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大相撲
出羽海の系統7
1932(昭和7)年1月5日春場所の番付が発表された。 東 幕内 西玉 錦大関武蔵山能代潟張出大ノ里清水川関脇天 竜幡瀬川小結綾 桜沖ツ海筆頭出羽ヶ嶽鏡 岩 2 信夫山朝 潮 3 和歌嶋高 登 4 山 錦錦 洋 5 藤ノ里太郎山 6 大和錦雷ノ峰 7 ... -
大相撲
出羽海の系統6
大錦がいなくなった土俵で優勝は栃木山、常ノ花、栃木山3連覇と出羽海勢が続いた。しかし、栃木山は3連覇後事実上引退した。1926(大正15)年元栃木山の春日野部屋、元大門岩の山分部屋がスタートした。しかし、分家独立はここまででこれ以上は認められ... -
大相撲
出羽海の系統5
協会に要求11ヶ条をつきつけた力士会と協会幹部。両方に解決策はなく、時間だけがいたずらに過ぎていった。そこで、双方が納得できる調停役を立てることになった。調停役に選ばれたのは警視総督赤池濃であった。赤池は両方の話を聞いたうえで、まず、本場... -
大相撲
出羽海の系統4
元横綱常陸山の出羽ノ海亡き後の部屋の後継者は難航した。候補としては元横綱常陸山の懐刀として大きな力を尽くし、部屋持ちの元両国(前名国岩)の入間川。現役ではあるが、親方を兼ねる二枚鑑札(現在は禁止されている)として横綱大錦、同じく横綱栃木... -
大相撲
出羽海の系統3
元横綱常陸山が出羽ノ海谷右衛門となった初の本場所1915(大正4)年の春場所、出羽ノ海部屋の幕内力士は11人となった。これに続くのが友綱部屋(現在の友綱部屋とのつながりはない)の5人であるから出羽ノ海部屋の躍進ぶりが伺える。また、この年の役員... -
大相撲
出羽海の系統2
ドブ虎常陸山虎吉が師匠の年寄名出羽ノ海と改めてから人を介して市毛谷という少年が入門してきたのだ。後の常陸山谷右衛門である。1890(明治23)年のことである。しかし、稽古場がなく、高砂部屋で稽古する環境は少しも変わらない。16歳の市毛谷は御西山... -
大相撲
出羽海の系統1
数ある相撲部屋のなかでも名門といわれるのが出羽海部屋である。そのルーツ、始まりはいつ誰からなのか。また、どのような歴史をたどってきたのか。あらためて出羽海の系統を追いかけてみた。出羽海部屋というと角聖といわれた明治の大横綱常陸山谷右衛門... -
大相撲
連続写真で見る照ノ富士の白鵬戦勝利
ホープ照ノ富士が三月場所13日目白鵬を寄り切った。単なる1章ではない。優勝争いをつなぐ一番になった。それだけではない。これは照ノ富士の飛躍突破口になる。連続写真56枚が語る三月場所最大の勝負を振り返ってみる。 vご愛読まことにありがとうご... -
大相撲
遠藤の今後
三月場所5日目で負傷休場した遠藤が五月場所は出る可能性があるかもいしれないとの報道がある。理由は完治するまで休場を続けたら幕下に落ちるかもしれない。それは遠藤にとって耐え難いことであるとのことだ。しかし、中途半端な出場は遠藤の将来にとっ... -
大相撲
力道山の真実
昔のことははっきりわからないことが多いが、それは昭和にもあてはまることがある。力道山の突然の髷切り事件は今でも謎である。力道山はプロレスラーとして有名だが、前身は二所ノ関部屋の関取であった。その力道山は25歳のとき自宅で自ら髷を包丁で切っ... -
大相撲
兵役より厳しかった相撲修行
大鵬は佐田の山・栃ノ海・栃光・豊山・北葉山の5大関を向こうにまわして稽古をした。栃若時代の稽古は目を背けたくなるほど厳しかったという。戦前はさらに厳しかったと稽古を見た方は言う。大相撲は昔にさかのぼればのぼるほど稽古は厳しいという不思議... -
大相撲
あと3年は続く白鵬時代
三月場所、白鵬は1度もリードを許すことなく、34回目の優勝を6連覇で達成した。白鵬30歳。大鵬が30歳のときは年1回しか優勝できなく、時代は北の富士・玉の海に移りつつあった。白鵬をおびやかす者はおらず、ケガらしいケガもなく、白鵬が置かれている... -
大相撲
大相撲人気を分析する
一月場所に続き、三月場所も15日間満員御礼が出た。この相撲人気をどう分析するか。これまで大相撲黄金期は梅・常陸、双葉山、栃若、若き大鵬、貴ノ花、若貴などスーパースターの出現によって築かれてきた。現在の大相撲人気はこれにあてはまらない。優勝... -
