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大相撲
力強さが出てきた栃ノ心
幕下・十両で4場所連続優勝して幕内に復帰した栃ノ心。幕内でも11勝4敗で敢闘賞を受賞した。4度目の敢闘賞である。過去の敢闘賞で幕内上位で敢闘賞を受賞したのは2度目のときで2010年五月場所のことである。このとき、栃ノ心は二日目から日馬富士、琴... -
大相撲
チケット発売見て歩き
白鵬の優勝が続く中、遠藤が低迷している中、逸ノ城が10勝をあげられなかった新三役、そんな中でも大相撲人気はいっこう衰えない。むしろ出足は九月場所より上回っている気さえした。今日(12月6日)大相撲一月場所のチケットの発売が始まった。今回から... -
大相撲
朝青龍の事件は部屋教育の限界を暗示
11月30日元朝青龍に関する番組が流れた。といっても名勝負列伝ではなく、現在の元朝青龍を伝える内容である。今白鵬が大鵬の最高優勝32回に並んだ。だが、あるいは朝青龍が事実上の強制引退がなければ、先に並んだ可能性があったかもしれない。ちなみに朝... -
大相撲
白鵬場所に大相撲の苦悩がある
2014年、終わってみれば白鵬の5回優勝の独占状態であった。いまさらながら白鵬と他の力士の地力の開き、抜群の安定性を感じずにはいられない。年間成績は白鵬が81勝9敗に対して2位の鶴竜が71勝19敗だから差がありすぎる。今年白鵬と優勝を争ったのは一... -
大相撲
予想番付と私製番付
新番付というと日本相撲協会審判部が作成するもので、これを予想することを楽しみにしているファンはけっこういそうである。番付の原則は勝敗差で勝ち越し○1につく1枚上がる。負け越し●1につき1枚下がる。勝ち越し力士は上げ、負け越し力士は下がるこ... -
大相撲
白鵬優勝物語 初優勝編
大鵬が出現するまでは最高優勝回数は双葉山の12回であった。しかも、双葉山が活躍したのは年2場所時代のことである。6場所時代の申し子大鵬が破竹の勢いで優勝回数を積み重ねて12回は軽く越え(当然と言えば当然だが)、どこまでいくかと思わせた。大鵬は... -
大相撲
2014年年間成績を読み解く
今年の大相撲6場所は十一月場所で幕を閉じた。2014年の幕内総点検する。この1年間幕内に在位した力士は56人である。そのうち幕内に6場所在位したのは白鵬をはじめ28人。そのなかでフル出場したのは20人である。6場所勝ち越したのは白鵬と鶴竜のわずか... -
大相撲
過去にあった大関画期的発言
十一月場所は琴奨菊6勝、豪栄道5勝と大関は散々だった。11勝をあげた稀勢の里にしても今年1年間は58勝32敗と1場所あたり9.7勝にすぎない。これまで大関のことは様々書いてきたが、つける薬はないと呆然せざるを得なかった。ところが、2012年五月場所後... -
大相撲
十一月場所総評
●優勝争いについて今年最後の場所、千秋楽結びの一番で優勝をかけた一番がようやく実現した。白鵬1敗、鶴竜2敗で白鵬が1差でリードしていては実質白鵬の優勝が決定的ではあった。内容も白鵬の一方的な相撲であった。鶴竜はせめて相星にしておきたかった... -
大相撲
■福岡千秋楽 外国籍年寄襲名問題を考察する
十一月場所は終わってみれば白鵬の32回目の優勝で終わった。前人未到の大鵬の優勝回数と並んだ。しかし、白鵬の可能性はまだまだ広がっており、32回の優勝回数は通過点に過ぎない。それよりも白鵬にとって破ってほしい壁がある。それは日本国籍を有してい... -
大相撲
■福岡14日目 看板倒れの大関
白鵬、鶴竜と勝つべき力士が勝ち、千秋楽を迎えることになった。琴奨菊は豪栄道に続き負け越した。変に空気を読んだ相撲より、堂々と負け越したほうがいい。ただし、民間企業で専務や常務がその役割にふさわしい働きをしなければ役員をはずされる。<鶴竜... -
大相撲
■福岡13日目 白鵬の千秋楽決戦
優勝の行方はにわかに白鵬に傾いてきた。鶴竜が日馬富士に負けて2敗目。鶴竜の相撲に陰りが出てきた。うまさを封じられた鶴竜は体勢を立て直せないでいる。逸ノ城戦で見せた勝利への執念が薄れていった。白鵬は不調の琴奨菊をあわてず、騒がず料理した。... -
大相撲
