大相撲

現役力士の三賞事情

七月場所は琴ノ若が敢闘賞、豊昇龍が技能賞
を受賞した。若手で今後の成長が期待される
両力士はともに三賞初受賞であった。三賞の
表彰は優勝表彰後であり、なかなか目にする
機会は少ない。トロフィーが受賞力士に直接
渡されない悪習が続く表彰。それはさておき、
現役力士の三賞受賞事情はどのようなものか、
調べてみた。

最多受賞は栃ノ心の11回である。最近は精彩
を欠いて番付を下げている印象が強いが、
2ケタ受賞している。技能賞3回は意外かも
しれないが、吊り出しがでたとき比較的受賞
している。栃ノ心に続く三賞受賞力士は照ノ
富士、御嶽海、高安である。照ノ富士は殊勲・
敢闘・技能を各3回とバランスよく受賞して
いる。幕内に復帰後、技能賞3回を含め、
5回受賞している。

<栃ノ心>

万年大関候補御嶽海は殊勲賞が6回と圧倒的
に多い。横綱に強いことを表している。最初
の殊勲勝で鶴竜・日馬富士に勝っている。
2回目の殊勲勝は優勝白鵬・稀勢の里からの
殊勲によるものである。3・5回目の殊勲賞
は自身の優勝によるものである。4回目の
殊勲賞は稀勢の里・鶴竜・白鵬、6回目の
殊勲賞は白鵬から勝利している。

<平成29年7月御嶽海、白鵬から勝利>

元大関の高安は三賞受賞のチャンスがあった
が、逃している。三賞はいずれも大関昇進前
である。最後の三賞は平成28年五月場所の
技能賞である。白鵬はベテランだけに三賞
受賞歴は最も古い。最初の受賞は平成16年
五月場所の新入幕のときであった。千秋楽、
優勝戦線トップで1敗の北勝力に土をつけて
12勝をあげている。

<白鵬>

妙義龍は技能賞を5回受賞しているが、最後
の三賞は平成25年五月場所だから、遠い昔に
なりつつある。千代大龍の技能賞は平成25年
十一月場所なので、記憶から薄れつつある。
遠藤は、最初の受賞が平成26年一月場所の
敢闘勝で、最新の受賞は令和3年五月場所の
技能賞と長い期間で受賞していることになる。

<平成26年1月 遠藤初三賞>

九月場所の幕内力士で三賞受賞がない力士は、
千代翔馬・宇良・英乃海・輝・琴恵光・千代
ノ皇・一山本・千代丸である。彼らの三賞
受賞はあるのだろうか。あるとすればいつに
なるのだろうか。注目したい。

日本のサッカーって思っていた以上に弱かった。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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