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志摩ノ海の出世街道

2019/5/1    

志摩ノ海は相撲少年であった。この辺は遠藤 と同様である。しかし、明徳義塾高校では 部員不足で十分な活動ができず、大学へ進学 することになった。現役では栃煌山、琴奨菊 を生んだかつての名門高校も寂しい限 ...

令和最初の番付から見えるモノ

令和最初の五月場所の番付が発表された。 番付には令和の文字と大関貴景勝の名が見え る。貴景勝は3場所34勝で大関に昇進した。 ちなみに高安は3場所31勝、豪栄道は29勝で ある。成績は先輩大関を超えて ...

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 戦後系統別1

2019/4/28  

戦後、相撲人気を高めるために好取組を増や そうということになり、系統別総当たり制が 昭和22年秋場所から復活した。その場所新入 幕の出羽錦は好調。千秋楽をむかえて、1敗。 上位では横綱羽黒山がただ一人 ...

歴史的一番横綱太刀山対小結栃木山戦

2019/4/27  

大正5年5月25日は歴史的一番がおこなわれ た日であった。夏場所8日目(当時は10日制)、 横綱太刀山が5年ぶり黒星を小結栃木山から きっした日であった。よく太刀山の56連勝が ストップしたという言い ...

現代チケットネット事情

2019/4/26    

あるオークションサイトで土曜日のマス席C が4枚で6万8千円の値をつけたのには、 驚かされた。東京場所でマス席Cは通常3万 8432円である。オークションというカタチを とると人気の土日は破格の値段が ...

白鵬の功罪

2019/4/24    

世の中が10連休と浮かれ気分のなか、日本 相撲協会は24日に臨時理事会を開いた。 大阪場所の優勝インタビューで三本締めを した白鵬の処分を検討するためである。相撲 界の秩序、伝統に反する行為としてコン ...

35年目を迎えた両国国技館

2019/4/22  

新しい元号令和の始まりが迫ってきている。 両国国技館は昭和、平成、令和と3つの元号 を迎えることになる。両国国技館は昭和60年 からスタートした。北の湖は新しい国技館で 相撲を取らんと粘ったが、2日間 ...

連敗記録

2019/4/21  

『NHK「趣味の手帳」より 大相撲こぼれ 話』という本が手元にある。これはNHK ラジオ「趣味の手帳」を一冊にまとめたもの である。大相撲に関してのラジオ放送は昭和 47年から52年まで放送され、12 ...

現役帰化力士・親方と今後の相撲界

2019/4/20    

力士は自分が育つだけでは半人前。いい力士 を育ててこそ一人前と言われている。弟子を 養成したいという白鵬の帰化をめぐる動きに 騒がしい日々である。さて、現在、帰化して いる力士・親方はどれくらいいるの ...

相撲協会に求められる合理的説明

2019/4/18    

横綱白鵬が日本国籍取得へ動いている、と いうニュースが駆け巡った。34歳になっての 動きである。かなり決断までに時間を要した ことが読み取れる。いうまでもなく、白鵬の 動きは、年寄は日本国籍を保有する ...

その後の横綱の優勝率

2019/4/17    

横綱の優勝率は約4年前に触れている。当時 現役だった日馬富士は、今なら固定評価でき るし、その後横綱になった稀勢の里も同様で ある。また、休場が増えた白鵬の横綱優勝率 はどう変化したのか。優勝回数を増 ...

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 復活東西制

2019/4/15  

昭和15年春場所から東西制が復活した。復活 の理由は、出羽系(出羽海(元両国=前名 国岩)部屋、春日野(元栃木山)部屋、山分 (元大門岩)部屋)の力士が幕内の半分近く を占めたことであった。西方で出羽 ...

横綱同士の対戦記録

2019/4/14    

稀勢の里が土俵を去ったのは一月場所だった。 休場が多かったので横綱同士の対戦は少ない が、それでも日馬富士(1敗)、鶴竜(1勝 1敗)、白鵬(1敗)と3横綱との対戦は あったわけである。1勝3敗と振る ...

