関脇と小結は同じ給料とはいえ、力士として
は最高位小結より関脇のほうがいい。また
相撲ファンが受ける印象も違ってくる。九月
場所幕内在位が想定される力士で最高位が
小結の力士は6人いる。最高位小結未満は
最も多く19人になるのだから、最高位小結は
立派なものである。といってもやはり関脇
までいきたいというのは当然の志向である。
さて、幕内の最高位小結6人衆の関脇の
可能性を探ってみる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/08/161115三日目幕下-568.jpg)
明生は七月場所、新小結で8勝と勝ち越した
が、関脇高安・御嶽海が勝ち越しており、
昇進はなさそうである。ただ、明生はまだ
26歳である。これからさらに力をつけ、チャ
ンスをつかむことができる。関脇の可能性は
大きい。七月場所、同じく新小結だった力士
が若隆景である。若隆景は5勝10敗と大敗
した。若隆景は油断できないと相撲を研究
された面があった。出直しでどういう相撲
をみせられるか。真価が問われる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/08/210326十三日目幕内-885-e1629003006277.jpg)
上位に定着しているがまだ関脇に昇進して
いない力士が北勝富士である。これまで小結
には3度ついているがいずれも負け越して
いる。ただ、金星は7個も取っている実力者
である。関脇はチャンスと時間の問題のよう
な気がする。阿武咲は入幕4場所目2017年
十一月場所に小結に昇進している。勝ち越し
て翌場所も小結となったが、それ以降遠ざか
っている。かつての明日のホープは単なる
若手になってしまった。今のままでは関脇は
容易ではない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/08/200722四日目十両-633-e1629003026228.jpg)
遠藤はなかなか上位で勝ち越せない時期が
あった。そのため小結についたのは新入幕
から29場所目であった。その後3場所小結に
つくも小結の勝ち越しは1場所であった。
遠藤はベテランの域に入ってきた。チャンス
は限られてきた。千代大龍が小結についたの
は2014年九月場所である。遠い昔になりつつ
ある。近年は上位で戦うことが少なくなって
きている。32歳だけに多くは望みにくい。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/08/170517四日目南門-260.jpg)
関脇というのは実に味わいのある地位である。
横綱・大関となるとこれは選ばれし者の世界
である。しかし、関脇は努力しだいで到達
できるのである。
高校野球が久々に試合をしてました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。