大相撲

白鵬引退の波紋

白鵬の引退は9月27日スポーツ報知の一面で
スクープとして報道された。千秋楽の翌日の
ことである。通常なら照ノ富士の優勝はじめ、
千秋楽の記事中心となるところである。白鵬
引退の意外性、このタイミングに驚愕した。
七月場所では照ノ富士との千秋楽全勝決戦を
制して優勝したばかりであったからだ。九月
場所の休場は自らの意思ではなく、新型コロ
ナウイルス感染者が出た宮城野部屋ごとの
事情であった。

<スポーツ報知のスクープ>

手術した右ひざは限界だった。今後は年寄
間垣として部屋付きの親方として後進の指導
にあたる。間垣は元土佐豊が名のっていたが、
元時津海の時津風が相撲界を去ることになり
年寄名跡を交換していた。白鵬の一代年寄の
可能性は低いとう見方が支配的である。この
件に関して協会はどういう説明をするのか。
あるいはしないで済ませるのか。

<日馬富士(左)、鶴竜(中)とともに>

白鵬引退の意向はすでに宮城野(元竹葉山)
から協会に伝えてあるが、どうも30日の理事
会で引退承認予定である。9月29日8時半
現在、協会のホームページ引退力士の項目に
白鵬の名前はない。あるいは過去の問題に
なった言動から注文をつけての理事会承認に
なるかもしれない。

宮城野(元竹葉山)の65歳定年は2022年8月
である。来年なのである。部屋持ちはでき
なくなる。部屋の後継者は白鵬以外見当たら
ない。そのとき年寄名跡を交換して白鵬が
宮城野部屋を継ぎ、元竹葉山が間垣として
再雇用されるのではないか、とみられている。
ただし、二人の仲が今どうなのかで変わる
こともありえる。

<白鵬と宮城野(右)>

年6場所制では異例とも思える36歳まで相撲
を取った白鵬。晩年は休場が多すぎた。だが、
最後となった場所、全勝優勝でピリオドを
うったのは、白鵬最後の輝きであった。

今週の金曜日テレ系クイズ番組に力士が出場します。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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