大相撲

■秋2日目 自分の相撲が取れない貴景勝は重症

2021年9月13日

貴景勝の相手は四つ相撲の霧馬山である。
その霧馬山に押し出される貴景勝は重症で
ある。負けたから言うのではない。内容に
見るべきものがないからである。貴景勝の
相撲はあたって相手を後退させ、二の矢を
はなち相手をさらに後退させる。リズムよく
押す、時にはいなしでゆさぶる。突き押しに
威力があれば相手に圧力が加わる。これが
できない貴景勝の前途は暗いといわざるを
えない。3日目は逸ノ城戦である。動きが
止まると危ない。

<貴景勝、霧馬山に押し出される>

大関が弱体化しているだけに、関脇以下に
期待したくなるのは人情である。関脇以下
最強は大栄翔をあげていた時期があったが、
ここ2場所経過して御嶽海が上まわった。
人によっては御嶽海を優勝候補に推している
方がいる。過去2回の優勝経験がある。だが、
このところ強い御嶽海にはお目にかかった
ことはない。

<御嶽海敗れる>

その御嶽海は北勝富士と対戦した。御嶽海は
あたって一気に出る。北勝富士がまわり込む
と勢い余って土俵をわった。なんとももろい
負け方であった。御嶽海の課題は下位の負け
が多いことである。御嶽海が優勝争いに加わ
るかは微妙である。

豊昇龍は横綱相手に動きのなかで相手のスキ
をつきたい。展開によっては足技を繰り出し
たい。横綱にうるさいいやな相手を植えつけ
たい。一時期は軽量をつかれたことがあった
が、すっかりたくましくなった。これに対し
照ノ富士はがっちり捕まえて動きを封じて
攻めにでた。前へ出て最後は寄り倒しできめ
た。相撲は一枚も二枚も照ノ富士が上だっ
た。

<照ノ富士、豊昇龍を一蹴>

ほかに若隆景対逸ノ城、正代対高安など熱戦
があった。見ごたえ十分、力がはいった2番
であった。

汗ばむ1日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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