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豪栄道の限界

日本出身の日本人琴奨菊の優勝にわいた一月場所。その
陰に隠れたように忘れ去られた大関が豪栄道である。4勝
11敗。惨敗である。途中休場もあるかと思えたが、最後ま
で取り切った。負けが込んでの休場は、悪しき慣例である。
その点は救われたが、3度目のカド番である。豪栄道ファン
は言葉を失う事態である。
140727千秋楽幕内 1129
<2014年七月場所 優勝を争う琴奨菊を倒し
て大関昇進を決めた豪栄道>
 
豪栄道の大関9場所の成績は65勝69敗1休と通算成績で
も負け越しである。内訳は横綱戦3勝18敗、大関戦9勝12
敗、関脇以下53勝39敗である。逸ノ城・高安(1不戦敗あり)
には5敗しており、嘉風に4連敗、栃ノ心には3連敗している。
(大関になって4敗目)宝富士にも4敗している。要するに豪
栄道は、関脇以下に対してはちょっとだけ強いということで
ある。
かつて、大関互助会という言葉があった。負けが込んだ
大関に勝ちが上まわっている大関が星をまわすものであ
る。証拠はないが、無気力相撲として摘発されたことが
ある。大関互助会で大関の地位を守ってき体質はありえ
たように思える。2011年、八百長が発覚した。再び八百
長が繰り返されれば、それは大相撲の存続不可能に陥る
ことを意味する。
160114五日目幕内 797
<嘉風に大関になって4連敗の豪栄道>
 
豪栄道はもとよりガチンコであるが、いかんせん大関と
しては限界に達した。仮に三月場所勝ち越して、大関の
地位を守ってもそれは地位だけ大関に過ぎない。大関の
存在価値は何か。少なくても3場所に1回は優勝争いを
し、時には横綱以上の存在価値を示すことである。今の
豪栄道に求めても無理であり、残念ながら限界なので
ある。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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