■福岡12日目 終盤のマイナス要因
前日鶴竜に勝った稀勢の里はこの日は白鵬の前にあっけなく敗れた。稀勢の里の相撲はいまいち安定していない。これまでいく度となく稀勢の里について書いてきた。それは期待をこめてだが、ここにきて稀勢の里には期待しないことが一番いいという結論にたど... -
大相撲
■福岡11日目 受難の3横綱
この日の3横綱はさんざんな相撲内容だった。日馬富士対碧山戦。碧山が横を向いたところをここぞとばかりに日馬富士が出たが、距離がありすぎ落ちた。碧山が何かしたというより功をあせった日馬富士の体勢がくずれた印象である。<碧山対日馬富士>白鵬対... -
大相撲
■福岡10日目 気抜け負け?の稀勢の里
福岡の日中は暖かくて過ごしやすい。しかし、10日目の注目取組、日馬富士対稀勢の里戦はお寒い限りであった。稀勢の里はまるで気が抜けたような負け方だった。立ち合いが合わなかったようには見えなかった。本人は負けて首をかしげていたが、首をかしげた... -
大相撲
昭和・平成の横綱ベスト10 6
6位北の湖★にくらしいほどの強さ、攻撃相撲、史上最年少横綱史上最年少横綱、5連覇、年間82勝8敗と強さは抜群の北の湖が6位である。北の湖は強い割には人気面では敵役にまわった横綱である。特に当時の人気者貴ノ花の壁に見られていた。また輪島とは激... -
大相撲
昭和・平成の横綱ベスト10 5
4位貴乃花★相撲道を貫いた相撲ブームの貢献者4位は貴乃花である。入門から貴ノ花の息子として注目され、兄とともに若貴ブームで相撲人気に火をつけた。曙、武蔵丸と周りに強い重量級横綱がいる中で奮闘した。1992(平成4)年一月場所、19歳で史上最年少... -
大相撲
昭和・平成の横綱ベスト10 4
さて2位以下であるが、相撲に対する真剣度 実績を総合判断した結果は以下である。2位白鵬★6場所時代の記録更新王・63連勝、予想優勝回数40回?、7連覇、横綱休場0白鵬は現役だが、すでに大鵬越えを果たしている。その源は横綱休場0にある。これはき... -
大相撲
昭和・平成の横綱ベスト10 3
★基準の第2は相撲に対する真剣度さて、白鵬を加えたランキングだが、10人の実績だけで比べるならことは簡単だが、それだと数字で自動的に決まってしまう。また、実績では栃錦、若乃花のように両者が拮抗した横綱はどうしても不利になってしまう。基準の第... -
大相撲
昭和・平成の横綱ベスト10 2
★時代を築いた横綱に準じる横綱これに対し時代を築いたに準じるのが羽黒山、東富士、玉の海、輪島、曙の5力士である。このなかから一人選ぶとしたらやはり羽黒山である。★相撲どころでなかった羽黒山の不運羽黒山は双葉山の弟弟子で双葉山が現役のときは... -
大相撲
昭和・平成の横綱ベスト10 1
★先人では小坂、杉山両氏がベスト10を選出昭和の横綱ベスト10というテーマを最初に読んだのは1971(昭和46)年のことである。執筆者は二人いる。一人は相撲を見る基準を双葉山においた小坂秀二氏が大鵬引退直前に専門誌に発表したものである。1位双葉山 ... -
大相撲
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするため十一月場所の10日目から千秋楽は場所後に掲載いたします。暫くお待ち願います。その間「昭和・平成の横綱ベスト10」をお届けします。興味... -
大相撲
■福岡9日目 決戦!スキなし鶴竜対32回優勝目指す白鵬
鶴竜はうまさで取る相撲である。だが、ときとしてうまさは圧倒的パワーの前に蹴散らされることがある。今日の碧山はつぼにはまると要注意な相手である。しかし、立ち上がった瞬間、鶴竜は碧山のパワーを封じて自分十分に組みとめてしまった。こうなっては... -
大相撲
■福岡8日目 大関の負けぬ日はなし大相撲
琴奨菊と豪栄道が今日も負けた。これで琴奨菊は3勝5敗、豪栄道は4勝4敗である。琴奨菊は同じ大関の稀勢の里相手だからやむを得ないと思われがちだが、これまで琴奨菊は稀勢の里に対して対戦成績では分がよかった。豪栄道は関脇以下とは紙一重の実力差... -
大相撲
■福岡7日目 追う展開の白鵬に進言
