9勝 13勝次点、13勝次点、12勝次点、10勝、12勝次点で稀勢の里が69勝21敗で年間最多勝を初めて獲得した。優勝なしでの受賞は年6場所制となった昭和33年以降で初の珍事である。初めて年間最多勝を獲得した要因に、稀... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績3
北の富士は燃える要素があるときは強い。九重(元千代の山)部屋が出羽海から破門独立した直後の場所で初優勝した。次に北の富士を燃えさせたのは、新大関清国の初優勝である。「清国一人に甘い汁は吸わせない」と連続優勝して横綱に昇進した。大関4場所... -
大相撲
平成28年大相撲10大ニュース6位・5位
■6位 白鵬が驚異的スピードで通算1000勝を達成白鵬が十一月場所3日目魁聖を倒し、通算1000勝を達成。千代の富士、魁皇に続く3人目の快挙であった。同時にそのスピードもすばらしい。これは白鵬が負け数と休場が少ないことが大きい。並大抵のことでは達... -
大相撲
平成28年大相撲10大ニュース8位・7位
■8位 八角理事長再選で執行部新体制昨年の11月20日本場所13日目、北の湖理事長は、62歳の若さで急逝した。現役の理事長逝去後は八角理事(元北勝海)が理事長代行としてリーダーシップを発揮してきた。昨年の12月18日、八角(元北勝海)を理事長代行では... -
大相撲
平成28年大相撲10大ニュース10位・9位
■10位 1年間で優勝力士が5人一月場所の琴奨菊、三月場所・五月場所の白鵬、七月場所の日馬富士、九月場所の豪栄道、十一場所の鶴竜と今年1年は優勝力士が5人という賑やかな1年となった。今年は白鵬が絶対王者ではなかったことがもたらした結果である... -
大相撲
平成28年大相撲10大ニュース 前文
今年も大相撲界のニュースをふり返る時期が到来した。主だったニュースは土俵外にもあったし、予期しないニュースも出てきた。そんななか、好角家・相撲通のM氏・S氏・T氏・A氏・H氏さらにKW氏に加わっていただき、6氏から今年の10大ニュースを寄... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績2
6場所制の申し子大鵬の出現は、将来横綱になるのが間違いないほどの逸材であった。入幕した場所に優勝し、大関に昇進した。しかし、大関で連続優勝し、新横綱で優勝しても1場所平均12勝となる1年間72勝に届かなかった。翌場所も優勝し、4連覇してよう... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績1
今年の年間最多勝は稀勢の里の69勝21敗だった。これは一月場所から十一月場所までの成績だが、1年の最初をいつにもってきてもいいわけで、五月場所から三月場所、九月場所から七月場所も1年間に変わりはない。稀勢の里が仮に一月場所、12勝3敗の成績を... -
大相撲
大相撲ナイター興行2
お客さんの入りが悪いとナイター興行という視点がどうしても出てくる。再び専門誌「大相撲」(読売新聞社刊)7月号「幕内全力士が考える大相撲再建案」に目を向けてみよう。-ナイター制、宣伝の方法、立ち合いの問題、無気力相撲に関してはどうか。とき... -
大相撲
大相撲ナイター興行1
プロ野球、プロボクシング、プロレスなどのプロスポーツは、平日はナイターでおこなわれる。いうまでもなく、仕事帰りのサラリーマンをはじめ勤労者などがターゲットである。実は大相撲もたった1度だけナイター興行をおこなった歴史がある。昭和30年の秋... -
