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連続写真で見る一月場所注目の一番3
<5日目 白鵬-勢> <7日目 日馬富士-常幸龍> <7日目 日馬富士-常幸龍 別角度> -
連続写真で見る一月場所注目の一番2
<3日目遠藤-安美錦> -
看板に偽りあり
一月場所は観客数が1日平均1万440人と大盛況だった。その反面、優勝争いは白鵬と2差がついた11日目に事実上終わっていた。白鵬独走の元凶は当然鶴竜、日馬富士、稀勢の里、琴奨菊、豪栄道にある。日馬富士・鶴竜は不振が続きすぎるし、稀勢の里は今以上... -
椅子席からの風景
東京での本場所観戦は桝席だが、日本大相撲トーナメント第39回大会では2階の椅子席で観戦した。本場所でいうと自由席にあたる背後に壁がある箇所である。この席で気付いたことがいくつかある。1.かなり土俵が急角度に見えること2.2階は横通路が3箇... -
連続写真で見る一月場所注目の一番1
<初日 遠藤-逸ノ城><2日目 宝富士ー鶴竜><2日目 宝富士ー鶴竜 別角度から> -
審判への物言い
プロ野球における判定はストライク・ボール、各ベースにおけるセーフ・アウト、打球のフェア・ファール、ダイレクト捕球・ワンバウンド捕球、守備妨害・打撃妨害など実に様々なところで発揮される。そして選手が判定に異議を唱えたり、監督が抗議する場面... -
連続写真で見る白鵬-稀勢の里戦
一月場所後白鵬の審判クレームの源となった稀勢の里戦を連続写真で振り返ってみる。 -
引退豊真将 回生の1勝痛恨の1敗
一月場所中豊真将が引退した。2014(平成26)年の七月場所以降休場が続いたが、ケガには勝てず33歳で土俵を去った。最後の場所は幕下にまで陥落していた。最高位小結、幕内在位46場所、敢闘賞5回、技能賞1回受賞。<引退後の元豊真将> 埼玉栄高校... -
発言者不明の審判部
白鵬の審判部クレームで浮き彫りになったことがある。審判部に関してである。それが何かということは後述するとして審判とは何かをまず考察する。大相撲における審判は勝負の最終判定をする立場である。行司は土俵を司る役割ではあるが、主審とはいいがた... -
腹を割ったトップ会談を実現せよ
場所直後に突如浮上した白鵬の審判部クレーム問題は、予想外のカタチで決着した。師匠である宮城野親方が白鵬も反省しているとして北の湖理事長、伊勢ヶ濱審判部長に謝罪した。両氏から師匠を通じて白鵬に厳重に注意し、指導するよう伝えた。言動の責任は... -
あえて勝敗を問わなかった双葉山
白鵬の騒動はすっきり止む気配はない。むしろ様々な問題を浮き彫りにした。あらためてこの問題はあらゆる角度から取り上げる予定だが、ここでは双葉山の土俵に取り組む姿勢がいかに白鵬と異なるか記したい。双葉山という力士はおよそ勝つために、奇襲や対... -
一月場所総評
★大相撲人気に関して一月場所は満員札止めが9回を含め15日間満員御礼という快挙を成し遂げた。本当によく入った。平日が土日と錯覚するほどだった。チケット発売当日初日のチケットが完売になったことで人気の高さを感じていた。昨年九月場所は14回満員御... -
白鵬発言を読み解く
千秋楽翌日の白鵬発言が問題を投げている。発言の趣旨は13日目の対稀勢の里戦に対する不当な取り直しとなったことである。相撲は白鵬が出足鋭く出て行ったが、上体が伸び、西土俵下でもつれるように両者が落ちたことである。肘は稀勢の里が一瞬早くついた... -
白鵬優勝グラフ
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■初千秋楽 来場所の番付をめぐる攻防
白鵬の優勝が決まって2日目の千秋楽、話題の中に白鵬の全勝優勝はもはやなかった。どう考えても白鵬に対して相性がよくない鶴竜が勝つには双差ししかない。それを白鵬が許す要素が見当たらない。むしろ来場所の番付を見据えた話題に終始した。千秋楽は1... -
■初14日目 三役めぐる必死の戦い