大相撲
友情の右四つ
現在取組は部屋別総当たり制である。それ以前は系統別総当たり制で同じ部屋から独立した系統、つまり本家と分家、あるいは分家の分家は対戦しない制度だった。だから例えば立浪部屋と時津風部屋、出羽海部屋と春日野部屋、二所ノ関部屋と花籠部屋、佐渡ヶ... -
大相撲
大関の法則
三月場所照ノ富士は優勝争いをし13勝で殊勲・敢闘W受賞と大活躍だった。これに対し、個人的見解とことわりながらも審判から早くも五月場所の成績次第では大関に昇進させる発言が出た。照ノ富士は現役大関と違い、大関はおろか、横綱の可能性を秘めている... -
大相撲
連続写真で見る宇良の前相撲
三月場所はいつになく前相撲が注目された。その最大の要因は反り技と身体能力の高さをもつ関西学院の宇良が出場するからである。加えて体重が110キロ台という軽量技能派がどんな相撲をとるか注目が集まった。宇良の2番を連続写真で掲載する。<高田対宇良... -
大相撲
お知らせ
初日から9日目まで画像がようやくはいりましたのでご覧いただければ幸いです。 <地方場所は取組表以外に上記が付く>ご愛読まことにありがとうございますよろしければ下部2カ所をクリックして応援してください。”土俵の目撃者”↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓... -
大相撲
大阪場所の自由席
大阪場所で使用している大阪府立体育館の自由席は東西の両端ブロック4箇所にある。他の会場ではけして見られない特徴がある。それは自由席のブロックの中に使用禁止の席がけっこうある点である。これは自由席の前にマス席を組んでいてその鉄柵が目の前に... -
大相撲
三月場所総評
●14勝1敗で6連覇、V34を達成した白鵬について審判クレーム問題をきっかけに起きた白鵬とマスコミのぎくしゃくした関係は白鵬の相撲にどういう影響がでるかが三月場所の見どころの1つだった。記者によってはだんまり白鵬にストレスがたまるのでは、とい... -
大相撲
■春千秋楽 優勝をかけた熱戦2番
優勝にからむ2番はいずれも熱戦となった。まず、照ノ富士対豪栄道戦。照ノ富士は豪栄道に双差しを許すも寄りをしのぎ、逆に腕をきめ攻めに転じ、最後はきめたままひねったような小手投げで豪栄道を土俵に沈めた。<照ノ富士対豪栄道> 次に白鵬対日... -
大相撲
■春14日目 照ノ富士、逸ノ城出世するのはどっち
先場所に引き続き照ノ富士対逸ノ城戦は水入りの大熱戦となった。水入りとなればスタミナ勝負になる。この日は先場所と違い、照ノ富士が寄り切った。次の大関はこの2人しか考えられない。それも横綱が期待できる大関である。照ノ富士、逸ノ城どちらが出世... -
大相撲
■春13日目 白鵬対照ノ富士、決戦を斬る
照ノ富士は予想を超える長足の進歩である。この日まで日ごとに安定感を増してきた白鵬に対し、突き合い、押し合いから照ノ富士右四つになるや白鵬に上手を与えない絶好の体勢になった。白鵬の相撲の利点は反応が早く、いつまでも不利な体勢でいない点であ... -
大相撲
■春12日目 白鵬の倍の稽古が必要
この日大阪は朝から雨だった。それも激しかった。白鵬は琴奨菊に何もさせず一方的に出て圧倒した。白鵬の強さの前に誰もついていけない。一強他弱という言葉では片付けられない。白鵬が強いのなら、他の横綱・大関は白鵬の何倍も稽古しなくてはならないは... -
大相撲
■春11日目 意外な出来事2つ
意外なことが2つある。通常通りなら、この日白鵬対照ノ富士戦が組まれるのが、通例である。それが白鵬対豪栄道戦になった。明日の取組も白鵬対照ノ富士戦ではない。これは優勝争いを盛り上げんとした審判のはからいの表れでと受け取れる。しかし、審判部... -
大相撲
■春10日目 照ノ富士に通用しない琴奨菊快心の攻め
琴奨菊の最大の攻めは真っ向からあたって一気の寄りである。照ノ富士に対してみせた琴奨菊の攻めは快心のものであった。だが、照ノ富士は土俵際こらえる。琴奨菊が寄り立てても照ノ富士はくずれない。照ノ富士が逆襲に出ると琴奨菊はなすすべがなかった。... -
大相撲
横綱の変遷 改訂版
