大相撲

照ノ富士の今後

2016年4月7日

三月場所の大関は、久しぶりに稀勢の里・豪栄道の両力
士が優勝争いをした。それに比べ、照ノ富士は、まるで存
在感を示せなかった。照ノ富士は横綱戦1勝1敗、大関戦
1勝2敗、関脇以下に対しては、6勝4敗だった。関脇以
下にはとにかくよく負けた。
160316四日目幕内 877
<勢にあっさり負けた照ノ富士>
 
勢戦は小手投げで相手を呼び込み、残り腰がまるでなか
った。琴勇輝戦は、攻めに鋭さがなく、守りにまわって
しまった。隠岐の海戦は、前に出て行ったが、隠岐の海
が余裕でまわり込むと、そのまま土俵を割ってしまった。
負けるときは、悪いところだらけかもしれないが、いささか
多すぎる。
160318六日目幕内 1009
<琴勇輝の攻めに土俵を割る照ノ富士>
 
大関に昇進して以来
11勝4敗
12勝3敗
9勝6敗
3勝3敗9休
8勝7敗
と、成績は下がる一方である。横綱どころの話ではない。
大関としてさえ、満足に勤まっていない成績である。今
の照ノ富士に恐れは感じない。照ノ富士の危機状態は
いつまで続く。

照ノ富士は若さ、相撲の取り口、体質から横綱を狙える
逸材であった。右四つ、左上手で腰で取れる相撲であっ
た。期待も大きかった。それが、3場所連続1ケタ勝利
である。原因ははっきりしている。膝のケガである。しか
し、健康上の理由をいくら言い立てても、対戦相手には
勝てない。
160320八日目幕内 676
<隠岐の海の動きについていけない照ノ富士>
 
三月場所の照ノ富士は、強さよりもろさが目立った。か
つて逸ノ城と水入り相撲を取った粘りは見られない。安
定した下半身にもろさがきている。重症である。横綱を
期待されながら、横綱になれなかった大関に、豊山(前
名内田)、貴ノ花などがいる。照ノ富士が彼らの仲間入
りをするのか否か、分岐点にさしかかっている。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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