白鵬前人未到の33回目の優勝決定後の残り2日間のこの日、珍しく水入り相撲があった。水入りなんて死語になりつつあると思っていたが、逸ノ城-照ノ富士戦で起こった。この両者明日のホープであるだけではない。来場所の番付を考えると三役に影響を与える... -
■初13日目 白鵬-稀勢の里戦を斬る
横綱同士の対戦は2敗日馬富士が鶴竜に敗れ、優勝は白鵬が2敗の稀勢の里との直接対決で勝てば決定することになった。2差あるから稀勢の里が緊張する要素はない。換言すればここ一番の弱さが出ることはないわけである。そういうときの稀勢の里は危険な対... -
■初12日目 白鵬は偉大な双葉山に迫れるか
冷たい雨が降りしきる中、この日も平日とは思えぬ満員札止めと盛況。全勝白鵬は琴奨菊のこれしかないというあたりを受け止めた上で出足鋭く一気に寄り立てた。完勝である。中盤相撲に乱れのあった白鵬であるが、ここへきて手の内を知りつくしている大関陣... -
■初11日目 優勝争いできぬ両横綱
満員札止めとなった11日目、全勝白鵬を追いかけるべき横綱日馬富士と鶴竜が相次いで敗れる展開に唖然とせずにはいられない。全勝白鵬、2敗日馬富士・稀勢の里、3敗鶴竜ほかとなった。これでは仮に白鵬が1敗してもトップであることに変わらないことにな... -
■初10日目 逸ノ城、怪物の終焉
先場所苦労に苦労を重ねてやっと逸ノ城に勝利した鶴竜。この日はそのときの再現には至らずあっさり鶴竜が勝利した。逸ノ城は工夫も抵抗もなく土俵を割った。鶴竜の鋭さというより、逸ノ城のもろさが目立った一番であった。今場所の逸ノ城は鶴竜戦に限らず... -
■初9日目 豪栄道の今後
カド番豪栄道はこの日横綱日馬富士にいいところなく、一方的に負けた。ここまで4勝5敗と苦しい相撲が続く。勝敗だけでなく、相撲内容が精一杯やっても通じなくなってきている。豪栄道は果たして勝ち越せるのか微妙から怪しくなってきた。大関陥落となれ... -
■初8日目 場所のゆくえ
久々の天覧相撲となった8日目波乱はなかった。後半はどう展開していくか予想してみる。優勝争いは全勝が白鵬、1敗が日馬富士、稀勢の里、2敗は鶴竜、琴奨菊ほか平幕3人である。後半は星のつぶしあいとなるだけに見ものである。トップを走る白鵬だが、... -
■初7日目 お寒い土俵展開
人によっては今場所は日馬富士が優勝するのではと言われていたが、この日は比較的取りやすい常幸龍に思いがけない不覚を取った。明らかに日馬富士が詰めを誤ったための敗北だった。日馬富士はこれまで白鵬を追いかけ、逆転して優勝したことはない。後半持... -
■初6日目 静かなる横綱の敗戦
前日苦労に苦労を重ねて照ノ富士に勝利した鶴竜がこの日はあっさり、栃煌山に屈した。まるで昨日の一番の疲れを引きずっているかのように。通常横綱の敗戦は館内はどよめき、座布団がとんだりするものである。しかし、鶴竜の敗戦に凍りついたように静かだ... -
■初5日目 白鵬の相撲に乱れ
この日東京は雨にも関らず、国技館は5度目の満員御礼の垂れ幕が下がった。白鵬が初日から栃煌山、栃ノ心、宝富士、照ノ富士と危なげない相撲を取り続けている。しかし、ことごとく退け、圧勝しているかというとそうとも言い切れない。栃煌山戦では危なげ... -
■初4日目 照ノ富士の可能性
照ノ富士はいっそう強くなって土俵に上がっている。横綱白鵬相手に右四つ素早く上手を取った。白鵬は上手を取れず、素早くまきかえ双差し。照ノ富士は白鵬の腕をきめにいく。この形で照ノ富士は今場所豪栄道を倒している。白鵬は反応の早さが強さの一つだ... -
■初3日目 相撲のマナーとセオリー
3日目、前半の平日にも関らず満員御礼が出た。ということはこの後の土日は言うに及ばず、平日も満員御礼が出る可能性は高いということである。人気があるのはけっこうだが、弊害も多い。といっても特別なことではなく、マナーである。まず、土俵で力士が... -
■初2日目 敗者に見えるもろさ