白鵬の思いがけない負けで、めったに見られない白鵬が追いかける優勝展開になった。人によっては今場所は鶴竜の優勝と決め付けている方がいるようだが、優勝は先行逃げ切りばかり見てきた方にとっては無理からぬことである。むしろ白鵬はこういうケースの... -
大相撲
■福岡6日目 鶴竜戦で見せた逸ノ城恐るべし
鶴竜対逸ノ城戦は2分を超える熱戦となった。最初は右四つで上手を取っていた逸ノ城も鶴竜のうまさに上手は離れ、差し手は死んでいた。鶴竜は食い下がった。しかし、それでも簡単には攻めきれない。そこに逸ノ城恐るべし、今場所一番の強さを見た。だが、... -
大相撲
■福岡5日目 横綱・大関の休場のあり方
琴奨菊は智略力士安美錦に対して押して出た。しかし、ダイブして安美錦を押し出すも手が早くついて3連敗と窮地に追い込まれた。連敗の横綱日馬富士は勢に対して変化気味に上手を取って一瞬の投げで決めた。この日日馬富士が負けていれば途中休場の雰囲気... -
大相撲
■福岡4日目 暗転の十一月場所
この日横綱日馬富士は栃煌山の圧力に耐え切れずバランスをくずして連敗。大関琴奨菊は勢に先手を取られ、守りにまわって土俵を割った。4日目を終わって日馬富士、琴奨菊、豪栄道はすでに2敗。優勝争いから完全に脱落したとはいえないが、このあと全勝す... -
大相撲
■福岡3日目 波乱の前触れか
相撲ファンは覚えているだろうか、昨年の十一月場所で多くの休場者を出したことを。琴奨菊、琴欧洲、琴勇輝、舛ノ山、栃ノ心と5人出た。引退した阿覧を加えれば6人である。思い起こせば先場所も日馬富士、妙義龍、千代大龍、豊ノ島、豊真将、東龍、舛ノ... -
大相撲
■福岡2日目 はかりかねる大相撲人気
白鵬は智略力士安美錦に惑わされず、一気に走って勝負を決めた。鶴竜は引き技が目立ち、大関が当てにならない中不安視された日馬富士は豊響を寄せ付けず、一気に勝負に出て好調なスタートを切った。<白鵬対安美錦>優勝回数は積み重ねである。減ることは... -
大相撲
■福岡初日 しぼむ?逸ノ城
17年ぶりの初日満員御礼で始まった十一月場所。人気の源は新関脇逸ノ城である。横綱・大関戦に3勝1敗で13勝をあげた史上最高の新入幕力士逸ノ城。九月場所が終わってから十一月場所が始まるまでスポーツ紙、テレビニュースと話題を独占した。逸ノ城の特... -
大相撲
知られざる九州本場所
今年納めの十一月場所がまもなく始まる。十一月場所は通称九州場所と呼ばれる。通常、ほかの場所を地名でいうとき東京3場所とか大阪場所、名古屋場所という。十一月場所だけ福岡場所と呼ばず、なぜ広域な「九州」なのだろうか。九州場所といっても鹿児島... -
大相撲
戦後最大の功績者大鵬
白鵬が大鵬の32回最高優勝回数に迫ってきた。早ければ十一月場所で実現する。大鵬の優勝32回は今後破れないと思っていただけに時の流れを感じる。白鵬に迫られた大鵬はどんな横綱だったのか。<白鵬> 大鵬といえば、新入幕のとき初日から勝ちまくっ... -
大相撲
十一月場所の人気
かつて十一月場所はある祈りにもにた願いとともに開催された。それは地元九州出身の人気力士が11月まで引退ぜずにもってくれという願いである。十一月場所前に引退したら観客数に影響がでてしまう。そんな状態はなんとしても回避したいと関係者は願ったも... -
大相撲
出直しの遠藤
先場所は3勝12敗と惨敗だった遠藤。上位戦第3ラウンドは今まで以上に厳しい結果に終わった。上位戦第1ラウンドならいい勉強になったで済むが、こうまで上位に通じないとなると遠藤の将来に暗雲が漂っているのではという不安がよぎる。果たして遠藤は限... -
大相撲
優勝が遠い鶴竜
鶴竜が横綱になって十一月場所で4場所目を迎える。ここまで横綱としての優勝はおろか優勝争いもなく、存在感を示せないでいる。思えば、大関で2ケタ勝利より8勝、9勝が多かった鶴竜が横綱になることは予想できなかった。1チャンスで横綱になったとい... -
大相撲
逸ノ城・大砂嵐・照ノ富士の大関先陣争い
現在、大関は琴奨菊・稀勢の里・豪栄道と3人いる。しかし、大関というにはいささか物足りない点がある。共通しているのは優勝争いが少なすぎるもしくは1ケタ勝利が多いこと。横綱が狙えるはつらつさや勢いがまるで見えない点である。要するに現在の大関... -
