大相撲

■初 7日目希薄になった大関の権威・責任

2016年1月16日

豪栄道が松鳳山に負け、3敗目となった。優勝争いは
おろか、この後の対戦相手を考えるとまたも大関最低
責任勝ち星の10勝は困難になった。大関は言うまでも
なく、協会の看板である。しかし、実際は看板にふさわ
しくない大関が多すぎる。

その原因は、はっきりしている。大関を弱体化させて
いるのは2場所連続負け越さない限り、大関を陥落し
ないという制度である。8勝-0勝-8勝-0勝-8勝
で大関が維持できるというのは、関脇以下より甘い降格
制度である。甘いと同時に不合理・矛盾に満ちている。
事実2015年の1年間の成績は、琴奨菊50勝、豪栄道
48勝より栃煌山の51勝のほうが上回っているのだ。

今、大関の権威・責任は希薄になっている。ファンにし
ても8勝や9勝で負け越さない大関が普通と思っている
方がいるかもしれない。大関は三賞をもらえない。狙え
るのは優勝だけである。3場所に1回は優勝争いをし、
時には横綱以上の存在価値を示す、それが大関である。

小坂秀二氏はこう述べている。。
大関が決まった若乃花(筆者注:初代)は(中略)すごい
けいこをやった。それまでも人の三倍や四倍のけいこを
していたのだが、さらにそれの二倍から三倍やるように
なった。(昭和の横綱 冬青社刊より)
自覚と責任とそれを裏付けるけいこなくして大関の権威
は生まれてこない。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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