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消えつつある優勝をかけての激突

大相撲人気が爆発したきっかけは、平成28年
一月場所の大関琴奨菊の初優勝である。10年
ぶりの日本出身の日本人優勝であった。十年
一昔というが、さすがに長い年月であった。
それだけにファンの歓喜は大きかった。この
とき琴将菊は11日目、横綱白鵬と全勝同士で
あたり、完勝している。
160120十一日目幕内 1436
<H28年1月 琴奨菊、白鵬に完勝>

三月場所、五月場所、優勝争いは白鵬対大関
稀勢の里へと移った。三月場所11日目稀勢の
里全勝、白鵬1敗で対戦した。五月場所13日
目全勝同士という大舞台で激突した。七月場
所は横綱日馬富士と大関稀勢の里が13日目、
2敗同士の相星決戦をした。結果は相撲ファ
ンご存知の通りである。
160520十三日目幕内 929
<H28年5月稀勢の里との全勝対決を制した白鵬>

ここまではまだよい。平成28年九月場所から
今年の七月場所までの1年間が問題なので
ある。いや例外はある。今年の三月場所、
負傷した2敗の新横綱稀勢の里が、1敗の
大関照ノ富士との激突である。この一戦で、
稀勢の里は本割り・優勝決定戦で照ノ富士に
連勝して、優勝を成し遂げてしまったので
ある。予想外の結果に大相撲ファンは感動し、
相撲はますます過熱した。
170326千秋楽幕内・表彰 456
<H29年3月 負傷稀勢の里が照ノ富士を倒す>

問題は他の5場所である。平成28年の九月
場所、十一月場所、平成29年一月場所、五月
場所、七月場所である。優勝争いらしい優勝
争いがなかったのである。平成28年九月場所
は豪栄道が全勝優勝したが、2敗の日馬富士
戦がせいぜいだった。十一月場所では、11日
目全勝鶴竜と2敗稀勢の里が対戦した。この
勝負稀勢の里が勝ったが、差が1差に縮んだ
だけだった。
平成29年一月場所は2横綱、1大関が途中
休場という人材不足の場所であった。大関
稀勢の里が14日目に優勝を決めた。五月場所
は2横綱途中休場のなか、優勝争いはなく
復活白鵬の独走優勝であった。先場所の七月
場所、2横綱1大関が途中休場。1敗白鵬と
2敗碧山の対戦はなぜかなく、優勝争いは
白け気味であった。
相撲人気とは裏腹に、ここ1年間で5場所が
優勝をかけての激突がなかった。来る九月
場所、今日稀勢の里と鶴竜の休場が決まった。
白鵬は明日出場か否か決まるという。人材
不足で優勝をかけての激突は果たして見ら
れるのか。初日は近い。
初日は晴れそうです。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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