大相撲

■春5日目 勝ち方・負け方、問題提起の三番

2016年3月17日

琴奨菊対隠岐の海戦で波乱がおきた。ここまで完璧な相
撲を取ってきた琴奨菊に土がついた。といっても、琴奨菊
は相撲に勝って勝負に負けたのである。相撲は琴奨菊が
がぶり寄りで出たが、隠岐の海が左へ回り込んで片足1本
で残し、琴奨菊は体が離れ、一瞬早く落ちた。物言いがつ
いて、長い協議の結果、紙一重で隠岐の海の勝利となった。
相撲は完全に琴奨菊の相撲だった。

この1敗が今後、琴奨菊の心理にどのような影響を及ぼ
すか。もう1敗もできないという追い詰められた心境にな
るか。余計なことは考えず、自分の相撲を取っていく、と
考えているか。琴奨菊の明日からの相撲に注目する。

鶴竜対宝富士は、鶴竜の大苦戦となり、かろうじて勝っ
た一番だった。土俵は案外狭い。引いたらごっつあんと
いう言葉がある。鶴竜と引きは切り離せなくなっている。
鶴竜に勝つには、鶴竜に引かせる相撲を取らせることで
ある。宝富士はそういう相撲を取り、もう一歩まで追い
詰めて、逆転された。鶴竜は引きを封じ手にしないと、
今後も苦戦が続くことになる。

白鵬対碧山戦。白鵬は碧山に対してどういう相撲を取る
つもりでいたのか、まるで不明である。四つにいかず、
突き押しでけんせいする。左四つ上手が取れない。肩す
かし、下手投げ。碧山は着実に力をつけてきている。簡
単にあしらえる相手ではない。あげくのはてもろ差しに
までなられ、最後は左上手投げで決着をつけた。ずいぶ
んバタバタした相撲で、白鵬らしい反応の速さ、右四つ
の安定した相撲からはほど遠かった。

大相撲の勝負は白星と黒星しの2つしかない。しかし、
問題は勝ち方であり、同時に負け方なのである。

三月場所突入。様々な視点で場所をとらえます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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