前日逸ノ城戦に勝って久々に存在感をみせた遠藤。この日は同じ関脇で巨体で実力者の碧山戦である。遠藤突き押しで下から入って右ざし一気に出て勝負あったかと思われたが、東土俵に碧山を追い詰めながら、上体が伸び、まさかのくずれをみせた。上手の手か... -
■初 初日 注目の一番に熱戦なし
今年初の大相撲が始まった。国技館は外、通路を問わず人・ひと・ヒトであふれている。初日チケットはかなり早く売り切れていた。満員札止めで昨年の九月場所を上回る人気は確実である。一月場所の初日のみ新聞社の年間最優秀力士、年間最優秀新入幕力士の... -
2015年はどうなる 下がる大関の価値
2015年はどうなるのテーマの最後が大関である。明日のホープより後回しなのである。そこに大関の価値が下がっている現状が垣間見ることができる。2014年の大関陣の成績大関 成績 10勝以上 優勝争い稀勢の里 58勝12敗 2 1 ... -
2015年はどうなる 明日のホープ
逸ノ城を除く若手ホープで飛び出すのは誰か。まず年齢別に列挙してみる。平成も今年で27年になる。必然的に明日のホープは平成生まれになる。千代鳳 22歳大砂嵐 22歳照ノ富士23歳遠藤 24歳高安 24歳年齢は1月9日現在次に2014年横綱・大関と当たる... -
2014年相撲クイズ 解答・解説(後半)
クイズの解答・解説の後半をご覧ください。5.次の力士の共通点をあげなさいB旭豊貴闘力金親安芸乃島北桜▼解答出身の部屋あるいは出身の部屋から独立した部屋とは異なる部屋を引き継ぐことになった方の現役名旭豊 大島(元旭国)部屋出身の旭豊は本家の... -
2014年相撲クイズ 解答・解説(前半)
1週間前に出題した相撲クイズはいかがでしたでしょうか。クイズの解答と解説を以下に示します。1.2014年幕内で起きた髷をつかんでの反則となった取組をあげなさい。▼解答高安-里山●(一月場所千秋楽)鶴竜-豪栄道●(五月場所12日目)稀勢の里-日馬富... -
2015年はどうなる 鶴竜・日馬富士の優勝はあるか
15休12勝3敗11勝4敗10勝5敗3勝2敗10休11勝4敗以上が日馬富士の去年(2014年)1年間の成績である。優勝はおろか優勝争いもなかった。なんとか面目を保ったのは三月場所だけである。横綱に昇進して以来13場所、 125勝45敗25休 勝率7割4分 1場所... -
2015年はどうなる 逸ノ城の大関昇進
一夜明けたら有名になっていたならぬ1場所終わったら有名になっていた。これが昨年九月場所後の逸ノ城の立場である。なにしろ新入幕で2横綱2大関と対戦して3勝1敗、最終成績は13勝2敗と内容・数字とも実質上最高の成績をあげた。さらに横綱・大関と... -
2015年はどうなる 白鵬の優勝回数
2014年、白鵬は5回優勝してあっさり大鵬の史上最高の優勝回数32に並んだ。現在4連覇中でもあり、他を寄せ付けない強さの中での優勝である。大鵬が31回、32回の優勝をしたときはいずれも単発でともに年1回の優勝だった。大鵬はこのとき晩年だった。大鵬... -
2015年の予定
明けましておめでとうございます。今年はさらに土俵の目撃者を充実させるべく以下を実現させたいと考えています。本場所観戦の増加一月場所からかなり観戦することになる予定。三月場所は久々に2度大阪に行くことになりそうです。部屋の稽古見学などこの... -
土俵の目撃者の源流
今年(2014年)1年、大相撲!土俵の目撃者をご愛読いただきまことにありがとうございました。約250の大相撲のテーマに取り組んできました。源流は3つあります。1.ゴング。スポーツ専門誌の出版社ベースボール・マガジン社が1967(昭和42)年に傾いたと... -
2014年相撲クイズ あなたは何問解けますか
クイズで相撲知識を試すことは刺激であり、楽しみなでもある。クイズの出題にあたり、私の場合以下をモットーにしている。A 問題は資料を見ないで頭で作成する答がほかのケースや勘違いがないよう裏づけとして資料確認をするB マニアックな問題は避け... -
大相撲観客数を検証