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 戦前系統別期

2019/4/13    

昭和7年10月場所、千秋楽をむかえ、2敗は 大関清水川、関脇沖ツ海、前頭筆頭高登、 前頭6枚目瓊ノ浦であった。このうち清水川、 沖ツ海、高登は直接対戦している。千秋楽は 全員が勝ち、番付上位の清水川の ...

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 戦前系統別へ

2019/4/12  

昭和7年、大相撲をゆるがす大事件が起きた。 事件は1月6日におきた。幕内西方の全力士 20人と十両の出羽系11人が、中華料店春秋園 に集結した。大相撲の近代化へ向け、力士 生活の安定化、大相撲の大衆化 ...

白鵬三本締めの波紋

2019/4/11    

4月8日、白鵬と師匠宮城野親方がコンプ ライアンス委員会の事情聴取を受けた。これ は三月場所の優勝インタビューで、優勝者 白鵬が平成最後ということで盛り上げようと 三本締めを観客に促した行為についての ...

突き押し相撲の先駆者

2019/4/10  

貴景勝は突き押し相撲で見事に大関に昇進 した。横綱になるためには四つ相撲を覚えた ほうがいい、という見方がある。貴景勝は 若い。若いうちは突き押しに徹したほうが いい。身長が低く、腕も短いのだから四つ ...

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 東西制3

2019/4/8  

昭和4年夏場所、横綱・大関の対戦圏外から 大関と対戦する力士が現われた。前頭7枚目 の和歌嶋である。本来横綱・大関の対戦圏内 は6枚目の天竜までであった。和歌嶋は好 成績だから大関豊國との対戦が組まれ ...

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 東西制2

2019/4/7  

 昭和3年春場所、横綱・大関対戦圏外の力士 が優勝のトップを走る展開になった。前頭 13枚目の三杉磯である。三杉磯は初日から 連戦連勝。十両3番、平幕7番を終え、千秋 楽を前に10勝と単独ト ...

令和元年五月場所チケット事情

2019/4/6    

令和最初の場所の大相撲のチケットが発売 された。大相撲過熱人気は続いている。コン ビニにおける土日のチケットは、発券機に 明示されることなく完売されることは珍しく なかった。それは7日目、8日目も例外 ...

幕内横綱・大関対戦圏外の好成績者 東西制1

2019/4/5  

優勝制度が正式に始まったのは、大正15年 からである。協会は優勝確立のために不戦勝 制度を設けた。今までは、対戦相手が休場 すると、自分も「や」扱いされた。そして 段階的ではあるが取り直し制度も導入さ ...

幕内中位以下の横綱・大関戦 序章

2019/4/4    ,

15戦全勝で白鵬優勝、前頭西4枚目逸ノ城 14勝1敗。三月場所、全勝白鵬と1敗逸ノ城 の対戦はついに実現しなかった。優勝を争っ ている力士同士が顔を合わせない。そんな カタチで決まった優勝が幕内最高優 ...

立ち合いの一部にこだわる現代大相撲

2019/4/3    

大相撲独特の特徴に立ち合いがある。これは 対戦する両力士の阿吽の呼吸で立つことで 成り立っている。行司が立たせるわけでは ない。競技者に委ねられているのである。 柔道は審判の「はじめ」とともに始まる。 ...

大関復帰率

2019/4/2    

三月場所の千秋楽、栃ノ心は貴景勝に敗れて 7勝8敗と負け越した。一月場所の5敗10休 とあわせて連続負け越しで大関降格が決定 した。大関直前3場所37勝8敗というりっぱ な成績で大関に昇進したが、大関 ...

貴景勝あの日あの時

2019/4/1  

新大関貴景勝は新十両になるまで、わずか 9場所で駆け昇っている。貴景勝が佐藤と いう四股名でとっていたときである。そんな 貴景勝の下積み序ノ口から幕下1年半のなか からあの日あの時の写真をピックアップ ...

新大関の成績

2019/3/31    ,

若い新大関の誕生にわいた先週。貴景勝は どんな大関を目指すのか、という質問に「大関ではなく、もうひとつ上を目指す」と答えている。横綱を目指す以上、新大関の場所から躓くわけにはいかない。五月場所はいやお ...

