大相撲

関脇・小結の連続在位場所数1

2018年11月6日

御嶽海が十一月場所番付で関脇に位置した。
これで御嶽海は11場所連続関脇・小結に在位
したことになる。成績によっては今後数字を
伸ばしていく可能性も出てきた。御嶽海の
11場所連続関脇・小結在位の記録はどういう
位置づけになるのか、調査してみた。

対象は系統別総あたり制が定着した昭和22年
秋場所以降とした。東西制では原則東は東
だけ、西は西だけの番付編成になるのでどう
しても変則になってしまう。また取りあげた
記録は、8場所連続以上とした。なお、7場
所連続関脇・小結に在位した力士は、4人
いる。松登、麒麟児(後の大麒麟でさらに
上まわる連続記録がある)、前乃山、土佐ノ
海が記録している。

8場所以上関脇・小結に連続在位した昭和
系統別総当たり制力士は以下である。表は
一段目二段目の順で見ていただきたい。タイ
プとしては大関に昇進して記録に終止符を
うつか、負け越して平幕に降格するかのどち
らかである。

昭和系統AA

最初に記録した力士は10場所連続関脇・小結
に在位した三根山である。昭和25年秋場所
から28年夏場所までである。三根山は10場所
中7場所が2ケタ勝利である。この記録は
いまだ破られていない。三根山には関脇で
6勝9敗ながら翌場所小結に留まったという
稀有な一面がある。
三根山
<三根山のブロマイド>>

その次に記録したのが昭和28年初場所から
29年秋場所で達成した朝潮の8場所である。
関脇4場所、小結4場所とちょうど半々だっ
た。

朝潮より少し遅れて初代若ノ花が9場所連続
関脇・小結在位を記録した。昭和28年秋場所
から30年秋場所にかけての記録である。若ノ
花は、相撲内容はいいが、星が足りないと
いわれていた。10勝4敗1分、8勝7敗、
10勝4敗1分で本人も大関昇進はないと思っ
ていた。だが、横綱千代の山との17分の死闘
引き分けが評価されて、大関昇進が決定した。
若
<若ノ花のブロマイド>

同時に関脇・小結の連続在位記録は9場所で
終わった。なお初代若ノ花は7勝7敗1分が
あるが、そのほかはすべて勝ち越している
ため、関脇・小結の連続在位中負け越しなし
の記録をもっている。

朝潮は、実は2度目の8場所連続関脇・小結
に在位を記録している。昭和30年夏場所から
32年春場所までである。この間2度優勝が
あり、8場所すべて勝ち越している。これは
大変至難なことで朝潮が最初に達成したが、
全体でも数は限られている。
朝
<朝潮のブロマイド>

昭和34年七月場所から36年五月場所にかけて
大記録が誕生した。北葉山が12場所連続関脇・
小結在位を記録したのである。北葉山は入幕
5場所目に小結に昇進するとその場所から
2年間関脇・小結に在位していたのである。
北葉山は闘志と根性で相撲を取るタイプで
あった。この大記録は昭和では破られること
は、なかった。
北葉
<北葉山>

(この項目続く)

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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