大相撲

■秋7日目 場所の焦点は、誰が照ノ富士を倒すのか

琴ノ若が結びの一番で横綱照ノ富士に挑んだ。
琴ノ若は23歳の若手とはいえ、遅れてきた
横綱・大関挑戦者である。新入幕から9場所
目にあたるのだから実に時間がかかった。
その琴ノ若がどんな相撲を取るか、みせるか。
相撲は、離れてけん制のなかからさし勝って
もろざし。だが、照ノ富士少しもあわれず、
外四つから寄り立てて寄り切った。琴ノ若は
横綱・大関にはまだ通用しなかった。

<照ノ富士、琴ノ若を退ける>

1敗御嶽海は逸ノ城に力負けした。御嶽海が、
特別調子がいいという見方はしていなかった。
だから負ける日があっても少しも不思議では
ない。まして御嶽海が優勝争いをしたのは
2019年九月場所である。その後9場所は間遠
になっている。だから御嶽海に過剰に期待
するわけにはいかなかった。

<御嶽海2敗>

これで全勝照ノ富士、1敗妙義龍となった。
こうなると誰が照ノ富士を倒すのか。興味は
そちらに移行する。8日目は玉鷲である。
そして今後予想される対戦相手が以下である。

9(○…○○……)5玉鷲
5(○●●○○○)2大栄翔
9(…●●●○○)12高安
12(○○…●○…)4妙義龍
4(……○○○○)0明生
10(●○○○○○)4御嶽海
※御嶽海の4勝に不戦勝あり
3(●○●…○●○…)4貴景勝
※2度の優勝決定戦含む
8(○…○○…○)6正代 
※正代の6勝に不戦勝あり

貴景勝が不調で今後どうなるかは予測しが
たい。仮に対戦しても照ノ富士を後退させる
ことは想像しにくい。対戦が多くなればなる
ほど手の内をお互い知り尽くして実力通りの
結果になりやすい。負け越している高安戦
だが、実力差がついてしまった。

御嶽海は打倒照ノ富士を宣言したが、どう
いう工夫が見られるのか。このところはさみ
つけての寄りにまるで歯がたたない負け方が
続いている。照ノ富士の予想の上をいく取り
口は果たしてあるのか。また実行可能なのか。
論より証拠。見せてもらうしかない。

<明生>

面白いのは明生である。これまで同様の負け
をしない戦いができそうである。それには
ひっぱりこまれない。横につく。まわりこん
で前への圧力を避ける。明生がこういう相撲
が取れればという条件つきであるが、期待
したい。

照ノ富士を倒す力士は出現するのか。8日目
以降の焦点である。

強い雨の日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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