元横綱の短命続く中、双羽黒が早すぎる死

2019/3/30  

元横綱の双羽黒が2月10日、慢性腎不全の ため亡くなられたことが判明した。55歳と いう若さだった。50歳台で亡くなられた横綱 は戦後12人目である。なお、戦後40歳台で なくなられた元横綱はいない。 ...

次の大関は誰か

2019/3/29  

貴景勝の大関昇進は多くの祝福と期待のなか で誕生した。それでは貴景勝に続き、大関 昇進を果たす力士は誰か。相撲界のこれから を考えると、続く逸材がいてこそ活気が出て くる。 実力的には13場所連続関脇 ...

大関昇進をめぐる三賞記録

2019/3/28    

新大関貴景勝は伝達式を終え、記者会見を 済ませた。その後各番組に生出演して精力的 に応えた1日だった。大関の昇進というと 直前の3場所の勝ち数が取り上げられる傾向 がどうしてもある。もう一つの見方は相 ...

新大関貴景勝論

2019/3/27  

27日貴景勝の大関昇進が正式に決定した。 伝達式会場は部屋ではなく、ホテルで行われ た。使者を迎え、貴景勝は「謹んでお受け いたします。大関の名に恥じぬよう武士道 精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやり ...

大関昇進をめぐる快記録珍記録

2019/3/26  

貴景勝の大関昇進は既成事実として動いて いる。貴景勝は13勝優勝-11勝次点-10勝で 決定した。これを機会に大関昇進をめぐる 記録を調べてみた。対象は年間3場所が実施 されて3場所目の昭和24年秋場 ...

平成最後の場所総評

2019/3/25    , ,

★大相撲人気について 稀勢の里が引退しても人気に影響がでなかっ た。連日満員札止めで、関西人の相撲熱を 感じる。千秋楽のチケットが発売初日の10時 0分0秒でなくなった。先行予約、お茶屋、 関係者ルー ...

■春千秋楽 最大の注目は大関めぐる貴景勝対栃ノ心戦

2019/3/24    

千秋楽最大の見所は、優勝がかかる横綱同士の結びの一番ではない。10勝をあげ、大関昇進にかける貴景勝対7勝7敗のカド番大関栃ノ心戦である。 貴景勝はとにかく10勝をあげないと話しにならない。栃ノ心は負け ...

■春14日目 1敗死守と大関昇進をかけた激突

2019/3/24    

14日目、最大の注目の取組は、1敗逸ノ城と4敗で大関昇進を目指す貴景勝の一番である。果たして貴景勝の突き押しが逸ノ城を追い込めるのか。それとも逸ノ城が踏みとどまって受け止めるのか。 答は後者となった。 ...

■春13日目 全勝と1敗の対戦なき不思議な場所

2019/3/22    ,

横綱・大関と対戦がない2敗組琴奨菊と碧山が敗れ、3敗で完全に優勝圏外になった。「中位以下の平幕力士の力なんてそんなものさ」と一言で片付けるのは簡単である。だが、歴史を紐解けばそのまま突っ走った力士だっ ...

■春12日目優勝圏内横綱・大関と平幕組は別次元の世界

2019/3/21    

12日目、平幕の優勝圏内の対戦相手は以下である。1敗逸ノ城に朝乃山2敗碧山に竜電2敗琴奨菊に千代大龍琴奨菊と千代大龍はいい勝負をするかもしれない。しかし、他の2番はまったく興味がわいてこない。勝負は優 ...

■春11日目 失われた昭和46年の精神

2019/3/20    ,

この日もサバイバル戦は続いた。最初の一番は逸ノ城対碧山の1敗同士の対戦である。相撲は突き合いになった。重量級だけにスピードはともかく、一発、一発に迫力がある。両力士ゆずらぬなかから、逸ノ城がスキをみて ...

■春10日目 優勝圏内戦で番付下剋上となった二番

2019/3/19    ,

優勝圏内の直接対決二番が行われた。いずれも番付下位力士が上位力士を倒すという下剋上になった。 最初の一番が1敗高安と1敗逸ノ城戦であった。前回高安が勝てば問題ないと書いた。だが、勝負は問題のあるほうに ...

