貴景勝の相手は四つ相撲の霧馬山である。
その霧馬山に押し出される貴景勝は重症で
ある。負けたから言うのではない。内容に
見るべきものがないからである。貴景勝の
相撲はあたって相手を後退させ、二の矢を
はなち相手をさらに後退させる。リズムよく
押す、時にはいなしでゆさぶる。突き押しに
威力があれば相手に圧力が加わる。これが
できない貴景勝の前途は暗いといわざるを
えない。3日目は逸ノ城戦である。動きが
止まると危ない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210913二日目幕内-1274-e1631536554872.jpg)
大関が弱体化しているだけに、関脇以下に
期待したくなるのは人情である。関脇以下
最強は大栄翔をあげていた時期があったが、
ここ2場所経過して御嶽海が上まわった。
人によっては御嶽海を優勝候補に推している
方がいる。過去2回の優勝経験がある。だが、
このところ強い御嶽海にはお目にかかった
ことはない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210913二日目幕内-1021-e1631536585984.jpg)
その御嶽海は北勝富士と対戦した。御嶽海は
あたって一気に出る。北勝富士がまわり込む
と勢い余って土俵をわった。なんとももろい
負け方であった。御嶽海の課題は下位の負け
が多いことである。御嶽海が優勝争いに加わ
るかは微妙である。
豊昇龍は横綱相手に動きのなかで相手のスキ
をつきたい。展開によっては足技を繰り出し
たい。横綱にうるさいいやな相手を植えつけ
たい。一時期は軽量をつかれたことがあった
が、すっかりたくましくなった。これに対し
照ノ富士はがっちり捕まえて動きを封じて
攻めにでた。前へ出て最後は寄り倒しできめ
た。相撲は一枚も二枚も照ノ富士が上だっ
た。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210913二日目幕内-1347-e1631536612623.jpg)
ほかに若隆景対逸ノ城、正代対高安など熱戦
があった。見ごたえ十分、力がはいった2番
であった。
汗ばむ1日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。