照ノ富士が明治神宮で横綱の推挙式と初土俵
入りを披露した。通常ならば場所後の金曜、
相撲ファンが見守る中で行われるが、巡業は
なく、コロナのデルタ株が猛威をふるいケタ
はずれの感染者数を出すご時勢とあって、
神殿のなかでの土俵入りとなった。代表撮影
の写真では見守る協会幹部はマスク姿。また、
土俵入りの照ノ富士の両膝を心配してしまう。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/08/210721照ノ富士-039-e1629873545289.jpg)
照ノ富士の新横綱は喜ばしいが、次の横綱と
なるとまるで見通しがたたない。常ノ花が
横綱に昇進してから約9年の歳月を経て
次の横綱玉錦が誕生した。年6場所制の現在、
それはないにしても、それでもある程度の
時間はかかる。佐田の山が横綱になったとき、
次の北の富士まで5年かかっている。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/08/玉-錦.jpg)
佐田の山が横綱になった場所、北の富士は
関脇だった。玉乃島は前頭3枚目だった。
令和3年九月場所番付幕内在位が予想される
力士に横綱候補はあげにくい。横綱になる
にはまず、大関にならなければならない。
そうなってから初めて次期横綱が語られる。
豊昇龍、琴ノ若、霧馬山がもっと成長でき
ればという条件つきである。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/08/北の富士!-e1629873588472.jpg)
もっと下のクラスの有望力士となると、未知
数である。いかに下のクラスで有望でも順調
に育っていくとは限らない。今度十両入り
する北青鵬は予想をはるかに上回る急成長で
ある。十両を短期間でぬけて入幕すれば面白
い存在になる。本人は横綱を目指すと公言
している。
過去には期待されながら、低迷した力士が
いる。ケガに泣かされたケースもあった。
また、横綱は安易につくられるモノではない。
横審がいてもこれまで弱い横綱はなくなら
なかった。横審に信頼を置けないゆえんで
ある。横綱には時代を築けるほどの力量を
求めたい。そういう横綱の誕生を望む。
暑いと食欲がなくなります。
興味深いテーマをこれからもお届けします。