■春9日目 豪栄道を投げた逸ノ城の今後の対戦相手

2019/3/18    ,

眠れる巨象逸ノ城は時として目覚めることがある。それが豪栄道を相手に出てしまった。豪栄道は出足速攻の相撲がさえわたっていた。 だが、逸ノ城に出足を止められた。それだけではない。上手が取れない体勢になった ...

■春8日目 平生最後の場所の行方

2019/3/17    ,

結び前の白鵬対栃煌山戦。栃煌山が白鵬の後ろにつき、誰しもが白鵬の敗退か、と思うほどのピンチであった。だが、白鵬のままの態勢で勝ってしまった。久々に見る白鵬の反応の速さであった。 同時に白鵬は勝負をあき ...

■春7日目 好取組に熱戦なし

2019/3/16    

8時40分博多行きの新幹線に乗り、11時11分ごろに新大阪に着いた。地下鉄御堂筋線に乗り換え、ついに大阪府立体育館に戻ってきた。何も変わらないかと言うとそうはいかなかった。4階通路にあった連結椅子がな ...

◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ

2019/3/16  

土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠に ありがとうございます。足を使い、この目で 見た生の大相撲をお届けするため、7日目 から千秋楽まで大阪入りします。狼雅・照ノ 富士の動向、さらに大阪情報もお届けす ...

■春6日目 豪栄道の思いがけない敗戦

2019/3/15    ,

思いがけない敗戦は相撲につきものである。 序盤、出足速攻で磐石の相撲を取ってきた のが、豪栄道である。相手につけいるスキを 与えず、強者の相撲を発揮してきた。豪栄道 が万全の相撲を取るのは、平成28年 ...

■春5日目 貴景勝の大関昇進の可能性を探る

2019/3/14    

5日目、関脇同士の対戦が実現した。大関を 目指す貴景勝と精彩を欠いていた玉鷲の一戦 である。この日の玉鷲は違った。果敢に突き 押しで攻め立て、思わず貴景勝が足を踏み 出すほどであった。玉鷲らしさが発揮 ...

■春4日目 精彩欠く先場所優勝者玉鷲

2019/3/13    

先場所優勝した玉鷲が負け先行と苦しんで いる。4日目は鶴竜、貴景勝を撃破している 御嶽海が対戦相手である。玉鷲は目下御嶽海 に7連敗中であり、優勝した先場所も負けて いる。相手が悪いかもしれないが、あ ...

■春3日目 2つの敗戦

2019/3/12  

大関を目指す貴景勝にとって、御嶽海はいや な相手である。このところ4連敗。優勝した 昨年の十一月場所でさえ負けている。大関に チャレンジするにあたり、下位に苦手がいて は、いけない。相手は自信をもって ...

■春2日目 勝利へつながった辛抱相撲

2019/3/11  

大関最強の高安対関脇・小結13場所連続在位 の御嶽海が2日目に激突した。相撲は御嶽海 が頭をつけて食い下がる体勢をつくった。 だが右手は高安のさがりをつかみ、左の 差し手も抱えているだけである。体勢は ...

■春初日 注目の取組3番を斬る

2019/3/10    ,

三寒四温があるかと思えば、1日でも温度差 がある季節である。こうした要因で荒れる 春場所と言われるようになった。今年は荒れ る三月場所となるか。今日10日から初日が 始まった。 初日注目の取組3番。ま ...

2019年三月場所の視点

2019/3/9    

明日10日から三月場所が始まる。関取の休場 は千代の国である。昨年の三月場所は電光 掲示板のスペースがもつか心配されたほど 休場力士が出た。7人の休場力士は以下で ある。 横綱白鵬 全休 横綱稀勢の里 ...

横綱・大関に挑む11人のサムライ

2019/3/8    ,

三月場所、横綱白鵬・鶴竜が土俵に戻って くる。2横綱3大関の上位にフルに挑む力士 は、上位に新たな休場者が出ない限り、4枚 目の栃煌山までである。東関脇貴景勝から 栃煌山までのここ1年間の上位戦の成績 ...

