横綱になって最初の場所を最も若く迎えたのは、約21歳4カ月の北の湖です。次いで大鵬が約21歳6カ月、白鵬・貴乃花・朝青龍が22歳で続きます。いずれも優勝を重ねた大横綱です。逆に最年長は2代目西ノ海の36歳すぎ。年6場所制では考えにくい記録です。横綱が実質的な地位となった常陸山以降の東京横綱で、横綱デビュー場所の年齢を集計しました。
照ノ富士が横綱として九月場所、初めての場所を迎える。そのとき照ノ富士は約29歳10カ月になる。これは横綱が実質地位化した常陸山以降の東京横綱ではどのへんに位置するのだろうか、調べてみた。なお、横綱デビュー場所中に誕生日を迎える場合はその年齢を採用した。それが以下である。
最年少横綱ランキング(横綱デビュー場所の年齢順)
| 横綱 | デビュー場所の年齢 |
|---|---|
| 北の湖 | 21(約21歳4カ月) |
| 大鵬 | 21(約21歳6カ月) |
| 白鵬 | 22 |
| 貴乃花 | 22 |
| 朝青龍 | 22 |
| 柏戸 | 22 |
| 双羽黒 | 23 |
| 曙 | 23 |
| 照國 | 24 |
| 北勝海 | 24 |
| 大乃国 | 25 |
| 千代の山 | 25 |
| 2代目若乃花 | 25 |
| 大錦 | 25 |
| 輪島 | 25 |
| 2代目梅ヶ谷 | 25 |
| 双葉山 | 25 |

最年少は北の湖と大鵬
大鵬が横綱として初めて登場した場所、約21歳6カ月であり、照國の24歳を大きく破る記録であった。大鵬は入幕したときから将来の横綱候補であった。入幕から11場所を要して最高位に達した。この記録を抜いたのが北の湖である。急成長した北の湖は関脇で初優勝すると大関に昇進。大関3場所を要して約21歳4カ月、最年少で横綱初の場所を迎えている。大鵬が大関5場所かかったことが差となって表れている。


優勝回数が多い横綱はやはり、若くして横綱になっている。白鵬、貴乃花、朝青龍の横綱デビュー場所年齢は、わずかの差である。白鵬の場合、朝青龍が立ちふさがっていた。貴乃花の場合は2場所連続優勝が絶対の時代で、立派な成績をあげながら苦労する結果となった。朝青龍の場合は対抗できる力士がいなく、大関3場所で横綱にかけあがっている。なお、柏戸は横綱デビュー場所直後に23歳になっている。柏戸はケガが多過ぎた。「柏戸の体は瀬戸物か」と時津風(元双葉山)理事長は嘆いていた。
番付の中位と東西制の横綱
番付のまんなかに位置しているのが3代目若乃花である。これより前に東西制の横綱として大錦、栃木山、常ノ花が位置している。照ノ富士は真ん中より9人下である。今年の十一月場所後には30歳になる。時代を築いた栃錦(29歳11カ月)・若乃花は30にして立つというところか。年6場所制では考えにくい。栃錦は柏戸・大鵬には1度も負けなかった。「柏戸・大鵬といってもあの当時はまだ子供だもの」と一蹴していた。

最年長横綱は2代目西ノ海の36歳
年2場所東西制の横綱常陸山は30歳で横綱最初の場所を迎えている。同じく太刀山はなんと33歳をすぎてから横綱になっている。それでいてとてつもなく強かった。人によっては雷電か太刀山が古今強豪ナンバーワンとしているくらいである。2代目西ノ海は36歳を過ぎてからの横綱である。これが最年長横綱記録である。現代なら考えられない。

大学出身の力士では21歳、22歳の横綱はありえない。大相撲に早く入門して稽古すればこその結果である。