大相撲

■初10日目 逸ノ城、怪物の終焉

2015年1月21日

先場所苦労に苦労を重ねてやっと逸ノ城に勝利した鶴竜。
この日はそのときの再現には至らずあっさり鶴竜が勝利
した。逸ノ城は工夫も抵抗もなく土俵を割った。鶴竜の
鋭さというより、逸ノ城のもろさが目立った一番であった。
150120十日目幕内 985
今場所の逸ノ城は鶴竜戦に限らず、気になる点が多い。
前日の白鵬戦は左上手が取れず棒立ちであった。これでは
昨年の九月場所同様の体勢で左からおっつけるわけでも
右下手からゆさぶるわけでもなかった。
150120十日目幕内 993
逸ノ城は立ち合いに破壊力があるわけではないから怖さが
ない。どちらかというと相手の攻めを体重でこらえる
傾向がある。さしてもかいながかえるわけではない。体を
生かした相撲が少ない。典型的なのが立ち合いの変化である。
また、首をかかての投げは重心が高く気になる。
150120十日目幕内 1002
もっとも、逸ノ城はまだ入門から1年少々である。多くを
望むのは無理がある。どうしても新入幕の旋風のイメージ
が強いから必要以上に期待してしまう。豪栄道戦にみせる
まっこうからパワーでもっていく相撲を伸ばすことを
突破口にして取り組んでいただきたい。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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