大相撲

■秋千秋楽 下克上おきず!照ノ富士順当に優勝

千秋楽、注目は二番あった。まず3敗で優勝
圏内の妙義龍対7勝7敗で関脇を死守せん
とする明生戦であった。妙義龍ここまで上位
の強豪大関貴景勝、大関正代の2人を撃破
している。上位の強豪はこの二番だけである。
3敗は翔猿、阿武咲、輝からである。妙義龍
が明生に勝つ要素はどれくらいあるのか。
これまで述べてきたことから40%くらいと
みた。

<妙義龍対明生>

相撲は両力士あたったあと明生が瞬時に体を
開いて肩すかしを決めた。明生の関脇死守に
かける執念が勝った。また上位で戦い続ける
明生と上位で勝ち越せない妙義龍の差となっ
て表れた。妙義龍は4敗となり、これで自動
的に照ノ富士の優勝が決まってしまった。
妙義龍の敗戦を残念がるファンの声・姿が
飛び込んできた。

<妙義龍敗れ4敗>

もう一番は2敗の新横綱照ノ富士対大関の
面目丸つぶれの6敗正代戦である。この一番
に正直わくわく感はない。千秋楽結びの一番
としてはまことに物足りない対戦になって
しまった。責任はもちろん正代にある。正代
のふがいなさが招いた結果である。正代が
勝つ確率は数%しかない。

<正代と照ノ富士の立ち合い>

相撲は照ノ富士が左でまわしのいい位置で
取って、そのまま力強く寄り切った。優勝が
決まったあとも気を引き締めて有終の美を
飾った。13勝2敗で5回目の優勝。今年に
はいって3回目の優勝となった。大正15年に
優勝制度がスタートして以来新横綱の優勝は
7人目となった。

<正代を寄り切った照ノ富士>

それにしても場所中、照ノ富士と妙義龍の
対戦はできなかったのだろうか。優勝を争う
2人が対戦なしではすっきりしないし、すれ
違いの優勝争いとなってしまった。この点が
なんとも物足りない感じを残しつつ九月場所
は終了した。

隣のマスは誰も来ませんでした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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