玉鷲が照ノ富士を東土俵に追い込んだ。観客
が思わず悲鳴をあげたほどのピンチだった。
あと一歩及ばず逆襲にあい勝つまでにはいた
らなかった。照ノ富士本人のなかではそれ
ほど危ないという意識はなかったかもしれ
ない。終始落ち着いていた。あわてて反撃に
出たわけではなかった。照ノ富士はこれで
先場所に続き、ストレートで給金を直した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210919八日目幕内-1307-e1632055491830.jpg)
今の照ノ富士は幕内最強である。と同時に
照ノ富士を脅かす存在がいない。落ち着いて
相撲を取れる環境ともいえる。新横綱である
ことを懸念した見方があったが、まるで感じ
させないし、ここまできたら影響はないと
いっていいだろう。9日目は大栄翔戦である。
妙義龍が勝ち越したら照ノ富士戦はあるのだ
ろうか。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210919八日目幕内-1331-e1632055513312.jpg)
玉鷲を寄り切る>
正代は新鋭琴ノ若と対戦した。正代、出足
早に攻めたが、右上手を取った琴ノ若が土俵
際上手投げで逆転した。正代は3敗目となり、
4敗貴景勝とさほど差がない成績となった。
正代はこのままクンロク・ハチナナ大関に
成り下がってしまうのか。その正代が9日目
1勝7敗の千代翔馬と対戦するというのだか
ら驚きである。何でこの取組になるのか理解
に苦しむ。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210919八日目幕内-1189-e1632055544598.jpg)
貴景勝は大栄翔にあたり勝って押し込んどい
て、はたき込んだ。貴景勝らしさが戻って
きた。これで4勝4敗の五分とした。9日目
は高安戦である。今後照ノ富士、正代、御嶽
海、明生が予想される。あと阿武咲、妙義龍
あたりか。残り7日間で4勝3敗が求められ
る。貴景勝の試練はこれからが本番である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210919八日目幕内-1244-e1632055574231.jpg)
それにしても横綱・大関で3人では横綱・
大関リーグ戦は3番とさびしい数字になる。
残念ながらこの傾向はこれまでもあったし、
これからも続くことになりそうである。
2020年
九月 1番
十一月0番
2021年
一月 1番
三月 3番
五月 2番
七月 3番