大相撲

■初7日目 お寒い土俵展開

2015年1月18日

人によっては今場所は日馬富士が優勝するのではと言われ
ていたが、この日は比較的取りやすい常幸龍に思いがけ
ない不覚を取った。明らかに日馬富士が詰めを誤った
ための敗北だった。日馬富士はこれまで白鵬を追いかけ、
逆転して優勝したことはない。後半持ち直して、去年は
なかった横綱決戦にもちこめるか真価が問われる。
150117七日目幕内別角 958
<常幸龍、逆転で日馬富士に勝利>
 
5日目、「白鵬の相撲に乱れ」を書いた。今後は引き
締めていくだろうと思ったが、6日目遠藤に脇が甘い
取り口で白鵬らしからぬ相撲だった。この日は先場所
負けている高安に5日目同様寄り立てるとき上体だけで
足が伴わず、前のめりに落ちた。物言いがついたが、
高安の足が先に出ており、何とか勝利することはできた。
白鵬の相撲の乱れは続いている。
150117七日目幕内別角 1102
<高安の足が先に出て白鵬が薄氷の勝利>

カド番大関豪栄道の苦難は続いている。豪栄道は一生懸命

なのだが、勝っている相撲にも苦戦が見られる。7日目は
ここ2場所上位で勝ち越している宝富士戦。攻めあぐね、
最後は首投げで決めるといういまひとつぴりっとしない
相撲が続いている。後半の横綱:大関戦を乗り越えられる
のか、一抹の不安は残る。
150117七日目幕内別角 826
<豪栄道、首投げで宝富士に勝利>
 
稀勢の里優勝待望論が出ているが、どういう根拠に基づく
ものだろうか。稀勢の里は去年は白鵬に1勝5敗と勝って
いるわけではなく、まして優勝争いさえできていない。
何より、ここ一番に弱い精神面は克服できたのだろうか。
今日は2連敗していた逸ノ城には完勝した。しかし、今の
逸ノ城は体はでかいがこれという攻め手ががなく、怖さが
ない。稀勢の里の優勝はいまだ見えてこない。
150117七日目幕内別角 927
<連敗中の逸ノ城に初勝利の稀勢の里>
 
満員札止めの7日目、人気は高いが土俵展開は必ずしも
好転していない。連日来られるお客さんのためにも期待に
応える土俵展開を見たい。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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