九月場所が終了したことで今年(2021年)は
あと1場所残すのみとなった。すでにご承知
のように照ノ富士の年間最多勝が決定した。
照ノ富士はじめ5場所経過した成績をまとめ
てみた。それが次の表である。なお、対象は
5場所幕内に在位した力士とさせていただき、
単なる数字の比較ではなく、横綱大関の対戦
率によってクラスわけさせていただいた。
なお、白鵬は引退を表明し、その旨を協会
に伝えているが、5場所までの成績を参考
として加えた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/年間最多勝5場所経過A.jpg)
このところ低レベルの年間最多勝が続いて
いた。強者なき年間最多勝であった。
2018年 栃ノ心 59勝
2019年 朝乃山 55勝
2020年 貴景勝 51勝(5場所)
九月場所終了時点で照ノ富士の成績は62勝
13敗である。次点が御嶽海で44勝31敗と18勝
差をつけられている。今年の照ノ富士がいか
に充実していたかわかる。久々にハイレベル
の年間最多勝となりそうである。照ノ富士が
仮に十一月場所13勝2敗の場合、75勝15敗と
なる。1場所平均12.5勝になる。今の照ノ
富士なら十分可能性はある。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210926千秋楽表彰-167-e1632803154992.jpg)
大関正代は43勝35敗とさんざんな成績である。
1場所平均8.6勝である。これでは大関の
責任を果たしたとはとうていいえない。貴景
勝はそれ以下の33勝25敗17休である。ともに
優勝争いは1度もない。ここまでは弱い大関
だったが、十一月場所は奮起して存在感を
示していただきたい。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210926千秋楽幕内-1233-e1632803181399.jpg)
関脇以下現時点Cクラス以上で勝ち越して
いる力士が以下である。
御嶽海 44勝31敗
大栄翔 42勝33敗
明生 42勝33敗
逸ノ城 43勝32敗
高安 43勝30敗5休
霧馬山 39勝36敗
豊昇龍 39勝34敗2休
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210926千秋楽幕内-1180-e1632803225186.jpg)
最終十一月場所に勝ち越しがかかる。阿武咲、
隆の勝、妙義龍は37勝38敗で勝ち越しへと
つなげたいところである。そうした力士同士
で星をつぶしあうのだから、戦いは熾烈に
なる。
輝と栃ノ心は、今年5場所はすべて負け越し
て番付を下げ続けている。栃ノ心の踏ん張り
とともに春日野部屋から新しい力となる関取
が欲しいところだ。輝は横綱・大関戦がゼロ
である。三賞受賞がない。このままで終わっ
てはいけない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/09/210926千秋楽幕内-642-e1632803245193.jpg)
十一月場所でどういう結果が出るか。年間
成績は場所もうひとつの見所になる。
白鵬引退の記事が当然ながら大きく扱われています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。