横綱の変遷は鶴竜が横綱に昇進する以前に書いたものである。鶴竜の横綱昇進にともない改訂したのが以下である。<鶴竜> 横綱は約300年間で71人しかでていないという言い方がよくされる。横綱がまれな存在であることを表現している。しかし正確にい... -
大相撲
★問題点を探る 横綱の引退を考察する
●横綱の成績があげられないときの出処進退横綱が抱える問題でもうひとつ考えなければならないのが、不成績の場合引退しなければならないという不文律である。不文律だけあって明確な基準はない。どの程度の成績が不成績なのかあいまいであり、よくわからな... -
大相撲
★問題点を探る 横綱昇進規準を考察する3
●横綱は5場所の成績で決定今の2場所連続優勝が昇進規準では心もとない。現に2場所連続優勝しても弱い横綱はいた。年6場所時代に2場所だけで決めることの危険性を感じる。勢いだけで昇進することもありうる。カド番から連続優勝して昇進ということもあ... -
大相撲
★問題点を探る 横綱昇進規準を考察する2
●横綱は絶対強者かナンバー1強者か横綱像としてあなたは何を求めるか。神格化された力量抜群の特別な存在としての横綱か。だとしたら玉錦以降の昭和・平成では玉錦、双葉山、羽黒山、栃錦、若乃花、大鵬、玉の海、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍、白... -
大相撲
★問題点を探る 横綱昇進規準を考察する1
●品格の横綱昇進基準の適用は事実上不可能大関が1場所優勝すると次の場所は綱取りがかかると話題になる。この根拠となっているのが、横綱昇進規準である2場所連続優勝を原則とするによるものである。だが、その一文の前に品格力量抜群である、と書かれて... -
大相撲
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするため三月場所の10日目から千秋楽は場所後に掲載いたします。暫くお待ち願います。その間「横綱」に関するテーマをお届けします。興味深くお読... -
大相撲
■春9日目 歴史から見た髷をつかんでの反則負け
勢対千代鳳戦で髷をつかんだとして物言いがつき、勢が反則負けとなった。最近髷をつかんでの反則が目立つようになった。横綱にさえあった。相撲規則の禁手には取組に次の八つが禁じられ、使うと反則負けになる。と記され、その中に相手の髪の毛を掴むこと... -
大相撲
■春8日目 場所のゆくえ
中日、日馬富士が栃ノ心に敗れ2敗に後退した。全勝照ノ富士は大関稀勢の里に、安美錦は嘉風に負けついに土がついた。白鵬は万全の相撲で豊ノ島を退けた。全勝白鵬、1敗照ノ富士・安美錦、2敗日馬富士で後半戦へ突入する。優勝は白鵬が圧倒的に有利な展... -
大相撲
■春7日目 白鵬なき土俵は混乱場所
白鵬の相撲は日を追うごとに安定度を増してきている。7日目は小結玉鷲を上手投げで退け、問題にしなかった。日馬富士が前に落ちそうになりながら踏みこたえたのとは対照的であった。照ノ富士が7戦全勝できたが、まだ大関以上と対戦していないので勝負は... -
大相撲
■春6日目 照ノ富士の未来
全勝照ノ富士のこの日の対戦相手は実力者栃煌山である。相撲内容は照ノ富士が栃煌山にもろざしになられながら、相手の両腕をかかえて踏み留まって、栃煌山が寄り切れない。再三寄り立てるが、土俵際にもっていけない。最後は照ノ富士に土俵に追い詰められ... -
大相撲
■春5日目 3大関全敗で白鵬独走か
3大関敗退でも「荒れる春場所」とはいわない。寂しい話だがこれが今の大関の現実である。琴奨菊、豪栄道が珍しく初日から4連勝できているといっても、過去琴奨菊は大関20場所中たった1回しか優勝争いをしていない。豪栄道にいたっては大関通算成績が21... -
大相撲
■春4日目 白鵬幻の優勝
前日日馬富士を圧倒した逸ノ城だが、白鵬戦では左上手を取りにいく立ち合いで横綱にまるで通じなかった。白鵬は前に出る圧倒した相撲で逸ノ城に完勝した。逸ノ城の立ち合いは怖さがない上に工夫がない。注目の取組はあっけなかった。<白鵬対逸ノ城>本日... -
大相撲
■春3日目 白鵬の連覇が止まる時