大相撲
逸ノ城をめぐる好勝負7番を予想
十一月場所は1週間後に迫ってきた。注目が集まる新関脇逸ノ城はどんな相撲を取るか。上位陣はどう対応するか。両者激突の一瞬はどんな展開になるか予想してみた。白鵬-逸ノ城先場所は右四つ、白鵬が逸ノ城に左上手を最後まで与えず左上手投げで完勝した... -
大相撲
白鵬・大鵬・千代の富士、優勝以外から見た3強
白鵬・大鵬・千代の富士の比較はこれまで優勝に関ることを取り上げてきた。しかし、強さをはかる基準は優勝だけではない。そのほかの要素をとりあげ、あらためて3強を比較してみよう。<大鵬> 幕内勝率幕内勝率というと幕内に在籍していて引退まで... -
大相撲
スーパー新入幕力士の2場所目
逸ノ城の注目度は半端でない。番付発表でスポーツ紙の1面あるいは裏1面を飾るのだから並の関脇ではない。しかし、強豪力士は今度はそうはいくかいとばかりに対抗策を練ってくる。特に先場所負けた横綱鶴竜、大関稀勢の里、豪栄道はリベンジに燃えている... -
大相撲
あまりにもさびしい白鵬の表彰なき優勝
白鵬31回の優勝は大鵬も千代の富士も味わったことのない苦渋に満ちた優勝があったことをご存知だろうか。ことの始まりは2010年五月場所中に発覚した野球賭博である。それが暴力団の資金源になったこと、暴力団が向こう正面溜まり席で観戦してテレビを通じ... -
大相撲
今年納めの場所の新番付
今年最後の場所の新番付が発表された。話題は新関脇の逸ノ城である。入幕から2場所目の関脇はこれまで昭和以降では2場所目で小結になった北の富士、大錦を越えた。初土俵から6場所目の関脇は最速である。昭和以前では江戸寛政2年11月、雷電為右衛門の... -
大相撲
日本人力士に優勝突破力はない
日本出身の日本人の幕内優勝が途絶えて久しい。2006年一月場所の栃東を最後に8年3場所(この間八百長問題で1場所中止になっている)を外国出身の力士の優勝が続いている。その内訳は白鵬31回、朝青龍10回、日馬富士6回、琴欧洲・把瑠都・旭天鵬・鶴竜... -
大相撲
安美錦は智略力士だ
どうしたら勝てるか、どうすれば勝てるか。昔、連勝を続ける双葉山に出羽一門が笠置山を参謀として智略をつくして作戦を練った。という伝説が残っている。ときには上位をくい、ときには技能相撲を発揮する安美錦。あまりクローズアップされていないが、彼... -
大相撲
朝青龍のいない土俵
逸ノ城の登場で力士はますます大型化してきた。土俵で目立つのは攻めていったほうが逆転負けをするケース、はたきや引きがよく決まるケースである。力士の大型化といえば聞こえはいいが、要は太りすぎである。それほど昔に遡らなくても北の富士・玉の海の... -
大相撲
栃煌山が影山と呼ばれていた時代
2006年七月場所初日、東西幕下の筆頭の影山と下田が激突した。幕内で活躍する栃煌山にかつてあった十両をうかがう日々。当時の彼の勇士を振り返ってみよう。2006年大関白鵬が初優勝を達成した五月場所、幕下では1枠しかない空きをめぐって十両昇進争いが... -
大相撲
取組編成に求められる工夫
九月場所は新入幕逸ノ城の活躍で優勝を争う者同士として横綱白鵬対逸ノ城戦が14日目に急遽組まれた。そのため、実現しなかった取組があった。横綱白鵬対大関琴奨菊戦である。こうなる原因の1つは終盤に横綱・大関戦が集中的に組まれていることによるもの... -
大相撲
スーパー新入幕力士5
1973(昭和48)年九月場所入幕前頭11 大錦 横綱琴桜に勝利 大錦については2014年10月1日を参照していただきたい。補足すると13年半関取生活をおくったが、そのうち約5年半は十両在位であった。ただ、金星は8個獲得している。2014(平成26)年九月場... -
大相撲
スーパー新入幕力士4
1964(昭和39)年一月場所入幕前頭10 北の富士 13勝2敗 北の富士は新入幕前の十両で15戦全勝を達成している。15日制になって十両で15全勝優勝したのは、栃光、豊山(前名内田)に続いて当時3人目であった。その勢いは幕に入っても変わらなかった。連戦... -
大相撲
大相撲人気時代はいつまで続く