御嶽海、関脇・小結連続在位場所数の中身

2019/3/7    

先場所(一月場所)、御嶽海は途中休場した ため、これで連続関脇・小結在位場所数の 記録は12でストップすることになった、と 思った。だが、御嶽海はなんと再出場して きた。それだけではない。8勝と勝ち越 ...

玉鷲実力評価の変遷

2019/3/6    ,

<優勝した玉鷲(右)> 一月場所苦節15年の末、玉鷲が幕内最高優勝 を達成した。34歳であった。最近でこそ玉鷲 の実力や相撲ぶりは知られているが、これ までどのような幕内人生を歩んできたのか。 改めて ...

横綱初休場後の白鵬、直近の白鵬

2019/3/5    

三月場所にむけて意欲的に稽古に臨む白鵬。 先場所、白鵬は10連勝の後3連敗して休場 しているだけに雪辱を晴らし、優勝を奪還 したいところである。 先場所14日目、白鵬の休場にファンはがっ かりした。そ ...

貴景勝と3大関を比較する

2019/3/4    ,

三月場所、貴景勝は大関に挑む。先場所3場 所33勝をあげながら、あっさり見送られた。 それでは3場所32勝の高安、29勝の豪栄道、 17勝の栃ノ心は、貴景勝以下になる。審判部 は、高安・豪栄道・栃ノ心 ...

稀勢の里10番勝負7

2019/3/3    

平成29年一月場所で初優勝した稀勢の里は、 場所後横綱に推挙された。久々の日本人横綱 の誕生であった。その人気は凄まじかった。 明治神宮の横綱土俵入り初披露では朝早から 人が並び、拝殿前に入りきれず人 ...

友風の出世街道

2019/3/2  

一大勢力を誇っているモノに学生相撲がある。 そこに新たに加わってきたのが友風である。 友風が本格的に相撲に打ち込んだのは、高校 時代からであった。その熱意は続き、日体大 へ進学し、相撲部に入部した。ち ...

元横綱の親方定年模様4

2019/3/1    

一月場所中、横綱稀勢の里が引退した。その とき元横綱の親方は4人しかいなかった。 元北勝海の八角、元大乃国の芝田山、元旭富 士の伊勢ヶ濱、元武蔵丸の武蔵川である。 大鵬が引退したときは元横綱の親方は1 ...

大翔鵬の出世街道

2019/2/28  

大翔鵬が入幕を決めた。モンゴルでは25番目 の入幕力士にあたる。モンゴルは平成におい て一大勢力を築いていたが、その一翼を担う までになった。モンゴル入幕力士は以下で ある。 大翔鵬は少年期に来日し、 ...

照強の出世街道

2019/2/26  

169センチ116キロの小兵で派手な塩まきの 照強がついに入幕を果たした。入門から9年 かかっての苦労の末の結果であった。まだ 24歳の若武者である。相撲は右前褌をとって の投げ技である。 照強は阪神 ...

平成最後 三月場所番付のポイント

2019/2/25  

平成最後の番付が発表された。関脇は13勝 優勝の玉鷲が東に、11勝次点の貴景勝が西もありえたが、そうはならなかった。大関は9勝2力士と0勝なのだから、関脇より弱い大関となってしまった。これは大相撲がか ...

元横綱の親方定年模様3

2019/2/24  

昭和2ケタ生まれの大鵬から隆の里までを みていこう。 この世代になると定年65歳までぶじ務める 元横綱の親方が増えてきている。大鵬、栃ノ 海、佐田の山、琴桜、三重ノ海と5人が名前 を連ねている。しかし ...

稀勢の里10番勝負5

2019/2/23    

平成28年は大関稀勢の里にとって優勝のチャ ンスがある年だった。三月場所10勝0敗で 1敗の白鵬と対戦したが敗れている。翌日 横綱日馬富士にも敗れ、13勝2敗の好成績も、 優勝は結局14勝1敗の白鵬と ...

元横綱の親方定年模様2

2019/2/22  

昭和1ケタ生まれ及びそれ以前の元横綱の 親方定年模様をみていこう。横綱の代では 双葉山から朝潮までである。 昭和36年(1961年)1月から65歳定年が施行 された。ところが昭和43年双葉山、翌年羽黒 ...