朝青龍がいたときはお騒がせ横綱として彼は悪役扱いされ、それに対して白鵬は正統な横綱扱いにしてきた節がある。それが白鵬の審判クレーム問題で急変して白鵬をたたき始めた。この問題に関して記者の質問に対して背を向ける白鵬は平常心で相撲が取れるの... -
大相撲
■春2日目 石浦・宇良の技の相撲に集まる注目
2日目から前相撲が始まった。この日の前相撲が注目されるのにはわけがあった。反り技を駆使する木瀬部屋の宇良が出場するからである。宇良のアマ時代の映像に見られる反り技の数々と身体能力は驚きをもって見られ、がぜん注目の的となった。8時半から始... -
大相撲
■春初日 成長中の力士がいない横綱・大関陣
鶴竜が初日からいきなり休場した。白鵬は妙義龍相手にうわずり、磐石の相撲からはほど遠い内容だった。現役大関最強の稀勢の里は初日から栃煌山に敗れ黒星発進と、初日早々お寒いスタートになった。現在の横綱・大関陣を冷静に見渡すとあることに気がつく... -
大相撲
大阪場所の変遷2
戦後大阪場所が復活したのは1948(昭和23)年10月であった。東京は2年前に国技館を占領軍に接収され、1年前に日本人の立入り禁止となった。この年夏場所は前年に引き続き明治神宮外苑でおこなった。年2場所のうちもう1場所が大阪だった。大阪の福島に... -
大相撲
大阪場所の変遷1
1927(昭和2)年東京、大阪の両協会が合併した。春場所(1月)後、大日本相撲協会は関西で本場所を2回開催することを決定した。実際開催地をみると広島、福岡もあり、関西というより西日本といったほうがまだ正確である。その年の3月大阪市天王寺区上... -
大相撲
三月場所注目の取組
8日から三月場所が始まる。記者あるいは社によっては白鵬の審判クレーム問題の真意を質したいが、白鵬が無視、あるいは質問をさえぎる姿勢を批判している。それはそれでいい。それなら昨年「You Tube」に投稿された協会の裏金授受問題についてな... -
大相撲
双葉山の土俵態度
白鵬が力士会で犬じゃないんだからほえるなという趣旨の発言をした。対象である琴勇輝は戸惑を隠せないようである。ほかにも発声する力士に千代鳳がいる。実はちばてつや作のたり松太郎という漫画に、土俵の上で声をだしちゃいけないの、という意味のセリ... -
大相撲
力士数の推移と就職場所
大阪場所は別名就職場所と呼ばれるほど、新弟子数は多い。今年の新弟子数は43名とのことである。場所ごとの番付に載る力士数は一番少ないのが三月場所であり、多いのが五月場所である。2014年を見てみよう。一月場所 609人三月場所 607人五月場所 647人... -
大相撲
知られざる?大相撲
本場所を観戦していると様々な場面に出くわす。1、幕下は通常塩はまかないが、まく時がある。それも取組の途中からである。それはなぜか。これは幕下以下の取組の進行が早いが、十両の土俵入りは定刻からしか行わない。そのための時間調整である。それで... -
大相撲
現代の技能力士は誰か
一月場所はまたしても、技能賞は該当なしだった。昨年2014年も5場所は該当なしだった。観客は技能相撲を見ることなく高いチケット代を払っていることになる。体重の増加とともにパワー相撲さらに引き、はたきがよく決まるようになってきた。現代は技能力... -
大相撲
大阪春の陣
大阪場所が近づくとともに準備があわただしくなってきた。春場所とはいうが、ぽかぽか陽気ではない。コートなり、ジャケットなりが必要な季節だ。プロ野球のナイターを観戦したことがある方ならご存知だろうが、4月、へたをしたら5月も屋根つき球場でな... -
大相撲
逸ノ城の巻きかえしはなるか
先場所、入門以来初の負け越しとなった逸ノ城。関脇から前頭筆頭となった三月場所、リベンジはなるか。これまで逸ノ城の攻めの鋭さ、相手に与えるこわさがない点を指摘してきた。単に左上手を取りに行く相撲は対戦相手に研究されてしまっている。逸ノ城が... -
大相撲
三月場所新番付を読み解く
三月場所の番付が発表された。以下である。なお番付に○枚目はいつものことながら書いていない。白鵬 横綱 日馬富士鶴竜 稀勢の里 大関 琴奨菊 豪栄道照ノ富士 関脇 隠岐の海玉鷲 小結 妙義龍栃煌山... -
大相撲
勢あの日あの時