今年(2014年)の大相撲人気は九月場所14回満員御礼に象徴されるようにどの場所も人気が高かった。去年の九月場所以来好調が続いている。きっかけは遠藤人気だった。十両1場所で突破した遠藤に新しい英雄を求めた。四股は足が高く上がり、相撲はあきらめ... -
2014年の主な新記録・史上初(幕内)を写真で再現
三月場所後 鶴竜の横綱昇進でモンゴル3横綱勢ぞろい 五月場所 佐田の海、新入幕で親子そろって敢闘賞受賞 七月場所 豪栄道14場所連続関脇(これまでは魁皇の13場所連続) 七月場所 豪風年6場所制における35歳1ヵ月での最年長金星獲得... -
白鵬連勝ならざる日
2010年十一月場所、白鵬は62連勝を引き下げて福岡に乗り込んできた。白鵬が双葉山のもつ史上最高の69連勝に挑む注目の場所となった。初日、白鵬の対戦相手は慣例通り小結栃ノ心。栃ノ心は左に変わり気味に上手を取り、白鵬に上手を与えない体勢をつくるも... -
一月場所の番付発表
クリスマスイブの日にあたる24日に新番付が発表された。白鵬 横綱 鶴竜日馬富士横綱稀勢の里大関 琴奨菊 大関 豪栄道碧山 関脇 逸ノ城高安 小結 栃煌山宝富士 前頭 栃ノ心照ノ富士2枚目勢遠藤 3枚目安美錦豊ノ島 4枚目常幸龍魁聖 ... -
年間三賞、もしあらば
逸ノ城が中日スポーツの年間新人賞である第51回大相撲幕内最優秀新人賞を受賞した。ほかに新聞社の表彰はスポーツ報知の報知年間最優秀力士賞があるが、こちらは白鵬が決定的である。昨年は12月24日に発表されているから今年の発表は近い。ところで、かつ... -
歴史的汚点で始まったビデオ導入
大相撲は他のスポーツに先駆けてビデオを導入したから進歩的だ、と思われている節がある。しかし、導入のきっかけは大鵬の連勝記録を誤審でストップした歴史的汚点によるものである。いきさつは以下である。5場所連続休場の大鵬は休場明けの1968(昭和43... -
2014年10大ニュース 1位
■1位 白鵬V32! 史上最多優勝の大鵬に並ぶ大鵬が32回の優勝を達成したのは今から43年前の1971(昭和46)年の一月場所である。当時は大鵬の次に優勝が多い力士は年2場所時代の双葉山であった。それだけに大鵬の32回優勝は破られまいと当時は思われていた... -
2014年10大ニュース 2位
■2位 新入幕逸ノ城旋風吹き荒れる 入門わずか6場所で関脇射止める国技館にザンバラ髪の怪物現る。デビュー5場所でまだ髷が結えないまま入幕した逸ノ城。ここまで幕下2場所12勝2敗、十両2場所24勝6敗とスピード出世で来た。前身は鳥取城北高校... -
2014年10大ニュース 3位
■3位 鶴竜優勝同点・優勝で横綱に昇進8勝7敗9勝6敗11勝4敗9勝6敗8勝7敗8勝7敗10勝5敗10勝5敗9勝6敗9勝6敗14勝1敗 優勝同点14勝1敗 優勝以上が鶴竜の大関時代12場所の成績である。2012(平成24)年の大関昇進以来、ハチナナ、クンロク... -
2014年10大ニュース 5位 4位
■5位 ヨーロッパ初の大関になった琴欧洲引退未来の横綱候補として早くから将来を期待されていた元大関琴欧洲が三月場所を最後に引退した。横綱白鵬戦が土俵人生最後の一番となった。甘いマスクで人気を集め、若貴引退後の相撲の人気を支えた。2008(平成2... -
2014年10大ニュース 7位 6位
7位はなく6位が2つ並んだ。■6位 旭天鵬年6場所制で初の40代幕内力士九月場所初日前日の13日、旭天鵬は40歳の誕生日を迎えた。名寄岩以来60年ぶり、また1958(昭和33)年に年6場所制に制定されて以降初となる40代の関取が誕生した。またこの九月場所... -
2014年10大ニュース 9位 8位
■9位 幕下貴斗志突然の引退貴斗志。序ノ口から5年3場所(中止になった場所を含まず)を129勝102敗 ○27で十一月場所は十両を狙える幕下3枚目まで番付をあげてきた。貴月芳(すでに引退)と双子の兄弟で貴乃花部屋のホープとして注目されていた。ところ... -
2014年10大ニュース 10位