元横綱の親方定年模様1

2019/2/21  

定年まで務めあげるということは、それほど 簡単なことではない。それは相撲界とて例外 ではない。筆者は36代木村庄之助の定年祝い にかけつけたことがある。これはぶじ務め あげたお祝いとして開催されたもの ...

稀勢の里10番勝負4

2019/2/20    

平成25年、白鵬は再び連勝を始めた。一月 場所千秋楽横綱日馬富士に敗れた後、三月 場所初日安美錦に勝ってから連勝はスタート した。三月場所全勝、五月場所全勝、七月 場所13日目琴欧洲に勝って連勝は43 ...

大関の3場所連続の成績 平成12年~22年

2019/2/19  

魁皇は千代大海と並んで65場所大関在位の 最高記録をもつ。それでは両大関の出場回数 は、どうだろうか。不戦敗を数えなければ、 魁皇は大関838回出場。千代大海は851回で 千代大海が上回った。不戦敗を ...

四股名あれこれ 丸と城と王(皇・旺・桜・凰)

2019/2/18    

丸がつく最高位が幕内力士は千代丸が浮かぶ。 一方城がつく幕内力士は逸ノ城がいる。幕下 以下となると栃丸とか大野城と広がりを見せ る。「おう」は現在幕内にいないが、現役 として元幕内の鏡桜、千代ノ皇がが ...

稀勢の里10番勝負3

2019/2/17    

稀勢の里によって63連勝でストップされた 白鵬。だが平成22年十一月場所は14勝1敗で 優勝している。5連覇である。白鵬は連勝を 止められても相撲がくずれることはなかった。 そうしたなか迎えたのが翌場 ...

大関の3場所連続の成績 平成3年~12年

2019/2/16  

貴ノ浪から大関降格後関脇で10勝以上しての 復帰が始まった(横綱になった三重ノ海を別にし、最高位大関では)。関脇の場所は大関在位場所数としてカウントはしないが、復帰できる成績の場合は、連続3場所の成績 ...

稀勢の里10番勝負2

2019/2/15    ,

平成22年一月場所、横綱朝青龍が25回目の 優勝を成し遂げた。だが、場所後知人への 暴行が明るみとなり、引退を余儀なくされた。 カタチの上では自ら引退となったが、周囲の 状況から引退やむなしの流れであ ...

稀勢の里10番勝負1

2019/2/14    

引退しても元稀勢の里の人気は衰えること なく、未だ続いている。横綱としては実績を 残せなかったが、これほど相撲ファンに愛さ れた横綱は珍しい。稀勢の里は横綱時代以外 では、ガチンコの強さを発揮していた ...

大関の3場所連続の成績 昭和50年後半~平成2年

2019/2/13  

琴風は大関7場所目から30勝以上を9回連続 で達成している。これは豊山の7回連続の 記録を更新したことになる。トータルでも 半分は30勝以上の回数である。22勝以下は 大関降格時のみである。琴風は大関 ...

大関の3場所連続の成績 昭和40年代50年半ば迄

2019/2/12  

清國が大関に昇進した昭和44年7月から大関降格が2場所連続負け越しに戻った。その際降格は関脇とし、そこで10勝以上の成績をあげたら大関に復帰できるという規定が新たに生まれた。これが現在まで続いている。 ...

白鵬が語る白鵬杯

2019/2/11    ,

第9回白鵬杯が国技館で開催された。小中 学生の学年別世界大会である。相撲がもっと 盛んになるには、100年の大系を考えると 少年層が大切になる。思えば小学校の体育の 時間に相撲があった。高校には土俵が ...

横綱・大関が敗退の中、孤軍奮闘の高安が優勝

2019/2/10    , ,

日本大相撲トーナメント第43回大会が開催 された。国技館には9時50分頃到着した。 開場は11時の予定である。知った顔は以前 国技館前テント村で知り合ったY氏である。 O氏は、今回姿が見えなかった。な ...

天候に祟られる相撲

2019/2/9  

今日9日から3連休だが、同時に相撲イベ ントの3日間でもある。それが9日は首都圏 で5センチから10センチの雪が積もるという、 はなはだよろしくない天気予報が出されて いた。9日は福祉大相撲の日である ...