明日23日は三月場所の番付発表である。三月場所は大阪でおこなわれる。大阪が地元の勢の人気が高いのは当然だが、このところ勢の人気は全国区になってきたような気がする。勢は幕下までは6場所で突破したが、幕下では一進一退を繰り返していた。幕下在位... -
大相撲
双葉山と白鵬を比較する
白鵬と大鵬・千代の富士の比較はこれまで何度となく述べてきた。そこで今回は偉大な横綱であり、力士の理想像である双葉山と比べてみることにした。双葉山は戦前の横綱であり、年2場所の時代の力士である。何をどう比較するか首をかしげる方がいるかもし... -
大相撲
提案!相撲内容を番付編成に加味
今、番付編成は勝ち越し1点につき1枚上昇が原則である。勝つことは確かに大切であるが、問題はその勝ち方であり、同時に負け方なのである。ボクシングにはラウンドごとに採点がある。そこで番付を作成するにあたって相撲内容を加味してはいかがだろうか... -
大相撲
大関交代制
大関、家賃高し大相撲。大関の不振は今に始まったことではないが、今の制度のままで本当にいいのだろうか。会社の取締役が給料に見合う働きをしなかったらどうなるかいうまでもあるまい。何より優勝争いができない。せめて3場所に1回は優勝争いができな... -
大相撲
四股名あれこれ
遠藤が本名のままの四股名でいくという。部屋の特色である「翔」の字は使われないことになる。幕内にはほかに高安(高は旧字)という本名の力士がいる。こちらも改名の雰囲気はなさそうである。さらに元幕内の里山が十両で活躍している。皆、親から受け継... -
大相撲
後の先の立ち合い
相撲の勝負は立ち合いで決まる。その立ち合いは同時に立って早く攻めろという。先手をとって有利な体勢になることは自分の力を発揮でき、勝負の決め手になる。さる2月11日のNHKの福祉大相撲において白鵬の口から出た言葉は「後の先の立ち合い」である... -
大相撲
時の流れ
手元に1冊の雑誌がある。1971(昭和46)年「相撲」の5月号増刊「あなたも相撲通になれる」である。当時は玉の海、北の富士が横綱に昇進して7場所たっていた。大鵬はこの後の五月場所で引退している。これが当時の相撲界である。<相撲5月号増刊あなた... -
大相撲
連続写真で見る一月場所注目の一番3
<5日目 白鵬-勢> <7日目 日馬富士-常幸龍> <7日目 日馬富士-常幸龍 別角度> -
大相撲
連続写真で見る一月場所注目の一番2
<3日目遠藤-安美錦> -
大相撲
看板に偽りあり
一月場所は観客数が1日平均1万440人と大盛況だった。その反面、優勝争いは白鵬と2差がついた11日目に事実上終わっていた。白鵬独走の元凶は当然鶴竜、日馬富士、稀勢の里、琴奨菊、豪栄道にある。日馬富士・鶴竜は不振が続きすぎるし、稀勢の里は今以上... -
大相撲
椅子席からの風景
東京での本場所観戦は桝席だが、日本大相撲トーナメント第39回大会では2階の椅子席で観戦した。本場所でいうと自由席にあたる背後に壁がある箇所である。この席で気付いたことがいくつかある。1.かなり土俵が急角度に見えること2.2階は横通路が3箇... -
大相撲
連続写真で見る一月場所注目の一番1
<初日 遠藤-逸ノ城><2日目 宝富士ー鶴竜><2日目 宝富士ー鶴竜 別角度から> -
大相撲
審判への物言い
プロ野球における判定はストライク・ボール、各ベースにおけるセーフ・アウト、打球のフェア・ファール、ダイレクト捕球・ワンバウンド捕球、守備妨害・打撃妨害など実に様々なところで発揮される。そして選手が判定に異議を唱えたり、監督が抗議する場面... -
大相撲
連続写真で見る白鵬-稀勢の里戦
一月場所後白鵬の審判クレームの源となった稀勢の里戦を連続写真で振り返ってみる。 -
大相撲
引退豊真将 回生の1勝痛恨の1敗
一月場所中豊真将が引退した。2014(平成26)年の七月場所以降休場が続いたが、ケガには勝てず33歳で土俵を去った。最後の場所は幕下にまで陥落していた。最高位小結、幕内在位46場所、敢闘賞5回、技能賞1回受賞。<引退後の元豊真将> 埼玉栄高校... -
大相撲
発言者不明の審判部
白鵬の審判部クレームで浮き彫りになったことがある。審判部に関してである。それが何かということは後述するとして審判とは何かをまず考察する。大相撲における審判は勝負の最終判定をする立場である。行司は土俵を司る役割ではあるが、主審とはいいがた... -
