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長雨が続くなか、九月場所が始まった。昨年は夏の延長のような気
候だったが、秋らしい気温になってきた。ただ、油断はできない。
急に気温が上昇したり、ゲリラ雷雨に襲われたりする。土俵はあれ
ることなく展開した。
注目は横綱大の里である。注目点は自分の相撲が取れるか否かであ
る。その1点である。対戦相手は小結の大栄翔である。奇襲がある
わけではない。土俵際もつれる相撲があるわけではない。大の里に
とってやりにくい相手ではない。

立ち合いあたりあって大の里ははたいた。そのため自分のリズムで
相撲が取ることができず、ばたばたした内容になった。最後正面土
俵に追い込まれ、負けそうになった。かろうじて足が残り、その前
に大栄翔が落ちた。
大栄翔はかつて関脇以下最強の時期があった。しかし、現在はその
頃よりパワーは落ちている。相撲はいかに自分が力を発揮できる体
勢をつくるか競う格闘技である。大の里ははたきを封印しないと危
ない相撲は続くことになる。先場所の延長だけは御免被る。

3場所連続12勝の霧島は琴勝峰と対戦した。琴勝峰は関脇を経験し、
油断できない存在になってきた。先場所、優勝安青錦に勝っている。
相撲は、霧島が攻めきれず、手こずる場面があった。だが、最後は
上手投げで仕留めた。霧島はまず序盤を全勝でいきたいところであ
る。
先場所優勝の安青錦は上位初挑戦の琴栄峰と組まれた。地力に差が
あるだけでなく、琴栄峰には上位をおびやかす要素がない。勝負は、
安青錦が上手と下手をがっちりつかんだ。攻防のなかで安青錦の
手が切れたため、左下手投げから向こう正面寄り切った。まずは確
実に1勝をあげた一番となった。

波乱はなく、上位安泰の初日スタートとなった。