大相撲
大相撲不人気時代 力士はこう考えた
今、大相撲は好況である。好況のときはけして考えることはないが、これがひとたびお客さんの入りが悪くなるとそうはいかない。あれこれ思考して大相撲が人気スポーツになる方策を考える。大相撲冬の時代は14日目、千秋楽を購入しておけば、当日売りでもけ... -
大相撲
発売1週間のチケット事情
12月3日のチケット発売日から今日で1週間が経過した。土日祝日及び12日目、13日目は売切れである。1月は他のプロスポーツが少ないせいか人気があるのが、これまでであった。その反面、雪国の方は雪の影響で交通機関がどうころぶかわからないので、躊躇... -
大相撲
石浦10番勝負
十一月場所を盛り上げた一人に石浦がいる。173センチ、114キロと小兵中の小兵である。10勝をあげ、敢闘賞を受賞した。石浦は十両10場所で最高は9勝である。それが入幕したとたん、予想以上の活躍をしたのだから驚かされた。石浦の相撲をふり返ってみよう... -
大相撲
学生出身力士比較論
連続2ケタの成績をあげた高安は、十一月場所負け越し、大関は振り出しに戻った。変わって浮上してきそうなのが、正代であり、御嶽海である。学生出身の2人への期待は大きい。まだ、正代は入幕1年であり、御嶽海は入幕7場所である。<正代> 両力... -
大相撲
師匠交代のとき
春日山部屋の部屋閉鎖問題はこれまで述べてきた(以下クリックして参照)。春日山問題をめぐる7つの疑問1春日山問題をめぐる7つの疑問2元春日山部屋の水口、萬華城ら力士12人が引退することになった。12月下旬には川崎で断髪式とパーティが開催される... -
大相撲
稀勢の里の15日間を採点する
十一月場所、稀勢の里は次点の12勝3敗の成績であった。初めて3横綱を撃破するという快挙を成し遂げた。その一方で平幕に3敗するという不可思議な面をみせている。稀勢の里がもつ二面性としかいいようがない。稀勢の里は15日間どんな相撲を取ったのか。... -
大相撲
一貫性がなかった取組編成
十一月場所は鶴竜の優勝で幕を閉じた。その裏でオヤッと思うことがあった。その正体は以下の星取り表から読み取れる。千秋楽にこう書いた。千秋楽、稀勢の里対琴奨菊の大関戦が組まれなかったのは異例である。いいこととはけして思わない。三役以上はリー... -
大相撲
一月場所のチケット事情
前日の2日は整理券の配布日だった。会社へ遅れないための配慮か、朝7時から配布開始である。国技館窓口でしか発売していない自由席通し券がなくなり、並ぶ列はどのくらい減ったかと思い、自分の目で確かめにいった。5分前の時点で、正門から南門まで並... -
大相撲
鶴竜 栄光と戦いのグラフ
鶴竜の久々の優勝は、鶴竜ファンを熱狂させた。3度目の優勝は、取りこぼしはなく、横綱戦を制して堂々たる14勝1敗の成績だった。先行逃げ切り型の優勝で、唯一の1敗はガチンコ稀勢の里のパワーに負けたものだった。鶴竜の栄光と戦いを写真で見ていこう... -
大相撲
今年の年間勝利ランキング
納めの十一月場所が終わり、平成28年の大相撲は終了した。今年1年、各力士はどのような成績を残したか。前半勢いがあったが、後半伸び悩んだり、その逆、あるいは最後まで浮上することはなったりと様々な人間模様を見せてくれた。年間成績を出す上で気を... -
大相撲
十一月場所総評
