4日目不戦敗休場の剣翔が5日目から出場
したと思ったら、今度は北勝富士と豊昇龍が
相次いで休場してしまった。2力士とも上位
力士だけに取組的さびしさは、まぬがれない。
2力士と対戦していない明生・逸ノ城は幕内
中位との対戦になる。なお、剣翔のように
不戦敗の翌日に出場する幕内力士は、大内山、
琴勇輝(2度)ついで4例目である。千秋楽
の不戦敗は別とする。
正代が若隆景相手に目の醒めるような相撲を
取った。立ち合いからのすさまじいあたりと
出足。あっという間に若隆景を土俵外にふっ
とばしてしまった。決まり手は押し出しだっ
た。正代にこんな強さが潜んでいたのか、と
思えるほど驚愕の相撲だった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210916五日目幕内-837-e1631797300810.jpg)
若隆景に3連敗といいようにとられていた
のでふっきれたのか。ここのところ1ケタ
勝利が続いていたが、強い正代は大歓迎だ。
よく関脇の強い場所は面白いという。しかし、
大関の強い場所はもっと面白いのだ。正代の
強さが本物なら面白くなる。1強他弱であっ
てはいけない。
貴景勝の対戦相手は上位初挑戦の琴ノ若で
ある。上位に通用するかは未知数である。
相撲は、貴景勝が一気の突き押しで勝負を
決めた。今日は貴景勝の快心の相撲であった。
貴景勝は2勝目。残り10日間、6勝4敗が
求められる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210916五日目幕内-792.jpg)
照ノ富士対霧馬山戦は熱戦になった。両力士
あたって、照ノ富士左で抱え込んで出るが、
霧馬山左へまわり込む。1度体が離れ、霧馬
山左四つで食い下がる体勢をつくる。照ノ
富士は左前褌のみ。この体勢での攻防から
さぐり合い。照ノ富士の下手やや深くなるも
霧馬山食い下がったまま。照ノ富士しのぐ。
まきかえて右四つ。霧馬山、照ノ富士の左
上手切るもさされ、最後照ノ富士が胸をあわ
せて寄り切った。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210916五日目幕内-968-e1631797340236.jpg)
照ノ富士が今場所最も苦労した相撲となった。
けして強引に勝ちにいかない。耐えて勝った
照ノ富士であった。
疲れを感じる日になりました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。