九月場所、満員御礼が14回も出るほど大相撲人気は沸騰した。数字で見ると観客は15日間で15万1122人入った。1日平均1万75人である。驚異的な数字である。祝日が2日あった。さらに相撲ファンに話を聞くと、7日目土曜、8日目日曜、10日目祝日だが、間の9... -
大相撲
スーパー新入幕力士3
1945(昭和20)年秋場所(11月)入幕前頭10 千代ノ山 10勝 優勝同点千代ノ山から千代の山に変わるのは1954(昭和29)年以降大相撲は戦後の混乱期。敗戦からわずか3カ月しかたっていないなか開かれたのである。よく開けたなというのが当時の印象だった。... -
大相撲
日はまた昇る 復活栃ノ心
九月場所、十両の栃ノ心が全勝優勝して幕内復帰を決定的にした。15日制になって十両で全勝優勝したのは、栃光・豊山(内田)・北の富士・把瑠都についで5人目となる。もっとも栃ノ心は元小結という点が4人と異なるものの幕下まで陥落した後の十両全勝優... -
大相撲
2015年土俵の目撃者カレンダー
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大相撲
スーパー新入幕力士2
1917(大正6)年夏場所(5月)入幕前頭13 大潮又吉 8勝1預 優勝同点大潮は常ノ花とともに新入幕。このときは同じ西方で戦うことはなかった。25歳。9日制で初日から8連勝して優勝かと思わせたが、千秋楽負け越している前頭6枚目の紅葉川と預かりに... -
大相撲
あと3年は続く白鵬時代
九月場所31回目の優勝を達成した白鵬。いよいよ大鵬の32回最高優勝回数に迫った。白鵬は横綱に昇進してから休場がない稀な存在である。休場したのは大関4場所目の全休1度だけである。白鵬はあと何年横綱としてやっていけるのか。大鵬は21歳で横綱になり... -
大相撲
四股名あれこれ2
2014年6月15日の「四股名あれこれ」で二所系以外で頭に若のつく幕内力士はという問いかけを残していたので、ここでその答を記してみる。対象は幕内力士限定である。そもそも「若」が目立つようになったのは花籠(元大ノ海)部屋の力士に若のつく四股名が... -
大相撲
スーパー新入幕力士1
九月場所を最も面白くした力士逸ノ城、横綱2人、大関2人と対戦しての13勝2敗は新入幕力士としては最高の成績といっても過言ではない。平幕中位以下でも好成績者は横綱・大関と対戦させる制度は1971(昭和46)年七月場所からである。それ以前は一部例外... -
大相撲
東京新聞百三十周年記念 大相撲新時代へ
大相撲ファンのなかにはコレクターの方がおられると思う。そんな方にとって手ごわい対象は非売品である。売られていないものを入手するのは果報は寝て待てではどうにもならない。自分の足を使い、手間や時間を惜しむことなく行動することである。非売品と... -
大相撲
逸ノ城デビュー場所7番勝負
九月場所旋風を起こした逸ノ城は今年(2014年)一月場所幕下15枚目格でデビューしたばかりだ。実業団で優勝した実力で幕下の猛者を相手にどんな相撲を取ったか振り返ってみよう。<2日目錦木戦><4日目武蔵海戦><5日目風富山戦><8日目大和富士戦... -
大相撲
琴欧洲引退断髪披露大相撲
琴欧洲親方は今までの引退相撲の営業にないスタイルを打ち出した。それは琴欧洲親方が自ら引退相撲のPR活動をしてきたことである。東京場所前行われる相撲塾でゲスト出演した後引退相撲の案内を相撲ファンに配布したり、本場所開催中ではエントランスホー... -
大相撲
存在価値を示せなかった大関陣
琴奨菊、稀勢の里、豪栄道と頭数をそろえても九月場所は大関としての存在価値をまるで示せなかった。誰一人として優勝争いに加わることができなく、そろってクンロク・ハチナナ大関で終わった。大関の弱体化が当たり前になっている状態はけしていいことで... -
大相撲
逸ノ城への戒め
九月場所新入幕の逸ノ城は大関稀勢の里、大関豪栄道、横綱鶴竜に勝利して相撲ファンを驚かせた。そして最後の最後まで優勝争いをして場所を盛り上げ、いちやく話題の人になった。新入幕力士の横綱からの勝ち星は1973(昭和48)年九月場所の大錦以来のでき... -
大相撲
九月場所をふりかえる