★場所の相撲人気をどうみるか満員御礼が出なかったのは2日間だけだから、よく入ったといえる。ただし、客席がずいぶんプレス用などでつぶされている。今回は新たに大型のブースが設けられていた。こんなに多くの客席を犠牲にするのが、十一月場所の特徴で... -
大相撲
■福岡千秋楽 明暗を分けたモノ
鶴竜が日馬富士との横綱戦を制して、14勝1敗の堂々たる成績で優勝した。鶴竜が横綱に昇進して16場所目のことであった。今年1年間優勝争いをすることができず、存在価値を問われかねなかったが、見事脱却した。優勝か否か、明暗を分けたものは何か。それ... -
大相撲
■福岡14日目 優勝とともに決まったコト
展開は思わぬ方向に動いた。日馬富士が制限時間を勘違いするハプニングがあった。日馬富士対白鵬戦は予想を覆し、日馬富士が果敢に出るも、白鵬の動き勝ちとなった。日馬富士は3敗で自力優勝はなくなった。<白鵬、日馬富士を小手投げ> 1敗の鶴竜... -
大相撲
■福岡13日目 大関の限界
13日目から横綱戦が始まるが、なぜか緊張感は薄い。緊張感があるのは日馬富士対豪栄道戦、稀勢の里対栃ノ心戦である。栃ノ心は先場所、変化で稀勢の里をくだしているが、今場所の稀勢の里なら大丈夫だろうとみた。ところが、2敗稀勢の里は堅くなったのか... -
大相撲
■福岡12日目 稀勢の里にまさかの線
1敗日馬富士対2敗稀勢の里のサバイバル戦が今日の焦点。七月場所では優勝決戦で、日馬富士の素早い踏み込みと食い下がりに完敗した稀勢の里。今日はあのときのリベンジに燃えても不思議ではない。それでも稀勢の里の横綱3連勝はまさかの線である。<... -
大相撲
■福岡11日目 パワー、うまさをねじ伏せる
ある鶴竜ファンの動きは俊敏である。初日観戦しているが、鶴竜が優勝するようなら再び福岡入りするというのである。特に11日目組まれた全勝鶴竜対2敗稀勢の里戦に勝つことがあれば濃厚だというのである。納めの十一月場所で1年ぶりの優勝を祈願している... -
大相撲
■福岡10日目白鵬、稀勢の里に63連勝でストップ再現相撲
10日目はどうも一方的な相撲が目立った。同時に九州出身の関取がほとんど負けた。厄日か天中殺か。もっとも鹿児島から1日観戦に来た方によると博多まで駅から駅まで2時間かかると聞いた。2時間といえば東京名古屋間よりかかることになる。郷土力士の範... -
大相撲
殊勲賞の中身3【昭和25年夏~昭和28年秋】
▼11月27日用これまで殊勲賞の中身を書いてきて、傾向は見えてきたように思うのでここでは、注釈のみを表記する。昭和26年秋場所はどうひいき目にみても栃錦のほうが殊勲の内容は上である。しかし、栃錦はこのとき技能賞を受賞しているので、殊勲賞は三根山... -
大相撲
平成21年十一月場所グラフ
▼11月26日用白鵬が年間86勝と驚異的数値をあげたのは、平成21年であった。納めの十一月場所は全勝優勝を達成している。独走で12回目の優勝であった。横綱は白鵬と朝青龍、大関は琴欧洲、琴光喜、日馬富士、魁皇、千代大海である。千代大海は途中休場してい... -
大相撲
大相撲の問題点をめぐる相撲メモ
▼11月25日用【平成21年問題山積の相撲協会】武蔵川(元三重ノ海)理事長(当時)と北の湖前理事長と何が違うのだろうかと思えてきた。武蔵川理事長がやったことは、立ち合いに手をつくことを徹底させたことくらいである。中には勝負後にやり直すというしら... -
大相撲
殊勲賞の中身2【昭和25年春~昭和26年春】
▼11月24日用昭和25年春場所は吉葉山が殊勲賞を受賞した。内容的にほとんど変わらない鏡里は殊勲賞はおろかほかの三賞も受賞できなかった。途中休場した横綱照國を倒した差といかいいようがない。しかし、途中休場されたら、鏡里は対戦したくても対戦しよう... -
