大相撲

■秋10日目 宇良大健闘、照ノ富士耐えて勝つ

照ノ富士にはまさかの宇良戦だった。その
宇良が横綱相手に予想を超える大善戦を
した。立ち合い仕切り線より下がった宇良。
立ちあがるや照ノ富士左から宇良の右腕を
かかえ込んできめにかかった。宇良右へ
まわって肩すかしにいって動きが止まった。
両力士まわしはとっていない。照ノ富士は左
で相手の腕を抱え込んできめた状態。宇良
再度肩すかしで再び動きが止まる。

<照ノ富士の上手投げが決まる>

宇良右で足取り、残して照ノ富士が出たとこ
ろで体が離れてにらみ合いから四つ。だが
両者まわしが取れないなかでのさぐり合い。
宇良再度足に手をかけ右ざしまわしを取る。
下手投げ可能な深い位置で食い下がる。照ノ
富士左上手肩越しで取る。照ノ富士、出とい
ての上手投げに 宇良裏返しのまま残すもその
まま重心を失って背中から落ちた。

<上手投げに裏返ってまわしにしがみつく宇良>

宇良の大健闘は賞賛に値する。照ノ富士の
勝因は宇良の奇襲、かく乱を用心し、勝機を
つかむまで耐え忍んだことである。これまで
の磐石の相撲ではないが、とにかく連敗を
防いだことは大きい。小さい者には大きな
相撲を取れ、という格言があることを記して
おきたい。

<重心を失っている宇良は落ちた>

それにしても上位に優勝を争う力士がいない
ことはなんともお寒い限りである。大関正代
3敗、関脇御嶽海3敗である。これでは場所
が盛り上がりようがない。特に正代は大関で
あり、特別待遇なのにそれに応えていない。
それは早々と負けが先行した貴景勝も同様で
ある。なお、霧馬山の3敗は活躍ぶりを表し
ている。

2敗は阿武咲と妙義龍になった。阿武咲は
11日目貴景勝と対戦する。妙義龍は下位相手
で上位戦がないのは物足りない。この2力士
に優勝するほどの地力はあるのか。両力士
とも三月・五月場所は上位では負け越して
いる。

照ノ富士にはもうひと踏ん張りもふた踏ん
張りもしてもらわなくては場所がもたない。

場所中はほかのことができません。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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