●大相撲人気3日目以外はすべて満員御礼は予想以上で大相撲人気は最高潮に達している。今年(2014年)の東京場所は一月場所が1日の平均観客数は8819人、五月場所は9331人とこれだけでも驚きの数字なのに、九月場所は1万75人とついに1万越超えを達成した... -
大相撲
■秋千秋楽 プロとアマの差
新入幕で優勝争いをした逸ノ城は千秋楽、安美錦を圧倒し13勝2敗の優勝次点で有終の美を飾った。この成績は新入幕最高成績北の富士・陸奥嵐と同じである。だが、2人が横綱・大関戦がなかったことから、横綱2人、大関2人と対戦している逸ノ城が実質最高... -
大相撲
■秋14日目 連続写真で見る白鵬対逸ノ城戦
ここまで稀勢の里・豪栄道の2大関、鶴竜の1横綱を倒し、1敗できた脅威の新怪物逸ノ城。結びの一番で1敗同士で横綱白鵬と激突した。へたな説明無用、以下の連続写真をご覧いただきたい。優勝をかけた一番を経験していているだけに、白鵬は終始落ちつい... -
大相撲
■秋13日目 座布団が飛んだ2大決戦を斬る
まず、白鵬対豪栄道戦。今場所の調子からいって白鵬に負ける要素はない。しかも豪栄道には連敗中だからなおさら、負けるわけにはいかない。ところが、実際は豪栄道が左四つから一気に寄って出た。白鵬はこらえる間もなく、土俵を割った。2度あることは3... -
大相撲
■秋12日目 興味深い逸ノ城の横綱・大関戦
この日は雨にも関らず、当日券を求める行列が正門横のチケット売り場から南門まで行列ができた。自由席は全部で400席ある。そのうち50は15日間通し自由席券として完売している。だから販売数は350席になる。ただし、千秋楽は音楽隊などが入るため、数は減... -
大相撲
■秋11日目 立ち合いの変化論
今場所10度目の満員御礼が下がる中、優勝に関る2番に変化があった。まず、1敗の新入幕逸ノ城対大関稀勢の里戦である。この一番は逸ノ城が2度つっかけたというより稀勢の里の立ちしぶりであったように見えた。この傾向は稀勢の里によく見かける。立ち合... -
大相撲
■秋10日目 稀勢の里は自己改革が必要
稀勢の里のこの日の対戦相手はこれまで2勝している宝富士である。立ち合いの奇襲や変化など特別警戒する力士ではない。事実、両者左四つ上手が取れない状態から上手の探り合い。稀勢の里は右からおっつけるわけでもなし、下手から揺さぶりをかけるでもな... -
大相撲
■秋9日目 優勝争いはしらけ場所に?
今日から大関戦が始まった。まず、1敗の稀勢の里がいまいち調子があがらない豪栄道と対戦した。稀勢の里が豪栄道に万全の両差しになりながら、逆転の首投げをくい、2敗に後退した。全勝の鶴竜は今場所横綱・大関戦に3勝している好調の嘉風と対戦した。... -
大相撲
■秋8日目 場所の行方
白鵬、鶴竜の両横綱が全勝、大関稀勢の里が1敗で中日を通過した。優勝はこの3人が最有力候補である。鶴竜が全勝できたのは予想以上の健闘である。3人の相撲内容のいい順に並べると白鵬、鶴竜、稀勢の里になる。白鵬の反応のよさと強さは抜群である。6... -
大相撲
■秋7日目 快進撃逸ノ城敗れても恐るべし
新入幕逸ノ城は6日間すばらしい相撲を取ってきた。実力者の栃煌山、元三役の松鳳山を撃破という予想以上の白星を重ねてきた。馬力のある千代鳳には1分30秒を超える辛抱の相撲を取り、けして投げにはいかず、寄り切った。逸ノ城は入門5場所目の21歳。モ... -
大相撲
■秋6日目 相撲のセオリー
大砂嵐は荒削りとか未完の大器とかいうが、今日の勢戦はそれ以前の相撲だった。一言で言えば相撲のセオリーに反する内容だった。まず、突っ張り。突っ張りは足からという。いかに腕力があっても腕だけでは相手にきかない。足がともなって威力を発揮する。... -
大相撲
■秋5日目 一天にわかに掻き曇った大相撲
大相撲は人気上昇中で前半の平日でも満員御礼が出るほどである。前日の4日目はサラリーマングループ、外国人グループが目に付いた。消費税があがっていることを加味すれば驚異的な人気である。横綱日馬富士が右眼窩内壁骨折で休場した。休場力士はこれで... -
大相撲
■秋4日目 日馬富士・稀勢の里に苦言
