貴景勝の対戦相手は先場所土俵下でうずく
まり、翌日から休場のきっかけとなった逸ノ
城である。貴景勝は巨体を押しこめるのか。
相撲はこう展開した。立ち合いから太い腕で、
突き押しで攻めたのは逸ノ城であった。貴景
勝たちまち西土俵につまるが、体が離れ押し
込んで出るが、向こう正面土俵で逸ノ城、
右上手からあしらうように投げ捨てた。カド
番貴景勝は3連敗とかなり苦しくなった。
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貴景勝が勝ち越せる要因は見つからない。
負け越すとしたら最後まで取って玉砕するか。
後の影響を考慮して途中休場するかである。
そうなった場合大関は正代一人になる。貴景
勝が関脇に降格して10勝以上すれば復帰でき
る。かつて12勝をあげ、大関に復帰している。
だが、首のケガは深刻そうである。前のよう
にはうまくいくとは限らない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210914三日目幕内-1150-e1631623169195.jpg)
そうなるともっと深刻な事態が発生する。
次の大関候補がいないということである。
大関に昇進するためには、関脇で連続2ケタ
勝利をあげないと始まらない。それを思わせ
る力士は現時点では見当たらない。そうなる
と大関候補者なしの一大関時代が来てもおか
しくない。
照ノ富士は先場所最も白鵬を苦しめた隆の勝
と対戦した。照ノ富士自身は先場所も3日目
に対戦し、激しい攻防の末、頭四つの長い
勝負になった。互いに探りあい、機会を伺う
なか、照ノ富士が一瞬のかいな捻りを決めた。
今場所はどうなったか。照ノ富士が圧力を
かけ、まわしは取れないが前へ攻め立てる。
まわり込む隆の勝を抱え込んで休まず前へ
攻めこみ、最後は黒房下で寄り切った。以前
隆の勝は照ノ富士に勝てなくなると書いた。
これで照ノ富士は対隆の勝戦を2連敗4連勝
とした。
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かつては4横綱の時代があった。6大関の
時期があった。今後横綱・大関は減り続ける
ときが来るかもしれない。
相撲終了後外は雨でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。