大相撲
四股名のルーツ【○風】
▼11月23日用はじめに四股名は、江戸東京相撲の幕内力士に限定する。といっても江戸期には番付の上段が今の幕内に相当するとはいえない時期がある。ここでは便宜上、上段のみを対象とする。また、番付は宝暦7年(1757年)10月より判明しているが、それ以前... -
大相撲
魁皇通算1047勝をめぐる相撲メモ
▼11月22日用【平成23年七月場所】■3日目 魁皇限界か 鶴竜に敗れ3連敗千代の富士のもつ通算最多勝利1045にあと1勝で並び、2勝で新記録達成だけに、魁皇の快挙は時間の問題に思えた。しかし、初日から3連敗で、いいところなしである。この日も鶴竜相... -
大相撲
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために福岡へ飛びます。十一月場所の10日目から千秋楽は場所後に掲載いたします。暫くお待ち願います。その間別のテーマをお届けします。指定... -
大相撲
■福岡9日目 場所のゆくえ
9日目までの成績を整理すると全勝は鶴竜、1敗は日馬富士、白鵬、2敗は稀勢の里、照ノ富士となった。(横綱・大関全員と対戦のない、または対戦予定のない力士は優勝の権威に関るので除外した。)こうみると、横綱3人が1歩リードし、大関2人が追走す... -
大相撲
■福岡8日目 薄れゆく場所の焦点
序盤戦、完璧な相撲を取ってきた豪栄道。その歯車がこの3日間くるいが生じている。後退することがなかったのが、豪栄道の相撲だったのに、玉鷲、魁聖、そして今日の隠岐の海と後退だらけである。隠岐の海にはふところに入られる今場所最悪の体勢だった。... -
大相撲
■福岡7日目 新入幕技能賞をねらう石浦の快進撃
相撲界には家賃が高い、という言葉がある。番付の地位にふさわしい実力がともなわないことを例えた言葉である。新入幕石浦は先場所十両5枚目で9勝6敗の成績であった。本来なら入幕できる成績ではなかった。幕内からの陥落者が多いため、いささか幸運な... -
大相撲
■福岡6日目 波乱が低レベルに繋がることを懸念
豪栄道は以前の豪栄道ではない。強さを増している。玉鷲は以前の玉鷲ではない。すごみを身につけてきた。そんな両者が6日目に激突した。立ち合い両者が頭と頭で激しくぶつかりあう。玉鷲果敢に突きたて、豪栄道は今場所初めて後退する。土俵際かろうじて... -
大相撲
■福岡5日目 豪栄道に対する突破口
豪栄道はますます強みを増している。馬力相撲の碧山にさがることなく、途中傾きかけたが踏みとどまった。最後まで圧倒して前に出た。引いたのは碧山で、そこをつけこまれて敗れた。場所前、馬力相撲タイプは豪栄道を後退させれば、勝機が生まれると書いた... -
大相撲
■福岡4日目 大関陣のほころび
照ノ富士は今年1年で3度もカド番を迎えている。今年5場所の成績も25勝41敗9休と1場所平均5勝しかあげていないのである。今場所もカド番である。初日、2日目の照ノ富士は魂ここにあらずのような気の抜けた負け方であった。3日目、4日目、これでは... -
大相撲
■福岡3日目 白鵬通算1000勝達成の偉業
3日目結びの一番で白鵬が魁聖に勝利して、ついに史上3人目の通算1000勝を達成した。先場所全休したため、達成が今場所までのびたが、ストレートの3連勝で決めた。花道で花束を渡され、祝福されていた。通算勝利1000勝はこれまでわずか3人しか達成して... -
大相撲