10位は同点で2つある。■10位 次期理事長候補の九重(元千代の富士)が理事選で落選ナンバー2の事業部長である九重(元横綱千代の富士)が一月場所後に行われた理事選で落選した。理事に立候補したのは11人。定員は10人。そのため選挙になったが、最高得... -
2014年10大ニュース 前文
今年はニュースとして何があるかと思われがちだが、振り返るとけしてそんなことはない。ニュースは土俵外にもあったし、予期しないニュースも出てきた。そんななか、好角家・相撲通のA氏・M氏・T氏さらにH氏・K夫妻に加わっていただき、4氏+K夫妻... -
栃ノ心あの日、あのとき
逸ノ城あるいは遠藤のざんばら髪は見たことがある方は多いと思う。では栃ノ心はどうだろう。髷は個人差はあるもののだいたい1年たてば小さいながらも髷が結えるものである。つまり、ざんばら髪が見れるのはデビューして1年以内のことである。ここにデビ... -
大相撲人気時代
九月場所で満員御礼14回という驚異的数字をはじき出した大相撲。人気は留まるところを知らない。一月場所のチケットを求めるために集まった方は国技館正門から南門の門を曲がっていた。さらに大江戸博物館の前を曲がり、さらにその先の道を曲がり、最終的... -
白鵬優勝物語 2回目の優勝
2006(平成18)年五月場所、白鵬が新大関として初優勝したときは双葉山、照国以来の大関2場所で横綱昇進か、と騒がれた。翌場所の七月場所は白鵬にとって綱取り場所だった。しかし、白鵬は初日朝赤龍、8日目に先場所不覚をとった雅山にまたしても負けた... -
力強さが出てきた栃ノ心
幕下・十両で4場所連続優勝して幕内に復帰した栃ノ心。幕内でも11勝4敗で敢闘賞を受賞した。4度目の敢闘賞である。過去の敢闘賞で幕内上位で敢闘賞を受賞したのは2度目のときで2010年五月場所のことである。このとき、栃ノ心は二日目から日馬富士、琴... -
チケット発売見て歩き
白鵬の優勝が続く中、遠藤が低迷している中、逸ノ城が10勝をあげられなかった新三役、そんな中でも大相撲人気はいっこう衰えない。むしろ出足は九月場所より上回っている気さえした。今日(12月6日)大相撲一月場所のチケットの発売が始まった。今回から... -
朝青龍の事件は部屋教育の限界を暗示
11月30日元朝青龍に関する番組が流れた。といっても名勝負列伝ではなく、現在の元朝青龍を伝える内容である。今白鵬が大鵬の最高優勝32回に並んだ。だが、あるいは朝青龍が事実上の強制引退がなければ、先に並んだ可能性があったかもしれない。ちなみに朝... -
白鵬場所に大相撲の苦悩がある
2014年、終わってみれば白鵬の5回優勝の独占状態であった。いまさらながら白鵬と他の力士の地力の開き、抜群の安定性を感じずにはいられない。年間成績は白鵬が81勝9敗に対して2位の鶴竜が71勝19敗だから差がありすぎる。今年白鵬と優勝を争ったのは一... -
予想番付と私製番付
新番付というと日本相撲協会審判部が作成するもので、これを予想することを楽しみにしているファンはけっこういそうである。番付の原則は勝敗差で勝ち越し○1につく1枚上がる。負け越し●1につき1枚下がる。勝ち越し力士は上げ、負け越し力士は下がるこ... -
白鵬優勝物語 初優勝編
大鵬が出現するまでは最高優勝回数は双葉山の12回であった。しかも、双葉山が活躍したのは年2場所時代のことである。6場所時代の申し子大鵬が破竹の勢いで優勝回数を積み重ねて12回は軽く越え(当然と言えば当然だが)、どこまでいくかと思わせた。大鵬は... -
2014年年間成績を読み解く
今年の大相撲6場所は十一月場所で幕を閉じた。2014年の幕内総点検する。この1年間幕内に在位した力士は56人である。そのうち幕内に6場所在位したのは白鵬をはじめ28人。そのなかでフル出場したのは20人である。6場所勝ち越したのは白鵬と鶴竜のわずか... -
過去にあった大関画期的発言
