大相撲

高安を検証する

2017年9月4日

高安が九月場所に向けて本場所で使用する
黒まわしで汗をかいた。新大関の先場所、
高安は全勝を口にしたにも関らず、9勝6敗
と優勝からはほど遠い成績だった。これを
どう見るか。高安の実力をどうみたらいいの
か検証してみた

高安は最初から将来の大関候補と注目されて
いた力士ではなかった。高安が急激に力を
つけてきたのは、そもそも、ごく最近なので
ある。平成28年七月場所、小結で11勝4敗と
勝ち越してから6場所連続関脇・小結を務め
て、大関に昇進したのである。上位での最高
成績は今年の三月場所の12勝3敗である。
170317六日目幕内 719
<H29年3月 照ノ富士に圧勝した高安>

次に高安と横綱・大関の成績をみていこう。
対象は平成28年七月場所以降今年の七月場所
までの7場所間である。まず、横綱戦は6勝
11敗である。鶴竜に3勝(1不戦勝あり)
2敗、日馬富士に2勝5敗、白鵬に1勝4敗
である。横綱には劣勢である。これに対し
大関戦は14勝3敗と圧勝している。高安は
大関の実力は十分あるが、横綱にはまだ、
及ばないといえる。
170526十三日目幕内 766
<H29年5月 日馬富士を倒した高安>

関脇以下には51勝20敗である。勝率7割1分
8厘。20敗のうち玉鷲、嘉風に4敗、碧山に
3敗、御嶽海、栃煌山に2敗している。特に
玉鷲、嘉風には苦戦している。この辺を解消
しないと優勝は難しい。
170717九日目幕内 896
<H29年7月 嘉風の攻めに土俵を割る高安>

15日制が定着した千代の山以降、横綱は32人
いる。32人中新大関で9勝以下は11人いる。
ただし、弱い横綱や短命横綱が目立つ。一方、
15日制が定着した三根山以降、最高位大関は
35人いる。そのうち新大関で9勝以下は19人
いる。高安はどちらに属するのか。高安は
現在27歳である。時間はあるようでないので
ある。横綱の休場次第で九月場所は優勝の
チャンスである。それをモノにするか否かで
高安の今後が見えてくる。

藤井四段対森内九段の対戦は見ごたえが
ありました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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