大相撲

■秋3日目 大関候補者なしの一人大関時代が来る?

貴景勝の対戦相手は先場所土俵下でうずく
まり、翌日から休場のきっかけとなった逸ノ
城である。貴景勝は巨体を押しこめるのか。
相撲はこう展開した。立ち合いから太い腕で、
突き押しで攻めたのは逸ノ城であった。貴景
勝たちまち西土俵につまるが、体が離れ押し
込んで出るが、向こう正面土俵で逸ノ城、
右上手からあしらうように投げ捨てた。カド
番貴景勝は3連敗とかなり苦しくなった。

<逸ノ城対貴景勝>

貴景勝が勝ち越せる要因は見つからない。
負け越すとしたら最後まで取って玉砕するか。
後の影響を考慮して途中休場するかである。
そうなった場合大関は正代一人になる。貴景
勝が関脇に降格して10勝以上すれば復帰でき
る。かつて12勝をあげ、大関に復帰している。
だが、首のケガは深刻そうである。前のよう
にはうまくいくとは限らない。

<逸ノ城の上手投げに貴景勝3敗目>

そうなるともっと深刻な事態が発生する。
次の大関候補がいないということである。
大関に昇進するためには、関脇で連続2ケタ
勝利をあげないと始まらない。それを思わせ
る力士は現時点では見当たらない。そうなる
と大関候補者なしの一大関時代が来てもおか
しくない。

照ノ富士は先場所最も白鵬を苦しめた隆の勝
と対戦した。照ノ富士自身は先場所も3日目
に対戦し、激しい攻防の末、頭四つの長い
勝負になった。互いに探りあい、機会を伺う
なか、照ノ富士が一瞬のかいな捻りを決めた。

今場所はどうなったか。照ノ富士が圧力を
かけ、まわしは取れないが前へ攻め立てる。
まわり込む隆の勝を抱え込んで休まず前へ
攻めこみ、最後は黒房下で寄り切った。以前
隆の勝は照ノ富士に勝てなくなると書いた。
これで照ノ富士は対隆の勝戦を2連敗4連勝
とした。

<終始圧倒した照ノ富士が隆の勝を寄り切る>

かつては4横綱の時代があった。6大関の
時期があった。今後横綱・大関は減り続ける
ときが来るかもしれない。

相撲終了後外は雨でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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