大関の3場所連続の成績 昭和20、30年代

2019/2/8    

15日制が定着した昭和24年夏場所以降大関に 昇進した3場所連続の成績をみていこう。 大関でいうと三根山以降になる。なお、大関 の降格が3場所連続負け越しになったのは、 昭和33年からである。大関の代 ...

大関の3場所連続の成績 現代編

2019/2/7    

大関昇進は直前3場所の成績・相撲内容が 検討される。その結果、大関昇進が決定すれ ば、使者がその旨を伝える伝達式がおこなわ れる。大関が決定した力士は決意を述べる。 大関誕生にはこれほど特別なセレモニ ...

迷走する次の横綱

2019/2/6    

相撲ファンが頭を抱える難問が「次の横綱」 である。現在の白鵬、鶴竜がいつまで横綱を 務められるのか。そう長くないという予感が する。かといって今の3大関から横綱が誕生 するというのも考えにくい。 ファ ...

初優勝の裏側

2019/2/5    ,

一月場所は先場所の貴景勝に続き、玉鷲が 初優勝した。連続初優勝である。昨年は一月 場所、栃ノ心、七月場所御嶽海とこのところ 初優勝が目立ってきている。それでは初優勝 の次点は誰だったのか。 優勝栃ノ心 ...

3横綱全員不在となった場所

2019/2/4    

一月場所は3横綱全員で初日からスタート したが、それはくずれていって結局3横綱 全員が不在となった。まず、4日目、稀勢の 里が3連敗のあと引退を表明した。続いて 2勝3敗と不調の鶴竜が6日目から休場し ...

2019年大阪場所チケット事情

2019/2/3    

日本人横綱稀勢の里の引退、他の横綱・大関 の衰退後、大阪場所のチケットが2月3日 発売された。しかし、そんなこととは関係 なかったかのような凄まじさで売り切れた。 土日は出足がはやいので、コンビニで発 ...

大相撲ショートショート

2019/2/2    

大相撲の暴力はいっこうになくなる気配が ない。鳴戸部屋という若者だけの新興部屋に おきるのだから、わからないものである。 いくら暴力決別宣言しても歴史とともに積み 重ねられてきた伝統は一朝一夕には変わ ...

貴景勝の相撲内容を検証する2

2019/2/1    ,

引き続き貴景勝の相撲内容を検証していこう。 9日目錦木 貴景勝鋭い当たりで突き起こし、そのまま 一気に錦木を土俵の外に押し出した。 <5点> 10日目大関高安 立ち合い貴景勝の当たりが優って、突き押し ...

貴景勝の相撲内容を検証する1

2019/1/31    

一月場所、貴景勝11勝と次点の成績をあげ ながら、千秋楽の豪栄道戦のみを北の富士・ 舞の海両氏に酷評された。その影響があった かどうかは定かでないが、審判部長の阿武松 (元益荒雄)は貴景勝の大関昇進を ...

貴景勝の大関昇進見送りを検証する

2019/1/30    

先場所堂々と優勝した貴景勝が、一月場所で 11勝の次点の成績をあげた。しかし、千秋楽 の貴景勝対豪栄道戦で貴景勝が一方的に敗れ た。それを見た大相撲中継の解説をしていた 北の富士氏は「これはちょっとね ...

初優勝玉鷲、栄光のグラフ

2019/1/29  

横綱稀勢の里引退、横綱鶴竜休場、大関栃ノ 心が休場するなか、玉鷲が堂々たる相撲で 初優勝を達成した。片男波部屋の優勝は昭和 46年七月場所の玉の海以来である。玉鷲は 34歳での初優勝だが、相撲は若々し ...

2019年一月場所総評

2019/1/28    

★壊滅的休場者数 休場者数は再出場した御嶽海を含め9人に まで及んだ。これに場所中に引退した稀勢の 里、豪風を加えると11人が不在となったこと になる。クイズにできるほどの人数である。 このなかに場所 ...