大相撲
腹を割ったトップ会談を実現せよ
場所直後に突如浮上した白鵬の審判部クレーム問題は、予想外のカタチで決着した。師匠である宮城野親方が白鵬も反省しているとして北の湖理事長、伊勢ヶ濱審判部長に謝罪した。両氏から師匠を通じて白鵬に厳重に注意し、指導するよう伝えた。言動の責任は... -
大相撲
あえて勝敗を問わなかった双葉山
白鵬の騒動はすっきり止む気配はない。むしろ様々な問題を浮き彫りにした。あらためてこの問題はあらゆる角度から取り上げる予定だが、ここでは双葉山の土俵に取り組む姿勢がいかに白鵬と異なるか記したい。双葉山という力士はおよそ勝つために、奇襲や対... -
大相撲
一月場所総評
★大相撲人気に関して一月場所は満員札止めが9回を含め15日間満員御礼という快挙を成し遂げた。本当によく入った。平日が土日と錯覚するほどだった。チケット発売当日初日のチケットが完売になったことで人気の高さを感じていた。昨年九月場所は14回満員御... -
大相撲
白鵬発言を読み解く
千秋楽翌日の白鵬発言が問題を投げている。発言の趣旨は13日目の対稀勢の里戦に対する不当な取り直しとなったことである。相撲は白鵬が出足鋭く出て行ったが、上体が伸び、西土俵下でもつれるように両者が落ちたことである。肘は稀勢の里が一瞬早くついた... -
大相撲
白鵬優勝グラフ
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大相撲
■初千秋楽 来場所の番付をめぐる攻防
白鵬の優勝が決まって2日目の千秋楽、話題の中に白鵬の全勝優勝はもはやなかった。どう考えても白鵬に対して相性がよくない鶴竜が勝つには双差ししかない。それを白鵬が許す要素が見当たらない。むしろ来場所の番付を見据えた話題に終始した。千秋楽は1... -
大相撲
■初14日目 三役めぐる必死の戦い
白鵬前人未到の33回目の優勝決定後の残り2日間のこの日、珍しく水入り相撲があった。水入りなんて死語になりつつあると思っていたが、逸ノ城-照ノ富士戦で起こった。この両者明日のホープであるだけではない。来場所の番付を考えると三役に影響を与える... -
大相撲
■初13日目 白鵬-稀勢の里戦を斬る
横綱同士の対戦は2敗日馬富士が鶴竜に敗れ、優勝は白鵬が2敗の稀勢の里との直接対決で勝てば決定することになった。2差あるから稀勢の里が緊張する要素はない。換言すればここ一番の弱さが出ることはないわけである。そういうときの稀勢の里は危険な対... -
大相撲
■初12日目 白鵬は偉大な双葉山に迫れるか
冷たい雨が降りしきる中、この日も平日とは思えぬ満員札止めと盛況。全勝白鵬は琴奨菊のこれしかないというあたりを受け止めた上で出足鋭く一気に寄り立てた。完勝である。中盤相撲に乱れのあった白鵬であるが、ここへきて手の内を知りつくしている大関陣... -
大相撲
■初11日目 優勝争いできぬ両横綱
満員札止めとなった11日目、全勝白鵬を追いかけるべき横綱日馬富士と鶴竜が相次いで敗れる展開に唖然とせずにはいられない。全勝白鵬、2敗日馬富士・稀勢の里、3敗鶴竜ほかとなった。これでは仮に白鵬が1敗してもトップであることに変わらないことにな... -
大相撲
■初10日目 逸ノ城、怪物の終焉
先場所苦労に苦労を重ねてやっと逸ノ城に勝利した鶴竜。この日はそのときの再現には至らずあっさり鶴竜が勝利した。逸ノ城は工夫も抵抗もなく土俵を割った。鶴竜の鋭さというより、逸ノ城のもろさが目立った一番であった。今場所の逸ノ城は鶴竜戦に限らず... -
大相撲
■初9日目 豪栄道の今後
カド番豪栄道はこの日横綱日馬富士にいいところなく、一方的に負けた。ここまで4勝5敗と苦しい相撲が続く。勝敗だけでなく、相撲内容が精一杯やっても通じなくなってきている。豪栄道は果たして勝ち越せるのか微妙から怪しくなってきた。大関陥落となれ... -
大相撲
■初8日目 場所のゆくえ
久々の天覧相撲となった8日目波乱はなかった。後半はどう展開していくか予想してみる。優勝争いは全勝が白鵬、1敗が日馬富士、稀勢の里、2敗は鶴竜、琴奨菊ほか平幕3人である。後半は星のつぶしあいとなるだけに見ものである。トップを走る白鵬だが、... -
