大相撲

■秋5日目 正代驚異の強さ発揮

4日目不戦敗休場の剣翔が5日目から出場
したと思ったら、今度は北勝富士と豊昇龍が
相次いで休場してしまった。2力士とも上位
力士だけに取組的さびしさは、まぬがれない。
2力士と対戦していない明生・逸ノ城は幕内
中位との対戦になる。なお、剣翔のように
不戦敗の翌日に出場する幕内力士は、大内山、
琴勇輝(2度)ついで4例目である。千秋楽
の不戦敗は別とする。

正代が若隆景相手に目の醒めるような相撲を
取った。立ち合いからのすさまじいあたりと
出足。あっという間に若隆景を土俵外にふっ
とばしてしまった。決まり手は押し出しだっ
た。正代にこんな強さが潜んでいたのか、と
思えるほど驚愕の相撲だった。

<正代、苦手若隆景を撃退>

若隆景に3連敗といいようにとられていた
のでふっきれたのか。ここのところ1ケタ
勝利が続いていたが、強い正代は大歓迎だ。
よく関脇の強い場所は面白いという。しかし、
大関の強い場所はもっと面白いのだ。正代の
強さが本物なら面白くなる。1強他弱であっ
てはいけない。

貴景勝の対戦相手は上位初挑戦の琴ノ若で
ある。上位に通用するかは未知数である。
相撲は、貴景勝が一気の突き押しで勝負を
決めた。今日は貴景勝の快心の相撲であった。
貴景勝は2勝目。残り10日間、6勝4敗が
求められる。

<貴景勝快心の一番>

照ノ富士対霧馬山戦は熱戦になった。両力士
あたって、照ノ富士左で抱え込んで出るが、
霧馬山左へまわり込む。1度体が離れ、霧馬
山左四つで食い下がる体勢をつくる。照ノ
富士は左前褌のみ。この体勢での攻防から
さぐり合い。照ノ富士の下手やや深くなるも
霧馬山食い下がったまま。照ノ富士しのぐ。
まきかえて右四つ。霧馬山、照ノ富士の左
上手切るもさされ、最後照ノ富士が胸をあわ
せて寄り切った。

<耐えて勝った照ノ富士>

照ノ富士が今場所最も苦労した相撲となった。
けして強引に勝ちにいかない。耐えて勝った
照ノ富士であった。

疲れを感じる日になりました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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