十一月場所は琴奨菊6勝、豪栄道5勝と大関は散々だった。11勝をあげた稀勢の里にしても今年1年間は58勝32敗と1場所あたり9.7勝にすぎない。これまで大関のことは様々書いてきたが、つける薬はないと呆然せざるを得なかった。ところが、2012年五月場所後... -
十一月場所総評
●優勝争いについて今年最後の場所、千秋楽結びの一番で優勝をかけた一番がようやく実現した。白鵬1敗、鶴竜2敗で白鵬が1差でリードしていては実質白鵬の優勝が決定的ではあった。内容も白鵬の一方的な相撲であった。鶴竜はせめて相星にしておきたかった... -
■福岡千秋楽 外国籍年寄襲名問題を考察する
十一月場所は終わってみれば白鵬の32回目の優勝で終わった。前人未到の大鵬の優勝回数と並んだ。しかし、白鵬の可能性はまだまだ広がっており、32回の優勝回数は通過点に過ぎない。それよりも白鵬にとって破ってほしい壁がある。それは日本国籍を有してい... -
■福岡14日目 看板倒れの大関
白鵬、鶴竜と勝つべき力士が勝ち、千秋楽を迎えることになった。琴奨菊は豪栄道に続き負け越した。変に空気を読んだ相撲より、堂々と負け越したほうがいい。ただし、民間企業で専務や常務がその役割にふさわしい働きをしなければ役員をはずされる。<鶴竜... -
■福岡13日目 白鵬の千秋楽決戦
優勝の行方はにわかに白鵬に傾いてきた。鶴竜が日馬富士に負けて2敗目。鶴竜の相撲に陰りが出てきた。うまさを封じられた鶴竜は体勢を立て直せないでいる。逸ノ城戦で見せた勝利への執念が薄れていった。白鵬は不調の琴奨菊をあわてず、騒がず料理した。... -
■福岡12日目 終盤のマイナス要因
前日鶴竜に勝った稀勢の里はこの日は白鵬の前にあっけなく敗れた。稀勢の里の相撲はいまいち安定していない。これまでいく度となく稀勢の里について書いてきた。それは期待をこめてだが、ここにきて稀勢の里には期待しないことが一番いいという結論にたど... -
■福岡11日目 受難の3横綱
この日の3横綱はさんざんな相撲内容だった。日馬富士対碧山戦。碧山が横を向いたところをここぞとばかりに日馬富士が出たが、距離がありすぎ落ちた。碧山が何かしたというより功をあせった日馬富士の体勢がくずれた印象である。<碧山対日馬富士>白鵬対... -
■福岡10日目 気抜け負け?の稀勢の里
福岡の日中は暖かくて過ごしやすい。しかし、10日目の注目取組、日馬富士対稀勢の里戦はお寒い限りであった。稀勢の里はまるで気が抜けたような負け方だった。立ち合いが合わなかったようには見えなかった。本人は負けて首をかしげていたが、首をかしげた... -
昭和・平成の横綱ベスト10 6
6位北の湖★にくらしいほどの強さ、攻撃相撲、史上最年少横綱史上最年少横綱、5連覇、年間82勝8敗と強さは抜群の北の湖が6位である。北の湖は強い割には人気面では敵役にまわった横綱である。特に当時の人気者貴ノ花の壁に見られていた。また輪島とは激... -
昭和・平成の横綱ベスト10 5
4位貴乃花★相撲道を貫いた相撲ブームの貢献者4位は貴乃花である。入門から貴ノ花の息子として注目され、兄とともに若貴ブームで相撲人気に火をつけた。曙、武蔵丸と周りに強い重量級横綱がいる中で奮闘した。1992(平成4)年一月場所、19歳で史上最年少... -
昭和・平成の横綱ベスト10 4
さて2位以下であるが、相撲に対する真剣度 実績を総合判断した結果は以下である。2位白鵬★6場所時代の記録更新王・63連勝、予想優勝回数40回?、7連覇、横綱休場0白鵬は現役だが、すでに大鵬越えを果たしている。その源は横綱休場0にある。これはき... -
昭和・平成の横綱ベスト10 3
★基準の第2は相撲に対する真剣度さて、白鵬を加えたランキングだが、10人の実績だけで比べるならことは簡単だが、それだと数字で自動的に決まってしまう。また、実績では栃錦、若乃花のように両者が拮抗した横綱はどうしても不利になってしまう。基準の第... -
昭和・平成の横綱ベスト10 2