大相撲
■初7日目 お寒い土俵展開
人によっては今場所は日馬富士が優勝するのではと言われていたが、この日は比較的取りやすい常幸龍に思いがけない不覚を取った。明らかに日馬富士が詰めを誤ったための敗北だった。日馬富士はこれまで白鵬を追いかけ、逆転して優勝したことはない。後半持... -
大相撲
■初6日目 静かなる横綱の敗戦
前日苦労に苦労を重ねて照ノ富士に勝利した鶴竜がこの日はあっさり、栃煌山に屈した。まるで昨日の一番の疲れを引きずっているかのように。通常横綱の敗戦は館内はどよめき、座布団がとんだりするものである。しかし、鶴竜の敗戦に凍りついたように静かだ... -
大相撲
■初5日目 白鵬の相撲に乱れ
この日東京は雨にも関らず、国技館は5度目の満員御礼の垂れ幕が下がった。白鵬が初日から栃煌山、栃ノ心、宝富士、照ノ富士と危なげない相撲を取り続けている。しかし、ことごとく退け、圧勝しているかというとそうとも言い切れない。栃煌山戦では危なげ... -
大相撲
■初4日目 照ノ富士の可能性
照ノ富士はいっそう強くなって土俵に上がっている。横綱白鵬相手に右四つ素早く上手を取った。白鵬は上手を取れず、素早くまきかえ双差し。照ノ富士は白鵬の腕をきめにいく。この形で照ノ富士は今場所豪栄道を倒している。白鵬は反応の早さが強さの一つだ... -
大相撲
■初3日目 相撲のマナーとセオリー
3日目、前半の平日にも関らず満員御礼が出た。ということはこの後の土日は言うに及ばず、平日も満員御礼が出る可能性は高いということである。人気があるのはけっこうだが、弊害も多い。といっても特別なことではなく、マナーである。まず、土俵で力士が... -
大相撲
■初2日目 敗者に見えるもろさ
前日逸ノ城戦に勝って久々に存在感をみせた遠藤。この日は同じ関脇で巨体で実力者の碧山戦である。遠藤突き押しで下から入って右ざし一気に出て勝負あったかと思われたが、東土俵に碧山を追い詰めながら、上体が伸び、まさかのくずれをみせた。上手の手か... -
大相撲
■初 初日 注目の一番に熱戦なし
今年初の大相撲が始まった。国技館は外、通路を問わず人・ひと・ヒトであふれている。初日チケットはかなり早く売り切れていた。満員札止めで昨年の九月場所を上回る人気は確実である。一月場所の初日のみ新聞社の年間最優秀力士、年間最優秀新入幕力士の... -
大相撲
2015年はどうなる 下がる大関の価値
2015年はどうなるのテーマの最後が大関である。明日のホープより後回しなのである。そこに大関の価値が下がっている現状が垣間見ることができる。2014年の大関陣の成績大関 成績 10勝以上 優勝争い稀勢の里 58勝12敗 2 1 ... -
大相撲
2015年はどうなる 明日のホープ
逸ノ城を除く若手ホープで飛び出すのは誰か。まず年齢別に列挙してみる。平成も今年で27年になる。必然的に明日のホープは平成生まれになる。千代鳳 22歳大砂嵐 22歳照ノ富士23歳遠藤 24歳高安 24歳年齢は1月9日現在次に2014年横綱・大関と当たる... -
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2014年相撲クイズ 解答・解説(後半)
クイズの解答・解説の後半をご覧ください。5.次の力士の共通点をあげなさいB旭豊貴闘力金親安芸乃島北桜▼解答出身の部屋あるいは出身の部屋から独立した部屋とは異なる部屋を引き継ぐことになった方の現役名旭豊 大島(元旭国)部屋出身の旭豊は本家の... -
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2014年相撲クイズ 解答・解説(前半)
1週間前に出題した相撲クイズはいかがでしたでしょうか。クイズの解答と解説を以下に示します。1.2014年幕内で起きた髷をつかんでの反則となった取組をあげなさい。▼解答高安-里山●(一月場所千秋楽)鶴竜-豪栄道●(五月場所12日目)稀勢の里-日馬富... -
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2015年はどうなる 鶴竜・日馬富士の優勝はあるか
