大相撲

■秋9日目 照ノ富士痛恨の1敗!大事なのはこれから

照ノ富士についに土がついた。土をつけた
力士は押し相撲の大栄翔である。立ち合いの
踏み込みは照ノ富士のほうがよかった。まわ
しを取りにいくが、さがりをつかみ、はたせ
なかった。頭四つ気味からさぐり合い。大栄
翔が突き離して、はず押しに出ると照ノ富士
の体勢がおきた。大栄翔は青房下にそのまま
横綱を押し出した。

<照ノ富士と大栄翔のさぐり合い>

立ち合いまわしが取れなかったとはいえ、
相手の土俵でのさぐり合いだった。照ノ富士
にここで攻め手がなかったのか。その点が
解せない。またいつもほど勝利への執念が
みられなかった。それが大栄翔にやすやすと
先に攻められ、防戦一方に追い込まれる原因
をつくった。

<照ノ富士、大栄翔に痛恨の1敗>

15日間にはこんな日もあるが、横綱はそれ
ではすまない。ほかの力士並みでは務まら
ない。土俵を、場所を締めなくてはならない。
そうでないと乱戦・混戦のどんぐりの背比べ、
低レベルの優勝になる。栃錦は初日に負け
ても「今場所は14勝1敗か」と考えたという。

照ノ富士は1敗したあとが大事である。まず、
連敗を避けなくてはならない。優勝ラインを
下げるようなことがあってはならない。残り
6日間1日一番全力をあげて横綱の務めを
果たしていただきたい。横綱は相撲界の最高
峰なのだから。10日目はまさかの宇良戦で
ある。

<豊昇龍の一本背負い>

豊昇龍対若隆景戦で柔道顔負けの技がでた。
最初は何がおきたかわからなかった。豊昇龍
の投げに若隆景にとんだ。うちわは若隆景。
物言いがついた。投げた瞬間どこかついた
のかなと思った。それにしても何の投げだっ
たのか、決まり手発表ではっきりわかった。
一本背負いだった。まさか国技館で一本背負
いが見られるとは思いもしなかった。豊昇龍
の思い切った相撲はすばらしい。

天気のいい日が続きました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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