★時代を築いた横綱に準じる横綱これに対し時代を築いたに準じるのが羽黒山、東富士、玉の海、輪島、曙の5力士である。このなかから一人選ぶとしたらやはり羽黒山である。★相撲どころでなかった羽黒山の不運羽黒山は双葉山の弟弟子で双葉山が現役のときは... -
昭和・平成の横綱ベスト10 1
★先人では小坂、杉山両氏がベスト10を選出昭和の横綱ベスト10というテーマを最初に読んだのは1971(昭和46)年のことである。執筆者は二人いる。一人は相撲を見る基準を双葉山においた小坂秀二氏が大鵬引退直前に専門誌に発表したものである。1位双葉山 ... -
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするため十一月場所の10日目から千秋楽は場所後に掲載いたします。暫くお待ち願います。その間「昭和・平成の横綱ベスト10」をお届けします。興味... -
■福岡9日目 決戦!スキなし鶴竜対32回優勝目指す白鵬
鶴竜はうまさで取る相撲である。だが、ときとしてうまさは圧倒的パワーの前に蹴散らされることがある。今日の碧山はつぼにはまると要注意な相手である。しかし、立ち上がった瞬間、鶴竜は碧山のパワーを封じて自分十分に組みとめてしまった。こうなっては... -
■福岡8日目 大関の負けぬ日はなし大相撲
琴奨菊と豪栄道が今日も負けた。これで琴奨菊は3勝5敗、豪栄道は4勝4敗である。琴奨菊は同じ大関の稀勢の里相手だからやむを得ないと思われがちだが、これまで琴奨菊は稀勢の里に対して対戦成績では分がよかった。豪栄道は関脇以下とは紙一重の実力差... -
■福岡7日目 追う展開の白鵬に進言
白鵬の思いがけない負けで、めったに見られない白鵬が追いかける優勝展開になった。人によっては今場所は鶴竜の優勝と決め付けている方がいるようだが、優勝は先行逃げ切りばかり見てきた方にとっては無理からぬことである。むしろ白鵬はこういうケースの... -
■福岡6日目 鶴竜戦で見せた逸ノ城恐るべし
鶴竜対逸ノ城戦は2分を超える熱戦となった。最初は右四つで上手を取っていた逸ノ城も鶴竜のうまさに上手は離れ、差し手は死んでいた。鶴竜は食い下がった。しかし、それでも簡単には攻めきれない。そこに逸ノ城恐るべし、今場所一番の強さを見た。だが、... -
■福岡5日目 横綱・大関の休場のあり方
琴奨菊は智略力士安美錦に対して押して出た。しかし、ダイブして安美錦を押し出すも手が早くついて3連敗と窮地に追い込まれた。連敗の横綱日馬富士は勢に対して変化気味に上手を取って一瞬の投げで決めた。この日日馬富士が負けていれば途中休場の雰囲気... -
■福岡4日目 暗転の十一月場所
この日横綱日馬富士は栃煌山の圧力に耐え切れずバランスをくずして連敗。大関琴奨菊は勢に先手を取られ、守りにまわって土俵を割った。4日目を終わって日馬富士、琴奨菊、豪栄道はすでに2敗。優勝争いから完全に脱落したとはいえないが、このあと全勝す... -
■福岡3日目 波乱の前触れか
相撲ファンは覚えているだろうか、昨年の十一月場所で多くの休場者を出したことを。琴奨菊、琴欧洲、琴勇輝、舛ノ山、栃ノ心と5人出た。引退した阿覧を加えれば6人である。思い起こせば先場所も日馬富士、妙義龍、千代大龍、豊ノ島、豊真将、東龍、舛ノ... -
■福岡2日目 はかりかねる大相撲人気
白鵬は智略力士安美錦に惑わされず、一気に走って勝負を決めた。鶴竜は引き技が目立ち、大関が当てにならない中不安視された日馬富士は豊響を寄せ付けず、一気に勝負に出て好調なスタートを切った。<白鵬対安美錦>優勝回数は積み重ねである。減ることは... -
■福岡初日 しぼむ?逸ノ城
17年ぶりの初日満員御礼で始まった十一月場所。人気の源は新関脇逸ノ城である。横綱・大関戦に3勝1敗で13勝をあげた史上最高の新入幕力士逸ノ城。九月場所が終わってから十一月場所が始まるまでスポーツ紙、テレビニュースと話題を独占した。逸ノ城の特... -
知られざる九州本場所
今年納めの十一月場所がまもなく始まる。十一月場所は通称九州場所と呼ばれる。通常、ほかの場所を地名でいうとき東京3場所とか大阪場所、名古屋場所という。十一月場所だけ福岡場所と呼ばず、なぜ広域な「九州」なのだろうか。九州場所といっても鹿児島... -
