大相撲

多様性が求められる大相撲

横綱照ノ富士が日本国籍を取得した。これで
将来親方として協会に残り、場合によっては
部屋持ちになり、指導者・経営者としての
道が開かれたことになる。日本名の姓は師匠
伊勢ヶ濱(元旭富士)の杉野森である。これ
は元安美錦の安治川と同じでもある。また
師匠の姓を名のった親方に元旭天鵬の友綱が
いる。師匠である元旭國の太田を本名として
いる。

<照ノ富士>

日本に帰化し、親方になった力士は下記で
ある。引退順で年寄名は現時点か途中退職
時点、時天空は病死時点である。

高見山 東関(定年)
小錦  佐ノ山(退職)
曙   曙(退職)
武蔵丸 武蔵川
金開山 高崎
玉力道 松ヶ根
琴欧洲 鳴戸
旭天鵬 友綱
時天空 間垣(病死)
朝赤龍 高砂
翔天狼 北陣
蒼国来 荒汐
鶴竜  鶴竜

<高見山>

現役では白鵬と魁聖が日本国籍を取得して
いる。休場続きだった鶴竜がなかなか日本
国籍を取得できず、辞めるに辞められない
時期があったことは記憶に新しい。今は多様
性を認める時代である。それが大相撲におけ
る年寄だけが、なぜ日本国籍が必要なのか。
協会はなぜ外国人に日本国籍を求めるのか。
現代にふさわしい理由は明らかではない。
国籍が変わったからといって人間が急激に
変わるわけではない。

かつてモンゴル力士が変化で勝ったとき、
「モンゴルに帰れ」という野次がとんだこと
があった。いまなら差別問題になる。外国人
横綱はいらないと雑誌に掲載されたことが
あった。あからさまな差別である。親方が
日本国籍を必要とするのは意識の下の差別
と映りかねない。多様性が求められる時代に
逆行している。

<大乃国より43回多く優勝した白鵬>

大相撲には伝統がともなう。だからといって
外国人対応が外国人に不利益をもたらすもの
であってはならない。白鵬に対する態度が、
芝田山(元大乃国)や横綱審議委員会などは
上から目線で物言うだけで、偉大な横綱に
対するリスペクトがあまりにもなさ過ぎる。
大相撲だけが特別でいいわけがない。

五輪で銀以上確定。

野球はよくやった。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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