大相撲

一貫性がなかった取組編成

2016年12月4日

十一月場所は鶴竜の優勝で幕を閉じた。その
裏でオヤッと思うことがあった。その正体は
以下の星取り表から読み取れる。
福岡星取りA
千秋楽にこう書いた。
千秋楽、稀勢の里対琴奨菊の大関戦が組まれ
なかったのは異例である。いいこととはけし
て思わない。三役以上はリーグ戦のつもりで
取組編成をしなければ、優遇されている意味
が失われる。今後は奇をてらう取組は見たく
ない。

付け加えるなら琴奨菊がいかに負けても、
大関の好待遇を受けている以上甘えは許され
ない。どだい千秋楽の琴奨菊対松鳳山、稀勢
の里対宝富士戦ほど白ける取組はない。翻っ
てみると稀勢の里対隠岐の海の大関対関脇戦
までなかった。
161127千秋楽幕内表彰A 434
<千秋楽 稀勢の里戦ではなく松鳳山戦となった琴奨菊>
 
何か取組に一貫性が見られない。負けが多く
なったから横綱・大関戦を回避するというの
なら、初日から横綱・大関戦が続いた栃煌山・
碧山・魁聖はどうなるのか。また負けが多く
なる場合、対戦を残す横綱・大関をどのよう
に決めるのか。稀勢の里対嘉風戦はない。
しかし、負けが多くなったというのなら魁聖
のほうが上である。なりゆきとしか思えない
お粗末さである。

昭和47年三月場所、優勝した関脇長谷川対
大関清国戦がないという驚くべき事態があっ
た。関脇同士の輪島対三重ノ海戦もないと
いうことを重ねる大失態であった。取組は
きちんとした原則をもって組むべきである。
161127千秋楽幕内表彰A 529
<千秋楽 琴奨菊戦ではなく宝富士線となった
稀勢の里>
 
取組原則
1.小結・関脇は平幕より優遇されている
のだから小結以上はリーグ戦とする。
2.平幕上位は対戦成績で差がある横綱・
大関を最後に残して取組編成をする。
3.負けが多くなって横綱・大関戦が期待
できない場合は、上記の最後の対戦相手を
回避できる。

ややこしいと思うなかれ。今は急速に進化
する人工知能(AI)がある。AIは囲碁・
将棋のプロを打ち負かしたことで話題になっ
た。あらゆるデータを読み込み、学習する
デープランニングから答を短時間で導き出す。
AIなら人間以上の速さ、内容で取組を作成
してくれる。試しに活用してみてはいかがだ
ろうか。

旧友S氏と久々に会う。

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よしなに
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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