戦後最大の功績者大鵬
白鵬が大鵬の32回最高優勝回数に迫ってきた。早ければ十一月場所で実現する。大鵬の優勝32回は今後破れないと思っていただけに時の流れを感じる。白鵬に迫られた大鵬はどんな横綱だったのか。<白鵬> 大鵬といえば、新入幕のとき初日から勝ちまくっ... -
十一月場所の人気
かつて十一月場所はある祈りにもにた願いとともに開催された。それは地元九州出身の人気力士が11月まで引退ぜずにもってくれという願いである。十一月場所前に引退したら観客数に影響がでてしまう。そんな状態はなんとしても回避したいと関係者は願ったも... -
出直しの遠藤
先場所は3勝12敗と惨敗だった遠藤。上位戦第3ラウンドは今まで以上に厳しい結果に終わった。上位戦第1ラウンドならいい勉強になったで済むが、こうまで上位に通じないとなると遠藤の将来に暗雲が漂っているのではという不安がよぎる。果たして遠藤は限... -
優勝が遠い鶴竜
鶴竜が横綱になって十一月場所で4場所目を迎える。ここまで横綱としての優勝はおろか優勝争いもなく、存在感を示せないでいる。思えば、大関で2ケタ勝利より8勝、9勝が多かった鶴竜が横綱になることは予想できなかった。1チャンスで横綱になったとい... -
逸ノ城・大砂嵐・照ノ富士の大関先陣争い
現在、大関は琴奨菊・稀勢の里・豪栄道と3人いる。しかし、大関というにはいささか物足りない点がある。共通しているのは優勝争いが少なすぎるもしくは1ケタ勝利が多いこと。横綱が狙えるはつらつさや勢いがまるで見えない点である。要するに現在の大関... -
逸ノ城をめぐる好勝負7番を予想
十一月場所は1週間後に迫ってきた。注目が集まる新関脇逸ノ城はどんな相撲を取るか。上位陣はどう対応するか。両者激突の一瞬はどんな展開になるか予想してみた。白鵬-逸ノ城先場所は右四つ、白鵬が逸ノ城に左上手を最後まで与えず左上手投げで完勝した... -
白鵬・大鵬・千代の富士、優勝以外から見た3強
白鵬・大鵬・千代の富士の比較はこれまで優勝に関ることを取り上げてきた。しかし、強さをはかる基準は優勝だけではない。そのほかの要素をとりあげ、あらためて3強を比較してみよう。<大鵬> 幕内勝率幕内勝率というと幕内に在籍していて引退まで... -
スーパー新入幕力士の2場所目
逸ノ城の注目度は半端でない。番付発表でスポーツ紙の1面あるいは裏1面を飾るのだから並の関脇ではない。しかし、強豪力士は今度はそうはいくかいとばかりに対抗策を練ってくる。特に先場所負けた横綱鶴竜、大関稀勢の里、豪栄道はリベンジに燃えている... -
あまりにもさびしい白鵬の表彰なき優勝
白鵬31回の優勝は大鵬も千代の富士も味わったことのない苦渋に満ちた優勝があったことをご存知だろうか。ことの始まりは2010年五月場所中に発覚した野球賭博である。それが暴力団の資金源になったこと、暴力団が向こう正面溜まり席で観戦してテレビを通じ... -
今年納めの場所の新番付
今年最後の場所の新番付が発表された。話題は新関脇の逸ノ城である。入幕から2場所目の関脇はこれまで昭和以降では2場所目で小結になった北の富士、大錦を越えた。初土俵から6場所目の関脇は最速である。昭和以前では江戸寛政2年11月、雷電為右衛門の... -
日本人力士に優勝突破力はない
日本出身の日本人の幕内優勝が途絶えて久しい。2006年一月場所の栃東を最後に8年3場所(この間八百長問題で1場所中止になっている)を外国出身の力士の優勝が続いている。その内訳は白鵬31回、朝青龍10回、日馬富士6回、琴欧洲・把瑠都・旭天鵬・鶴竜... -
安美錦は智略力士だ
どうしたら勝てるか、どうすれば勝てるか。昔、連勝を続ける双葉山に出羽一門が笠置山を参謀として智略をつくして作戦を練った。という伝説が残っている。ときには上位をくい、ときには技能相撲を発揮する安美錦。あまりクローズアップされていないが、彼...