◆名14日目 横綱の地力なき豊昇龍が休場

14日目、豊昇龍が突然休場した。かなり早い朝の段階でニュースが
流れた。理由は何とでもつけられるが、最大の理由は負けが込んだ
からである。前日まで7勝6敗と実によく負けた。なぜ負けるのか。
横綱の地力がないからである。力量抜群、盤石、常勝とは無縁であ
る。

豊昇隆休場
豊昇隆休場

横綱になって9場所だが、4場所が休場である。連続休場は初であ
る。パリ公演は行くべきだったか否か。言うまでもあるまい。クリ
ーン魁傑は「休場は試合放棄」と言って休まなかった。負けが込む
と休む横綱・大関の常識のなかでこの言葉は新鮮な響きを放った。

豊昇龍休場で霧島が不戦勝で自動的に3敗を保った。唯一の2敗力
士安青錦は3敗で浮上した尊富士と対戦した。立ち合いは、尊富士
が攻勢をかけたが、安青錦が逆襲して寄り切った。千秋楽は3敗熱
海富士と直接対決になる。一月場所この両雄は優勝決定戦で戦って
いる。首投げで安青錦が2回目の優勝を新大関で達成した。

安青錦2敗死守
安青錦2敗死守

大の里は琴櫻戦となった。パワーで圧倒して8勝6敗となった。勝
ち越しで喜んではいられない。横綱の責任勝ち星は12勝である。大
の里は横綱7場所で3場所休場している。もっともそのうちの一つ
は千秋楽不戦敗である。横綱優勝はたった1回である。完全に勢い
は止まった。

大の里勝ち越し
大の里勝ち越し

千秋楽の大の里の対戦相手は本来なら豊昇龍である。ところが休場
によって新たな対戦相手になったのが関脇琴勝峰である。普通なら
大の里対琴勝峰は幻の取組になるところだったことになる。勝って
も9勝である。大の里への批判は免れない。横綱3場所目から大の
里は弱くなってきた。今のままでは学生出身横綱第1号の輪島を抜
けない。

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この記事を書いた人

日本経済新聞で15年間記者を務め、日経HRの編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するフリーライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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