■福岡2日目 豪栄道の心境
早くも実現した豪栄道対高安戦。豪栄道にとっては、対戦成績で負け越している強敵である。制限時間後、高安がつっかけるのが早く仕切り直し。昨日の隠岐の海のように気負っている。2度目の立ち合い、勝負は一瞬にしてついた。高安が膝からがくっと落ちた... -
大相撲
■福岡初日 厭な相手をのりきった豪栄道
横綱・大関陣は初日から厭な相手との対戦となった。試練、つまり試されているのだ。稀勢の里対碧山戦。稀勢の里に先場所のような1敗もできないという切羽詰った様子は微塵もなかった。何度か苦戦してきたことがある碧山を無難にさばいた。騒がれない立場... -
大相撲
相撲通が語る十一月場所の展望
明日から福岡で十一月場所が始まる。九月場所全勝初優勝した大関豪栄道の成績は、全休からの復活はあるか白鵬、年間最多勝を争う稀勢の里と日馬富士。今年納めの場所のメインエベントは誰対誰になるのか。十一月場所の展望を相撲通6氏にきいてみた。★豪栄... -
大相撲
横綱審議委員長が示した見識
横綱の問題点は何か。それは同じ横綱でも天と地ほどの開きがある点である。双葉山も武蔵山も同じ横綱扱いである。それは安易な横綱づくりに原因があると指摘してきた。昭和33年以降、その大元として横綱審議委員の2場所連続優勝または準じる成績に起因し... -
大相撲
豪栄道の15日間を推測する
勢いのあるときは誰しも好調にみえる。一月場所優勝の琴奨菊のように。そういう意味で前場所優勝の大関豪栄道は、十一月場所で真価を問われる。これまで「全勝初優勝の翌場所」、「初優勝からの連続優勝」と豪栄道の優勝の可能性を探ってきた。この二つの... -
大相撲
相撲ファンに対するある包囲網
10日は何の日か。言葉を代えると初日の前の週の木曜日は何の日か。十一月場所の前夜祭がある日である。前夜祭の主な内容は郷土力士紹介、トークショー(ない場合もある)、力士のど自慢など盛りだくさんである。実は、前夜祭は以前NHKのBSで全国に放送... -
大相撲
年間最多勝をねらう日馬富士
69勝21敗 優勝2回69勝21敗 優勝2回47勝18敗25休 優勝なし46勝16敗28休 優勝1回この数字は何か。実はこれは日馬富士のここ4年間の年間成績である。ここ2年、休場が目立っている。4年前の平成24年と3年前の平成25年は優勝2回を成し遂げながら、69... -
大相撲
奮起せよ鶴竜
10勝、10勝、11勝、2勝、10勝、これが今年5場所の鶴竜の成績である。優勝を争うどころではない。存在価値が薄れる成績である。十一月場所優勝できなければ、今年は優勝のない年になる。それだけではない。鶴竜は横綱になって13勝以上したことがない。13... -
大相撲
稀勢の里 日はまた昇る
九月場所10勝に終わったことで、稀勢の里の話題が消えてしまった。琴奨菊と豪栄道はたった1度の13勝以上の成績が優勝に結びつけた。ワンチャンスを生かした優勝である。もちろん彼らは現役であり、今後再び好成績をあげることはありえる。それに比べて稀... -
大相撲
近からず、遠からずの大関高安
4日発売された2つの専門誌は、ともに豪栄道と高安の2力士の表紙だった。表紙は雑誌の顔である。ここに高安を掲載する意図は、ここ2場所2ケタ勝ち星で大関が近くなったことであろう。中身も3ページインタビュー、及び1ページと触れている。高安の大... -
大相撲
石浦の出世街道