2003(平成15)年七月場所、横綱史上初の出来事がおこった。横綱朝青龍が旭鷲山相手に髷をつかんで反則負けとなったことである。このときは横綱にあるまじき行為として批難ごうごうだった。日馬富士は2連敗中の嘉風相手に髷をつかんでの反則負けで1敗と... -
大相撲
■秋3日目 迷走豪栄道の今後
新大関豪栄道は立ち合いから嘉風を果敢に攻め立て、東土俵に詰めた。しかし、嘉風にまわりこまれ横につかれ不利な体勢となって勝負あった。今の豪栄道には途中までの攻めはよかったというのは何の励ましにもならない。必要なのは1勝である。過去に豪栄道... -
大相撲
■秋2日目 3横綱フル出場続く予感
白鵬は遠藤が果敢に攻めるも首をおさえてたたき落とす様にはたき込んだ。日馬富士対千代大龍は攻め合いの中日馬富士が千代大龍の引きに対応して押し出した。鶴竜は照ノ富士相手にかいなを返され、右手万歳の危ない体勢に追い込まれたが、照ノ富士に上手を... -
大相撲
■秋初日 上位陣!明暗を分けた注目の2番
満員札止めで九月場所の初日が始まった。地方からの観客も来ている。初日の注目の取組は日馬富士対遠藤、高安対豪栄道の2番である。注目の新大関豪栄道は立ち合いから果敢に攻めるが、攻めきれず、上手を離し、体勢を悪くした。高安は両まわしをしっかり... -
大相撲
すぐれもの大相撲
涼しくなったと思ったらやや暑さが戻った中で九月場所が始まる。相撲ほどあっという間に勝負がつくものもないが、反面柔道や剣道より勝敗が明確なことも確かである。日本人は自国の文化のよさになかなか気がつかない。はさみも糊も使わないで1つの形をつ... -
大相撲
二所ノ関の系統7
1975(昭和50)年の七月場所は大波乱の場所となった。横綱輪島は全休、大関貴ノ花は3連敗して休場。大相撲の看板がそろって休場したのである。横綱北の湖は前半で3敗して9勝6敗、大関魁傑は8勝7敗と上位陣は総崩れとなった。そんな中あれよ、あれよ... -
大相撲
白鵬が狙えるもう一つの記録
白鵬が30回目の優勝を達成し、九月場所は千代の富士に並ぶ31回目が期待されている。白鵬が大鵬の最高優勝回数を抜くのは時間の問題である。連勝は1敗すれば終わりだが、優勝回数は積み重ねである。実はもう一つ白鵬が狙える大記録がある。魁皇がもつ幕内... -
大相撲
二所ノ関の系統6
1975(昭和50)年3月28日、佐賀ノ花の二所ノ関が急性白血病で亡くなった。まだ57歳だった。敷地475.2平方メートル、建物1650平方メートルの鉄筋4階建という莫大な遺産を残しての死去だった。敷地は借地だが、借地権はついてまわる。師匠のいない弟子は本... -
大相撲
激突!ホープ照ノ富士対遠藤・大砂嵐
明日のホープとして注目されてきた照ノ富士が前頭筆頭に上がり、横綱・大関に挑む。照ノ富士は2代目若乃花の間垣部屋に入門した。若三勝の四股名で十両昇進まで所要13場所、64勝27敗○37というスピード出世だった。間垣親方の体調がすぐれず、部屋は閉鎖す... -
大相撲
二所ノ関の系統5
初代若乃花が引退したのは1962(昭和37)年の五月場所であった。初代若乃花の最後の優勝が1960(昭和35)年の九月場所だから9場所優勝がないまま土俵を去ったわけである。本来ならもう少し早く引退したかったところだった。これは部屋を興すためにために... -
大相撲
今場所と1年前の幕内の番付を比較する
九月場所の新番付が発表された。1年前の九月場所は遠藤が新入幕として颯爽と登場した場所だった。1年間で番付はどう変ったかみてみることにした。鶴竜が横綱になっている。1年前の鶴竜は大関として8勝7敗の成績で横綱を予感させるものはまるでなかっ... -
大相撲
遠藤の横綱・大関戦第3ラウンドの課題
九月場所遠藤は幕内上位に復帰し、横綱・大関戦第3ラウンドをむかえる。九月場所で遠藤はどんな相撲をとるか。学生出身の先輩豊山、輪島はどんな実績をあげてきたかをまず見てみよう。 輪島 豊山 遠藤横綱・大関戦1 ... -
大相撲
二所ノ関の系統4
中村部屋のルーツは大阪相撲で1927(昭和2)年の東西合併とともに東京に加わった。系統別総当たりのとき、全部屋と対戦していたが、1938(昭和13)年に二所一門に加わった。1943(昭和18)年楯甲新蔵は部屋を引き継いだものの、最後は閉鎖によって1962(昭... -
