大相撲

大相撲 不祥事で失われるもの

2016年3月10日

プロ野球が騒がしい。昨年秋、3人が野球賭博に関与
したということで解雇になった。しかし、膿は完全に出し
切っていなかったため、新たに関与した投手が現れた。
なかなか正直に言い出せなかったようだが、無理からぬ
ことである。処分によっては失うものが、あまりにも大き
過ぎるからである。その前にはプロ野球元大物選手が、
覚せい剤を所持・使用していたということで逮捕され、社
会的問題に拡大し、今も続いている。

思えば、大相撲も似たような事件があった。平成20年か
ら21年にかけ、大麻所持あるいは大麻吸引所持疑惑で
4人の力士が解雇になっている。「相撲の世界に慣れた。
他の世界へいけない」と話した力士がいた。相撲界はサ
ラリーマンと違って、拘束時間は長くない。収入もサラリ
ーマンよりはるかに好待遇である。付け人もつく。ある程
度の成功者なら、恵まれた環境である。

野球賭博A
<野球賭博を報じるスポーツ報知>

野球賭博は平成22年五月場所中に明るみに出た。それも
大物力士である。野球賭博が深刻なのは、違法性もそう
だが、暴力団の資金源になる点である。大物力士は、当初
マスコミに対して「申し上げることはございません」と語った。
これでは得体の知れない現実をさらけ出しているだけであ
った。

当時、今なら処分が軽いということで力士に告白させた
ら、出るわ出るわで収拾がつかなくなった。解雇1人、
謹慎幕内6人、十両で4人出てきた。親方の解雇もあっ
た。誰がどの程度関与したのかが、まるでわからなかっ
た。結局、2人が解雇で、その他は1場所謹慎だった。
朝青龍が巡業を休んで、モンゴルでサッカーをしたとき、
2場所出場停止処分だった。野球賭博の謹慎はそれより
軽くていいのか、と思ったことを覚えている。

不祥事七月A
<野球賭博後の七月場所初日を報じる日刊スポーツ>

不祥事で力士・親方が協会を辞めることは、名声・高収
入、指導者への道などを失うことである。あまりにも失
うものが大きすぎる。そう考えると、うかつなことは、絶
対できないはずである。プロ野球界でおきたことは、か
つては相撲界でもあったことである。相撲興行は相変
わらず好況である。好況のなかでたがの緩みはないか。
失うものの大きさは、計り知れないことを常に考えるべ
きである。

三月場所まであとわずか。味深いテーマを記していきます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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