十一月場所新入幕を果たした一人に石浦がいる。石浦将勝、鳥取県鳥取市出身、宮城野(元竹葉山)部屋、170センチ、110キロ。相撲は幼少期から取る相撲少年だった。名門鳥取城北高校相撲部・日大相撲部出身の学生相撲出の関取。といっても卒業後ブランクが... -
大相撲
白鵬、復活は大鵬に学べ
九月場所、白鵬は横綱になって2度目の休場をした。昨年の九月場所は途中休場だったが、休場あけの十一月場所は、まずまずの12勝3敗だった。優勝のチャンスもあったが、優勝してやるという強い意志が感じられなかった。日馬富士が稀勢の里に敗れ、13勝2... -
大相撲
初優勝からの連続優勝
九月場所予想以上の活躍で15戦全勝優勝を達成した大関豪栄道。初優勝が全勝優勝は快挙であった。そのため、十一月場所はにわかに横綱候補として浮上してきた。連続優勝すれば横綱というわけである。初優勝から連続優勝することは可能なのか、調べてみた。... -
大相撲
好敵手の出世争い
大輝改め北勝富士が新入幕を果たした。先場所12勝3敗で優勝したのが大きく影響して、わずか十両2場所で突破した。同時に宇良に幕内と十両という階級で差をつけることになった。宇良と大輝(以下当時の四股名大輝で表記)は同期である。平成27年三月の就... -
大相撲
十一月場所の番付雑感
納めの十一月場所の番付が発表された。横綱・大関の顔ぶれは変わらない。横綱・大関は地位にふさわしい力を発揮できるか。そこが問われている。本来なら横綱を狙える若い力、時代を担う白鵬の後継者がほしいところである。新しい力とベテラン強豪がぶつか... -
大相撲
四股名のルーツ【○鵬&○海(かい)】
始めにこのテーマは、対象を幕内力士に限定していることをお断りしておく。近年になって白鵬をはじめ、○鵬という四股名が目立ってきた。この四股名の元祖はいうまでもなく大横綱大鵬である。師匠の二所ノ関(元佐賀ノ花)が中国の古典に出てくるひと飛びで... -
大相撲
殊勲賞の中身1【昭和22年秋~24年秋】
戦後は食糧難で相撲どころではなかった。昭和21年秋場所のメモリアルホールはお客の入りが思わしくなく、協会は人気回復のためにマスコミにアイデアを求めた。そこで出てきたのが、系統別総当たりの復活・優勝決定戦・三賞制度だった。三賞は昭和22年秋場... -
大相撲
47年前の大相撲意識調査
今年に入って大相撲は5場所連続満員御礼を続けている。これは昨年と変わらない展開である。大相撲人気は変わることなく、過熱気味である。こうしたときこそ、他のプロスポーツと比較して大相撲のいい点、問題点、希望することなどの意識調査がおこなわれ... -
大相撲
年3、4場所時代の年間最多勝
今年の年間最多勝は常連の白鵬ではなく、日馬富士と稀勢の里の争いになることは既に書いた。年間最多勝は場所数の増加とともに設立された。昭和32年、福岡で本場所が開催されることによって年5場所になったときから始まっている。翌年、名古屋開催が加わ... -
大相撲
世紀の大誤審、まだ記していないこと
これまで大鵬の連勝記録が誤審でストップした世紀の大誤審に関していくつか記してきた。それが以下である。(クリックすればご覧いただけます。)大鵬の連勝記録は48連勝+α昭和・平成の10大N6大鵬の連勝記録が誤審でストップ前日は初めて世紀の大誤審を... -
大相撲
歴史的誤審の証人が失われた日
元羽黒岩の戸田智次郎氏が10月23日、腎不全のため亡くなられた。まだ70歳であった。それにしても元関取は、平均寿命80歳まで生きられない方が多いのを寂しく思う。人生80古来まれなり相撲界、というところか。元羽黒岩の戸田といえば、思いおこすのが大鵬... -
大相撲
明解神風!
