大相撲

■秋13日目 照ノ富士対平幕3敗組の直接対決はあるのか

対照ノ富士戦秘策ありと豪語していた御嶽海。
そもそも漫画じゃあるまいし、秘策なんて
存在するのだろうか。相撲は、御嶽海思い
切ってあたって出るも、照ノ富士左四つで
土俵中央へ戻す。両力士上手が引けない。
照ノ富士下手を十分引き、胸をあわせて上手
を引き東土俵へ寄り切った。照ノ富士は長い
辛抱相撲から解放された一番となった。

<御嶽海を寄り切った照ノ富士>

これで照ノ富士は御嶽海戦6連勝となった。
秘策は心理的揺さぶりだったのか。照ノ富士
に勝てない朝乃山がもろ手突きでいったこと
があったが、たいして効果はなかった。照ノ
富士は2敗単独トップで残り2日間の戦いに
なる。

平幕3敗組は次のようになった。遠藤は霧馬
山を立ち合いで一蹴した。隠岐の海は小結
逸ノ城に力負けして4敗に後退した。問題は
ここからである。

<妙義龍、貴景勝をすくい投げ>

3敗妙義龍は大関貴景勝と対戦した。この
ところ突き押しが復活した貴景勝。相撲は、
貴景勝が押し切れなくなった時点で分が悪く、
土俵際もつれるなかで妙義龍のすくい投げが
決まった。3敗阿武咲は大関正代と対戦した。
正代出足よく出たが、阿武咲がふところに
入ると逆襲。最後もつれながらも寄り切った。

正代・貴景勝の両大関は本来止め役のはず
である。それがやすやすと負けるようでは
大関の面目丸つぶれである。耐えられない
存在の軽さである。大関の意地など微塵も
なかった。また正代対貴景勝は今のままだと
組まれないことになる。

<阿武咲、正代を倒し3敗を守る>

優勝争いは照ノ富士、阿武咲、遠藤、妙義龍
の4人に絞られてきた。ところがこの優勝
争い何か物足りないのである。それは横綱
照ノ富士対阿武咲・遠藤・妙義龍の直接対決
がないことである。優勝を争っている者同士
が同部屋でもないのに星をつぶしあわない
のである。なんとも珍妙な感覚である。

14日目照ノ富士は貴景勝戦となる。千秋楽、
照ノ富士は正代戦が予想される。割りを崩し
て、3敗組のなかから勝ち抜いた者と照ノ
富士の直接対決は組まれる可能性はあるのだ
ろうか。それがないとなるとすれ違いの優勝
争いになってしまう。

14日目の取組開始は11時です。
興味深いテーマをこれからもお届けします 。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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