大相撲

■秋初日 この日の明暗が場所の行方を暗示

2017年9月10日

3横綱が初日から休場という異常事態。こん
なときだからこそ関脇・小結の実力者を含め
て誰にでも優勝のチャンスはある、と期待は
膨らむ。三役・横綱は果たしてどんな相撲を
取るか、初日の焦点はそこにある。

玉鷲は突ききれず、松鳳山を中に入れてしま
ったことが敗因である。嘉風は千代大龍に
馬力負け。いいところなく、一直線でもって
いかれた。このところ地力をつけてきた御嶽
海の対戦相手は新鋭阿武咲。阿武咲はあたっ
て、思い切ってはたき込んだら、御嶽海は
勢いよく前に落ちた。関脇・小結の実力者は
あいついで黒星スタートとなった。
170910初日幕内 688
<〇阿武咲(はたき込み)御嶽海>

敗北の連鎖は止まらない。カド番照ノ富士対
北勝富士戦は四つに組んだと思った瞬間、
北勝富士は離れて突き起こして、とっさに
引き落とした。照ノ富士はばったり前に落ち
た。ベテラン琴奨菊対カド番豪栄道戦は、
琴奨菊が左へ動き、上手からふって一気に
押し出した。
170910初日幕内 724
<照ノ富士(引き落とし)北勝富士〇>

三役5連敗といういやな流れの中、大関2場
所目の高安が栃ノ心との対戦を迎えた。隣の
マス席、さらに2つ目のマス席は、熱心な
高安の応援団である。応援がきいたのか、
高安の右が返ったのを見て応援団は、勝利を
確信していた。相撲は高安の流れで勝負が
ついた。
170910初日幕内 814
<栃ノ心(押し出し)高安〇>

高安は勝ったが、ここで日馬富士が負けると
場所そのものが、いっぺんに興味を失いかね
ない。日馬富士の使命は重い。栃煌山のこれ
しかないもろ差しを許さないことが、勝負の
ポイントである。立ち合いから右四つ、日馬
富士は栃煌山に上手をあたえず、鋭い上手
投げで決めた。
170910初日幕内 868
<〇日馬富士(上手投げ)栃煌山>

場所はまだ始まったばかりである。だが、
この日の明暗が場所の行方を暗示している気
がしてならない。それがこの目で見た初日の
土俵の印象であった。

国技館入りは11時15分でした。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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