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一貫性がなかった取組編成

十一月場所は鶴竜の優勝で幕を閉じた。その
裏でオヤッと思うことがあった。その正体は
以下の星取り表から読み取れる。
福岡星取りA
千秋楽にこう書いた。
千秋楽、稀勢の里対琴奨菊の大関戦が組まれ
なかったのは異例である。いいこととはけし
て思わない。三役以上はリーグ戦のつもりで
取組編成をしなければ、優遇されている意味
が失われる。今後は奇をてらう取組は見たく
ない。
付け加えるなら琴奨菊がいかに負けても、
大関の好待遇を受けている以上甘えは許され
ない。どだい千秋楽の琴奨菊対松鳳山、稀勢
の里対宝富士戦ほど白ける取組はない。翻っ
てみると稀勢の里対隠岐の海の大関対関脇戦
までなかった。
161127千秋楽幕内表彰A 434
<千秋楽 稀勢の里戦ではなく松鳳山戦となった琴奨菊>
 
何か取組に一貫性が見られない。負けが多く
なったから横綱・大関戦を回避するというの
なら、初日から横綱・大関戦が続いた栃煌山・
碧山・魁聖はどうなるのか。また負けが多く
なる場合、対戦を残す横綱・大関をどのよう
に決めるのか。稀勢の里対嘉風戦はない。
しかし、負けが多くなったというのなら魁聖
のほうが上である。なりゆきとしか思えない
お粗末さである。
昭和47年三月場所、優勝した関脇長谷川対
大関清国戦がないという驚くべき事態があっ
た。関脇同士の輪島対三重ノ海戦もないと
いうことを重ねる大失態であった。取組は
きちんとした原則をもって組むべきである。
161127千秋楽幕内表彰A 529
<千秋楽 琴奨菊戦ではなく宝富士線となった
稀勢の里>
 
取組原則
1.小結・関脇は平幕より優遇されている
のだから小結以上はリーグ戦とする。
2.平幕上位は対戦成績で差がある横綱・
大関を最後に残して取組編成をする。
3.負けが多くなって横綱・大関戦が期待
できない場合は、上記の最後の対戦相手を
回避できる。
ややこしいと思うなかれ。今は急速に進化
する人工知能(AI)がある。AIは囲碁・
将棋のプロを打ち負かしたことで話題になっ
た。あらゆるデータを読み込み、学習する
デープランニングから答を短時間で導き出す。
AIなら人間以上の速さ、内容で取組を作成
してくれる。試しに活用してみてはいかがだ
ろうか。

旧友S氏と久々に会う。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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