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■初千秋楽 来場所の番付をめぐる攻防

白鵬の優勝が決まって2日目の千秋楽、話題の中に白鵬の
全勝優勝はもはやなかった。どう考えても白鵬に対して
相性がよくない鶴竜が勝つには双差ししかない。それを
白鵬が許す要素が見当たらない。むしろ来場所の番付を
見据えた話題に終始した。
千秋楽は1年間の10大ニュース(2014年12月13日参照)を
寄せていただいているいつものメンバー3人と観戦した。
まず、幕下からの十両昇進はどうなるか。十両から陥落が
確定的なのは魁、栃飛龍、徳真鵬そして引退した栃乃若の
4人。千秋楽の勝敗次第なのが東龍である。
幕下から十両昇進濃厚なのが、川成、琴恵光。有力なのが
堀切、石浦、千秋楽勝ち越し及び十両昇進をかけるのが
3勝3敗の東2枚目慶天海と東4枚目希善龍である。
さらに十両東龍と十両昇進を決定的にしたい堀切との
直接対決がある。幕下では慶天海と希善龍の勝ち越しを
かけての直接対決がある。
その慶天海対希善龍戦はあまりにも意外な展開となった。
故障のため四股さえ満足に踏めない希善龍は3連勝のあと
3連敗で勝ち目が薄かった。相撲は希善龍の横にくらい
ついた慶天海が反り投げにいったが、肘がわずかに先に
土俵についてしまった。希善龍は貴重な4勝目をあげた。
150125千秋楽十両幕下以下 324
<慶天海(右)の投げに希善龍崩れるも勝利>
 
大阪のF氏から一緒に観戦していた方に喜びのメールが
届いた。熱烈な希善龍ファンで、亀井の名で大阪で幕下
優勝したとき、筆者は7番相撲の写真をF氏送ったりした。
十両東龍と十両昇進を決定的にしたい堀切との一戦は
堀切が東龍の引きに乗じて勝利した。これで十両から
幕下への陥落予想者は5人。川成、琴恵光、堀切、
石浦、希善龍の十両昇進が有力となった。
三役をめぐる攻防は予想外の結果となった。可能性が
あるのはカド番で7勝7敗の豪栄道、関脇逸ノ城6勝
8敗、小結栃煌山7勝7敗、前頭筆頭宝富士7勝7敗、
2枚目照ノ富士7勝7敗。大関豪栄道以外はとにかく
勝たなければ話にならない。ところが堅くなったのか、
照ノ富士以外は討ち死にしてしまった。
150125千秋楽表彰 484
<敢闘賞受賞の照ノ富士>
 
ある意味千秋楽最大の見所となった豪栄道は必死の相撲で
琴奨菊を倒し、大関に踏みとどまった。今場所は苦しい
苦しい場所だったが、とにかく真剣勝負で乗り切った。
地元大阪では出直し的再スタートとなる。我々の話題は
大阪入りにまで及んで各自国技館を後にした。
150125千秋楽幕内 935
 <豪栄道(右)琴奨菊を倒しカド番脱出>

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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