■初 千秋楽 貴景勝の大関をめぐる問題点

2019/1/27    ,

千秋楽の注目の一番は玉鷲対遠藤である。 玉鷲にとって必ずしもやりにくい相手では ない。勝負は玉鷲が突きたててからの強烈な 突き落としで優勝をつけた。玉鷲は輝く初優 勝を勝利で決めた。苦節15年、本当に ...

■初 14日目 白鵬休場のなか、玉鷲・貴景勝が快勝

2019/1/27    ,

3連敗中の白鵬が14日目から休場したニュー スには驚かされた。10時台にニュースが流れ たが、筆者は国技館へむかう電車の中で、 相撲仲間からのメールで知った。こんな最終 盤になってなんともやるせない気 ...

■初 13日目 思いがけない展開になってきた一月場所

2019/1/25    

玉鷲に並ばれた。連敗を止められるのか。 それがあせりとなってマイナスに働かないか。 白鵬の心理状態はとても平常心とはいかない のではないだろうか。先行すればそのまま 白星街道を走り、優勝していたかつて ...

■初 12日目 がぜん目が離せない展開になった優勝争い

2019/1/24    ,

白鵬が前日1敗したことによって、この日の 白鵬対2敗玉鷲の直接対決は優勝の行方を 左右する一番となった。白鵬は対戦相手の 突き押しのパワー相撲にどう対応するのか。 少なくとも後退すると危うい。こうした ...

■初 11日目 白鵬敗戦の意味

2019/1/23    

今日から千代の国、琴勇輝が休場した。予想 されたこととはいえ、休場者は再出場した 御嶽海を含み6人となった。引退は場所前 引退した貴ノ岩を別として、2人と今場所も 多くの力士を欠いた場所になった。 そ ...

■初 10日目 白鵬追走組の敗退

2019/1/22    

稀勢の里がいなくなった土俵はあまりにも 寂しい。観客が固唾を飲んで待つ取組が少な すぎる。横綱・大関の出場が半分になり、 取組編成は苦しくなる一方である。10日目 森永賞は白鵬対隠岐の海戦になったが、 ...

■初 9日目 場所に水さす大関陣

2019/1/21    ,

ここへきて上位の引退及び相次ぐ休場で白鵬 の対戦相手の範囲がひろがっている。今日は 琴奨菊が相手である。だが、今の琴奨菊では 白鵬を脅かす要素は見当たらない。勝負は 離れての攻防から素早い突き落としで ...

■初 8日目 平成最後の一月場所の行方

2019/1/20    ,

天覧相撲最大の好取組は幕内最年少貴景勝対 次に若い阿武咲であろう。若さと突き押し パワーの激突である。しかし、現時点では 貴景勝がすべてに上まわっていた。かつての 麒麟児対富士櫻の一歩も引かぬ激しい突 ...

■初 7日目 引退、休場多発のなかでの期待の星

2019/1/19    

ついに御嶽海まで休場した。これで優勝戦線 からは脱落である。再出場の可能性はあるもの の、序盤戦の元気いっぱいの相撲は失われる と見たほうが自然である。休場しても後に 続く者がいる、層の厚さがあるとい ...

■初 6日目 しぼむ(?)優勝争い

2019/1/18    

2勝3敗の鶴竜が今日から休場した。3横綱 3大関でスタートした一月場所だが、序盤で 一気に半減した。横綱同士の対戦は今場所 ない。横綱・大関リーグ戦はたった3番しか ない。それが果たして優勝をかけた一 ...

■初 5日目 白鵬の相撲に乱れ

2019/1/17    

4連敗中の大関栃ノ心が今日から休場した。 この日は大関高安、横綱鶴竜と負け、2勝 3敗となった。もしかすると休場は増える かもしれない。4連勝の白鵬にしても相撲 内容はもう1つである。 その白鵬は結び ...

■初 4日目止まらない大荒れの土俵

2019/1/16    ,

今場所予期せぬ敗戦が続いた稀勢の里がつい に引退した。速報は8時台に流れた。横綱に 昇進してケガでなかなか結果が出せず、苦悩 の日々が続いた。だが、これで解放される日 がやってきた。横綱稀勢の里の相撲 ...

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