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■初 7日目希薄になった大関の権威・責任

豪栄道が松鳳山に負け、3敗目となった。優勝争いは
おろか、この後の対戦相手を考えるとまたも大関最低
責任勝ち星の10勝は困難になった。大関は言うまでも
なく、協会の看板である。しかし、実際は看板にふさわ
しくない大関が多すぎる。
その原因は、はっきりしている。大関を弱体化させて
いるのは2場所連続負け越さない限り、大関を陥落し
ないという制度である。8勝-0勝-8勝-0勝-8勝
で大関が維持できるというのは、関脇以下より甘い降格
制度である。甘いと同時に不合理・矛盾に満ちている。
事実2015年の1年間の成績は、琴奨菊50勝、豪栄道
48勝より栃煌山の51勝のほうが上回っているのだ。
今、大関の権威・責任は希薄になっている。ファンにし
ても8勝や9勝で負け越さない大関が普通と思っている
方がいるかもしれない。大関は三賞をもらえない。狙え
るのは優勝だけである。3場所に1回は優勝争いをし、
時には横綱以上の存在価値を示す、それが大関である。
小坂秀二氏はこう述べている。。
大関が決まった若乃花(筆者注:初代)は(中略)すごい
けいこをやった。それまでも人の三倍や四倍のけいこを
していたのだが、さらにそれの二倍から三倍やるように
なった。(昭和の横綱 冬青社刊より)
自覚と責任とそれを裏付けるけいこなくして大関の権威
は生まれてこない。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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