プロ野球が騒がしい。昨年秋、3人が野球賭博に関与
したということで解雇になった。しかし、膿は完全に出し
切っていなかったため、新たに関与した投手が現れた。
なかなか正直に言い出せなかったようだが、無理からぬ
ことである。処分によっては失うものが、あまりにも大き
過ぎるからである。その前にはプロ野球元大物選手が、
覚せい剤を所持・使用していたということで逮捕され、社
会的問題に拡大し、今も続いている。
思えば、大相撲も似たような事件があった。平成20年か
ら21年にかけ、大麻所持あるいは大麻吸引所持疑惑で
4人の力士が解雇になっている。「相撲の世界に慣れた。
他の世界へいけない」と話した力士がいた。相撲界はサ
ラリーマンと違って、拘束時間は長くない。収入もサラリ
ーマンよりはるかに好待遇である。付け人もつく。ある程
度の成功者なら、恵まれた環境である。

<野球賭博を報じるスポーツ報知>
野球賭博は平成22年五月場所中に明るみに出た。それも
大物力士である。野球賭博が深刻なのは、違法性もそう
だが、暴力団の資金源になる点である。大物力士は、当初
マスコミに対して「申し上げることはございません」と語った。
これでは得体の知れない現実をさらけ出しているだけであ
った。
当時、今なら処分が軽いということで力士に告白させた
ら、出るわ出るわで収拾がつかなくなった。解雇1人、
謹慎幕内6人、十両で4人出てきた。親方の解雇もあっ
た。誰がどの程度関与したのかが、まるでわからなかっ
た。結局、2人が解雇で、その他は1場所謹慎だった。
朝青龍が巡業を休んで、モンゴルでサッカーをしたとき、
2場所出場停止処分だった。野球賭博の謹慎はそれより
軽くていいのか、と思ったことを覚えている。

<野球賭博後の七月場所初日を報じる日刊スポーツ>
不祥事で力士・親方が協会を辞めることは、名声・高収
入、指導者への道などを失うことである。あまりにも失
うものが大きすぎる。そう考えると、うかつなことは、絶
対できないはずである。プロ野球界でおきたことは、か
つては相撲界でもあったことである。相撲興行は相変
わらず好況である。好況のなかでたがの緩みはないか。
失うものの大きさは、計り知れないことを常に考えるべ
きである。
三月場所まであとわずか。味深いテーマを記していきます。
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