大相撲ファンのほとんどは、テレビで大相撲を楽しんでいる。それだけに大相撲中継は大事な役割を担っている。かつてNHKの大相撲中継で一時代を築いたのが、神風正一さんである。神風さんはどんな解説者であったのか。一言でいうと神風さんは明解であった... -
大相撲
春日山問題をめぐる7つの疑問2
■疑問4裁判では元濱錦が元春日富士に1億7160万円を支払う判決が出たが(控訴中)、そもそも公益財団法人になったとき、年寄名跡の売買を禁止しているのでは?売買は禁止されている。仮に名跡の継承に伴って金銭のやりとりがあり、後で発覚した場合でも継... -
大相撲
春日山問題をめぐる7つの疑問1
■疑問1春日山をめぐる問題を整理し、時系列にするとどういう流れになる?以下の表にまとめてみた。■疑問2濱錦に資金力がないのに、なぜ元春日富士の先代春日山は部屋を譲ったのか?表面的には元春日富士が、理事になり協会の職務に専念するために部屋を... -
大相撲
双葉山の陰に隠れた男達
不世出の名力士、無敵と称されたのが双葉山である。双葉山といえば69連勝が思い浮かぶほど直結したイメージがある。その69連勝は77年以上経った今も、破られていない。大鵬、千代の富士、白鵬と優勝回数ビッグ3が挑んだが、及ばなかった。<双葉山のブロ... -
大相撲
死闘クリーン魁傑対相撲博士旭国
大相撲中継の録画はビデオデッキの変革とともにあった。昭和54年家庭向けの値段と3倍速つきのビデオデッキが発売された。3倍速は標準スピードの3倍録画時間ができた設定である。これで仕事や学校から帰って大相撲が楽しめるようになった。といっても、... -
大相撲
四股名のルーツ【○○富士】
大相撲独特のものに四股名がある。四股名には様々な傾向がある。錦木は寛政、天保、安政に見られる伝統ある四股名である。ルーツは江戸にあった。どんな四股名にも元祖はある。今回は○○富士の四股名のルーツを調べてみた。対象は幕内力士に限定させていた... -
大相撲
学生出身力士に対するある予見
現代の大相撲は学生出が花盛りである。大学も一昔前と比較すると広がりを見せている。来場所、御嶽海は小結が予想される。御嶽海は2度目の上位戦である。13勝と大勝した遠藤も上位にあがってくる。遠藤は久々の上位である。だが、これまで上位で勝ち越し... -
大相撲
隠岐の海あの日あの時
九月場所で2横綱、3大関を倒して殊勲賞を受賞したのが、隠岐の海である。隠岐の海は今年に入って横綱・大関全員と対戦する地位で3場所勝ち越している。いまや完全に実力者の域にはいりつつある。筆者が隠岐の海に注目したのは幕下の頃、福岡と呼ばれて... -
大相撲
春日山部屋の位置づけ2
昭和46年元大関名寄岩の死去で部屋を継いだのが、最高位前頭筆頭の大昇だった。大昇は元当り矢の春日山部屋が消滅後に誕生した伊勢ノ海部屋の関脇藤ノ川雷五郎が、おこした春日山部屋の出身力士だった。元藤ノ川雷五郎の廃業に伴い、大昇は立浪部屋そして... -
大相撲
通算1000勝の内訳
九月場所、白鵬が全休したことで、あと3勝で届く通算1000勝を次の場所に持ち越すことになった。ただ、通算記録は積み重ねであって、勝率や優勝率と違って減ることはない。白鵬なら通算1000勝はおろか、魁皇の通算1047勝の最高記録を抜く可能性さえある。... -
大相撲
春日山部屋の位置づけ1
元濱錦の春日山が師匠不適格として、協会は師匠辞任勧告を出した。勧告とはいっても受け入れない場合は、業務委託契約を解除するという強制力が伴う。元濱錦は先代春日山の春日富士と年寄名跡をめぐって訴訟中であった。ちなみに元春日富士と元濱錦は師弟... -
大相撲
2017年土俵の目撃者カレンダー
涼しすぎてこたつを出してしまった。興味深いテーマをこれからもお届けます。マーク2カ所をクリックして支援してください。よしなに↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓にほんブログ村 相撲 ブログランキングへ ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑ -
大相撲
豪栄道母校で優勝パレード