15休12勝3敗11勝4敗10勝5敗3勝2敗10休11勝4敗以上が日馬富士の去年(2014年)1年間の成績である。優勝はおろか優勝争いもなかった。なんとか面目を保ったのは三月場所だけである。横綱に昇進して以来13場所、 125勝45敗25休 勝率7割4分 1場所... -
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2015年はどうなる 逸ノ城の大関昇進
一夜明けたら有名になっていたならぬ1場所終わったら有名になっていた。これが昨年九月場所後の逸ノ城の立場である。なにしろ新入幕で2横綱2大関と対戦して3勝1敗、最終成績は13勝2敗と内容・数字とも実質上最高の成績をあげた。さらに横綱・大関と... -
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2015年はどうなる 白鵬の優勝回数
2014年、白鵬は5回優勝してあっさり大鵬の史上最高の優勝回数32に並んだ。現在4連覇中でもあり、他を寄せ付けない強さの中での優勝である。大鵬が31回、32回の優勝をしたときはいずれも単発でともに年1回の優勝だった。大鵬はこのとき晩年だった。大鵬... -
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2015年の予定
明けましておめでとうございます。今年はさらに土俵の目撃者を充実させるべく以下を実現させたいと考えています。本場所観戦の増加一月場所からかなり観戦することになる予定。三月場所は久々に2度大阪に行くことになりそうです。部屋の稽古見学などこの... -
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土俵の目撃者の源流
今年(2014年)1年、大相撲!土俵の目撃者をご愛読いただきまことにありがとうございました。約250の大相撲のテーマに取り組んできました。源流は3つあります。1.ゴング。スポーツ専門誌の出版社ベースボール・マガジン社が1967(昭和42)年に傾いたと... -
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2014年相撲クイズ あなたは何問解けますか
クイズで相撲知識を試すことは刺激であり、楽しみなでもある。クイズの出題にあたり、私の場合以下をモットーにしている。A 問題は資料を見ないで頭で作成する答がほかのケースや勘違いがないよう裏づけとして資料確認をするB マニアックな問題は避け... -
大相撲
大相撲観客数を検証
今年(2014年)の大相撲人気は九月場所14回満員御礼に象徴されるようにどの場所も人気が高かった。去年の九月場所以来好調が続いている。きっかけは遠藤人気だった。十両1場所で突破した遠藤に新しい英雄を求めた。四股は足が高く上がり、相撲はあきらめ... -
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2014年の主な新記録・史上初(幕内)を写真で再現
三月場所後 鶴竜の横綱昇進でモンゴル3横綱勢ぞろい 五月場所 佐田の海、新入幕で親子そろって敢闘賞受賞 七月場所 豪栄道14場所連続関脇(これまでは魁皇の13場所連続) 七月場所 豪風年6場所制における35歳1ヵ月での最年長金星獲得... -
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白鵬連勝ならざる日
2010年十一月場所、白鵬は62連勝を引き下げて福岡に乗り込んできた。白鵬が双葉山のもつ史上最高の69連勝に挑む注目の場所となった。初日、白鵬の対戦相手は慣例通り小結栃ノ心。栃ノ心は左に変わり気味に上手を取り、白鵬に上手を与えない体勢をつくるも... -
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一月場所の番付発表
クリスマスイブの日にあたる24日に新番付が発表された。白鵬 横綱 鶴竜日馬富士横綱稀勢の里大関 琴奨菊 大関 豪栄道碧山 関脇 逸ノ城高安 小結 栃煌山宝富士 前頭 栃ノ心照ノ富士2枚目勢遠藤 3枚目安美錦豊ノ島 4枚目常幸龍魁聖 ...