大相撲

相撲のバイブル「これが大相撲だ」玉の海梅吉著

2016年4月8日

玉の海梅吉。NHKの解説者として、明快神風、重厚玉
の海として人気を二分した方である。あるいは報知新聞
(現スポーツ報知)に本場書中掲載された「切り捨てご
免」の執筆者でもある。その玉の海さんからは数多くの
「土俵の心」を学んだ。玉の海さんからしか学べないこ
とであった。

土俵の中には、名誉も金も埋まっている、という教えを
「ものを求めるから相撲がおかしな方向にいく。土俵の
中は赤土だけ」と前記の教えを戒めた。また、「稽古で
培ったものを本場所で発揮する。いちかばちかの変化
なんてもったいなくてできないですよ」とも。忘れられな
いのは、大関同士の琴桜対前の山戦が無気力相撲と
認定されたとき、「やったなら、やったとはっきりすること
です」ときっぱり言ったことである。
切捨て
<切り捨てご免>
 
そんな玉の海さんが書いた一冊が「これが大相撲だ」
(潮文社刊)である。はじめにはこう書いてある。

人にはそれぞれ生き方がある。一方に物を追い、他方に
地位、名声を求め、ある者はそれを得て得意になり、また
別の者はその一方すら得られずに失意に沈んだ。しかし、
私にはそのいずれもが空しいものに思えて仕方がなかっ
た。

私には、なんら形ある物は残らなかったし、数字の上で
目立ったものも何一つない。だが、私は、誰よりも価値
あるものを土俵から得たと思っている。それは、真実を
見つめ、真実から目をそむけないこと、相手の力を恐れ、
作戦的に小細工を用い、その場その場を小利口に泳いで
生きたりしないこと、これこそが、私が土俵から得た人生
観である。
玉の海
<これが大相撲だ 玉の海梅吉著 潮文社> 

こうした土俵の心が随所にでてくるのが、玉の海梅吉著
の「これが大相撲伊だ」である。立ち合い、土俵の美、
双葉山との友情、横綱の権威・責任、随所に土俵の心が
垣間見える一冊であり、筆者にとって相撲のバイブルで
もある。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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