大相撲
新大関の通信簿
七月場所後に思いがけず豪栄道が大関に昇進した。しかし、膝の負傷から巡業には参加できないという不安を残した。本人はこれからは優勝を目指すという。その志やよし。過去の新大関はどういう成績をあげたか振り返ってみた。15日制が定着した1949(昭和24... -
大相撲
二所ノ関の系統3
玉ノ海の二所ノ関が部屋を佐賀ノ花に譲った1951(昭和26)年5月の夏場所番付では幕内に佐賀ノ花、若ノ花、琴ヶ浜、琴錦、大ノ海、十勝岩、神若(後の芳ノ里)が名を連ねていた。神風は1950(昭和25)年夏場所番付に不満をもって28歳の若さで引退してしま... -
大相撲
超人白鵬を倒した力士たち
七月場所で豪栄道が大関に昇進した理由の1つに第一人者の横綱白鵬に連勝したことがあげられていた。8月13日の「白鵬・大鵬・千代の富士3強の比較」で白鵬の初優勝から30回目の優勝までの成績を637勝83敗、1場所平均13.28勝と驚異の数字をあげているのを... -
大相撲
二所ノ関の系統2
横綱玉錦急逝後二所ノ関部屋の跡目をどうするかという問題が残った。二子山親方(元土州山)かベテラン海光山という声もあった。しかし、力士・親方・関係者の総意で人望と信用のある玉ノ海が二枚鑑札(現役と師匠を兼ねる制度で現在は禁止されている)と... -
大相撲
相撲の決まり手性格テスト
1970(昭和45)年は北の富士・玉の海が同日横綱に昇進し、前乃山、大麒麟が大関に昇進した年である。また、貴ノ花が20歳で入籍した年でもある。その当時の資料から興味深い記事を見つけた。北埼病院長新井たかし氏(当時)による決まり手の好みによる性格... -
大相撲
二所ノ関の系統1
元二所ノ関親方の金剛が65歳の若さで亡くなられた。体調を崩し、定年前に退職していたが、まさかこんなに早くという思いである。協会退職のとき、二所ノ関部屋は力士は引退し、親方は若島津の松ヶ根部屋に移籍した。名門二所ノ関が跡形もなく消えるのはあ... -
大相撲
白鵬・大鵬・千代の富士3強の比較
白鵬が七月場所で30回目の優勝を達成した。これまで30回以上優勝したのは大鵬と千代の富士のみである。そこで同じ30回でも白鵬の到達スピードは大鵬・千代の富士より早いのか遅いのか、30回に到達した時点での勝率ナンバー1は誰か。初優勝から30回優勝ま... -
大相撲
大関昇進、その成績 4
■部屋別総当たり ◎は優勝 5場所前 4場所前 3場所前 2場所前 直前 合計輪島 10勝5敗 9勝6敗◎12勝3敗 8勝7敗 13勝2敗 52勝23敗貴ノ花 6勝9敗 10勝5敗 11勝4敗 12勝3敗 10勝5敗 49勝26敗大受  ... -
大相撲
チケット発売日の出来事
8日の整理券配布の列は正門前から南門の角を曲がり、大江戸博物館前を曲がり、さらにその先を曲がり続いた。9日8時45分過ぎでタマリ・マス整理券番号は702番、イス・自由席通し券整理券で580番まできていた。大相撲人気は加熱状態である。今回協会担当... -
大相撲
大関昇進、その成績 3
■部屋別総当たり 5場所前 4場所前 3場所前 2場所前 直前 合計北の富士9勝6敗 10勝5敗 8勝7敗 10勝5敗 10勝5敗 47勝28敗玉乃島 中位 9勝6敗 10勝5敗 9勝6敗 11勝4敗 39勝21敗... -
大相撲
大関昇進、その成績 2
■系統別総当たり制 ◎は優勝 5場所前 4場所前 3場所前 2場所前 直前 合計若羽黒 10勝5敗 10勝5敗 7勝8敗 11勝4敗 12勝3敗 50勝25敗柏戸 8勝7敗 9勝6敗 9勝6敗 10勝5... -
大相撲
大関昇進、その成績 1
■系統別総当たり制 ◎は優勝 5場所前 4場所前 3場所前 2場所前 直前 合計吉葉山 下位 10勝5敗 10勝5敗 13勝2敗 13勝... -
大相撲
ひっそりさりげなく行われる唯一の一番
今年に入ってから毎場所ひっそりさりげなく行われる取組をご存知だろうか。その一番は13日目観客がまばらな中、序ノ口で見られる。幕下以下は通常7番取るが、この一番は6休後唯一の土俵上での戦いとなる。<2014(平成26)年一月場所 森麗対竜電(右)...