秋晴れの10月12日は、九月場所優勝者の豪栄道の母校への凱旋優勝パレードの日である。母校というのは相撲の名門埼玉栄高校である。現役では妙義龍、大栄翔、英乃海、大輝改め北勝富士、剣翔、佐藤などが在籍した。親方では元豊真将、元大翔山、元栃栄もこ... -
大相撲
宇良15番勝負
九月場所、宇良は十両東前頭の地位で大相撲人生初めて負け越した。勝ち越せば入幕は間違いなかっただけに、残念に思うファンは多かったのではないだろうか。宇良の敗因は何か。まず、宇良の15日間をふり返ってみよう。初日 大砂嵐に○ ... -
大相撲
大相撲放送の方向性
プロレス中継がゴールデン・タイムから撤退して久しい。猪木の新日本プロレス、馬場の全日本プロレスのテレビ中継が完全にゴールデン・タイムからはずれたのは、昭和63年のことであった。まさに昭和とともに日本のプロレス中継は終わりを告げた。その点大... -
大相撲
貴ノ花の番外表彰
11月場所は現在、福岡国際センターでおこなわれている。だが、昭和32年の最初の本場所は、福岡スポーツセンターであった。興行は福岡スポーツセンターの買い興行であった。ギャランティーは4600万円。昭和30年の大卒の初任給が約1万2900円の時代である。... -
大相撲
十一月場所のチケット事情
本日8日は十一月場所のチケット発売日である。今年に入って5場所すべて満員御礼をだしているだけに激しいチケットの争奪戦が予想された。東京と発売方法が異なるのは、発売初日に限り、福岡国際センターでは午前9時から発売される点である。これなら全... -
大相撲
綱の重み2
横綱というと栄光に包まれた存在と思われがちであるが、それはごく一面である。大鵬は「横綱は勝つことを任された存在」と言う。師匠の元佐賀ノ花の二所ノ関は「ここで負ければ、時代が変わるぞ」と大鵬を発奮させた。大鵬はまた、「横綱は孤独な存在」と... -
大相撲
綱の重み1
最近は綱の重み、すなわち横綱の重みをいうことが少なくなった。綱の重みは横綱が不振のときに出がちである。白鵬のような絶対王者がいる現在ではおこりにくいのかもしれない。しかし、綱の重みは歴然として存在する。これまで横綱の重みが様々なカタチで... -
大相撲
年間最多勝レースに変化
今年も残りわずか1場所となった。時が立つ早さを感じずにはいられない。以前白鵬が九月場所を全休しそうになったとき、「年間最多勝に激変?」を書いた。今年は白鵬の年間最多勝は難しく、9年連続年間最多勝でストップする恐れが高いという内容であった... -
大相撲
かつて日馬富士にあったif
白鵬が休場した九月場所の土俵を引き締めるべき存在は、日馬富士である。取りこぼしがからついに豪栄道のとの差は縮まらず、12勝3敗の成績に終わった。豪栄道に次ぐ成績であり、横綱の責任の12勝を果たした。日馬富士といえば、大関時代は1ケタ勝ち星が... -
大相撲
全勝初優勝の翌場所
九月場所では、大関豪栄道が見事な初優勝を全勝で飾った。明治42年国技館開設以来、全勝初優勝は横綱・大関との対戦がない3例を除くと豪栄道で12例目である。豪栄道の翌場所の成績が気になるが、11例はどんな成績を残したのか。それが以下である。連続優... -
大相撲
大相撲次の展開
大相撲人気は今年に入ってますます上昇傾向にある。九月場所は15日間満員札止めという、これ以上ない人気となった。人気は絶頂だからこのままでいい。このままで十分人気がある、と現状に満足して何もしないこと、これが一番まずい。ブームが去った後なに... -
大相撲
続玉の海梅吉氏が残した言葉2
土俵の中は赤土だけ。欲得に動くから相撲がおかしな方向に走ると言う玉の海梅吉氏。おかしな方向という中には八百長もある。昭和46年の相撲専門誌が八百長相撲の特集を掲載したことがある。優勝がかかった状況、横綱・大関昇進がかかった状況、大関が負け... -
大相撲
続玉の海梅吉氏が残した言葉1
玉の海梅吉氏はNHKの解説者だった。また、新聞・相撲専門誌に執筆もしていた。そんな玉の海梅吉氏が生きた時代に大相撲に触れられたことは、この上ない幸せなことだった。玉の海梅吉氏にみる土俵の心が、筆者をとらえて離さないのだ。相撲を見る目は常...