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■秋2日目 自分の相撲が取れない貴景勝は重症

貴景勝の相手は四つ相撲の霧馬山である。
その霧馬山に押し出される貴景勝は重症で
ある。負けたから言うのではない。内容に
見るべきものがないからである。貴景勝の
相撲はあたって相手を後退させ、二の矢を
はなち相手をさらに後退させる。リズムよく
押す、時にはいなしでゆさぶる。突き押しに
威力があれば相手に圧力が加わる。これが
できない貴景勝の前途は暗いといわざるを
えない。3日目は逸ノ城戦である。動きが
止まると危ない。

<貴景勝、霧馬山に押し出される>

大関が弱体化しているだけに、関脇以下に
期待したくなるのは人情である。関脇以下
最強は大栄翔をあげていた時期があったが、
ここ2場所経過して御嶽海が上まわった。
人によっては御嶽海を優勝候補に推している
方がいる。過去2回の優勝経験がある。だが、
このところ強い御嶽海にはお目にかかった
ことはない。

<御嶽海敗れる>

その御嶽海は北勝富士と対戦した。御嶽海は
あたって一気に出る。北勝富士がまわり込む
と勢い余って土俵をわった。なんとももろい
負け方であった。御嶽海の課題は下位の負け
が多いことである。御嶽海が優勝争いに加わ
るかは微妙である。

豊昇龍は横綱相手に動きのなかで相手のスキ
をつきたい。展開によっては足技を繰り出し
たい。横綱にうるさいいやな相手を植えつけ
たい。一時期は軽量をつかれたことがあった
が、すっかりたくましくなった。これに対し
照ノ富士はがっちり捕まえて動きを封じて
攻めにでた。前へ出て最後は寄り倒しできめ
た。相撲は一枚も二枚も照ノ富士が上だっ
た。

<照ノ富士、豊昇龍を一蹴>

ほかに若隆景対逸ノ城、正代対高安など熱戦
があった。見ごたえ十分、力がはいった2番
であった。

汗ばむ1日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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